饗宴と防備
ストレスフルな中庭での儀式から、義務的な祝宴へと移る。それは、ある地獄の圏から、いくらか暖かく騒々しいだけの別の地獄へとよろめき入るような感覚だった。厳粛な軍事晩餐会や戦略会議に用いられるのが常であるストーンゲート砦の大広間は、文化融合という名の、ちぐはぐな試みのもとに急ごしらえで飾り付けられていた。ケフランの銀色の鷹の紋章旗が力なく垂れ下がる横には、ゴブリンのシンボル―― jaggedな山頂と牙を剥く怪物を描いた粗末な絵――が掲げられている。人間の忍耐を象徴するとされる松の大枝のそばには、グラッカの部隊が持ち込んだのであろう、黒く鼻を突く悪臭を放つ茸の束が飾られ、そこはさながら匂いの戦場と化していた。
長いテーブルの一方には、人間の領主とその側近たちが背筋を伸ばして着席し、緊張した面持ちで部屋の向こう側を窺っている。対するゴブリンたちは、用意された席をほとんど無視し、反対側の壁際に密集してしゃがみ込んでいた。その動きは効率的で、すべてを監視するような鋭い視線を絶やさない。燃え盛る暖炉の煙以上に、 palpableな居心地の悪さが広間全体に垂れ込めていた。
ケフランとグラッカは、広間の中央に置かれた小さなテーブルに、まるで居心地の悪い孤島に取り残されたかのように座っていた。ここは名誉ある席というより、晒し者にされる場所に近い。給仕たちは不安げに行き来し、二つの文明の食文化の断絶を浮き彫りにする料理を運んでくる。テーブルの人間側には、美しい焼き菓子、雉の詰め物、そして艶やかに輝く豚の丸焼きが並ぶ。一方、グラッカに近い方には、焦げ付いた洞窟トカゲ(ケフランが先ほど吐きそうになったものの、より大きな従兄弟だ)、男の親指ほどの太さがある蛆の串焼き、そして強烈な獣臭を放つ正体不明の黒い肉の塊が、熱い皿の上で湯気を立てていた。
グラッカは、目の前に置かれた繊細なフルーツタルトの一切れを、隠そうともしない侮蔑の眼差しで見つめた。彼女はそれを掴むと、匂いを嗅ぎ、そして皿に投げ返す。「くだらん」。代わりに、きらきらと光る蛆の串焼きに手を伸ばし、その一匹を音を立てて噛み砕いた。その小気味よいほどの咀嚼音に、近くに座っていた人間のフォン・ヘスラー男爵はびくりと震え、顔を背けた。一方のケフランは、強烈なゴブリンの酒と、今まさに鼻腔を襲う嗅覚への爆撃の狭間で、すっかり食欲が失せていることに気づいていた。彼は冷静かつ権威あるように見せかけようと、皿の上の雉の肉をフォークでつつき回していたが、内心はまったく落ち着かなかった。
テーブルマナーの違いさえも、一つの見世物だった。グラッカとその戦士たちは、素早く、実用的な正確さで食事を進める。必要とあれば短剣を使い、骨は小気味よく折り、床へと投げ捨てる。これはゴブリンにとっては極めてまっとうな習慣だが、人間の目には野蛮に映り、彼らを愕然とさせた。人間たちが緊張した、用心深い一口で食べ物を咀嚼し、ワインをちびりと飲む様は、ゴブリンたちが好む濃く黒い液体を深く呷る様に比べると、ひどく臆病に見えた。ゴブリン側からは時折、満足の証であるかのようにげっぷが響き渡った。
ワインに勇気づけられたのか、ある勇敢な人間の領主が、一番近くにいたゴブリンの戦士に話しかけようと試みた。「高地の天気はいかがかな」と、彼は丁寧に尋ねた。返ってきたのは、低いうなり声と、ゆっくりとした猜疑的な瞬きだけだった。そのゴブリンはすぐに、怪しげな骨をしゃぶることに全神経を集中させた。どうやら、外交の余地はないようだった。
やがて、乾杯の時が来た。長広舌で知られるヴァレリウス卿が、おぼつかない足取りで立ち上がる。彼はグラスを危なっかしく振り回しながら、新しい時代の夜明け、理解の架け橋、そして平和のための偉大な犠牲について、とりとめのない演説を始めた。ケフランはその間ずっとグラッカを観察していた。彼女の表情は完全に無であったが、短剣の刃を親指の腹でなぞっていた。おそらくは、ヴァレリウス卿の気管がどれほど頑丈にできているか、その構造的完全性に思いを馳せていたのだろう。
領主が演説を終えると、グラッカの副官であるボルグがのっそりと立ち上がった。彼はジョッキを掲げる。「グロークナル!」と、梁に反響するほどの大声で叫んだ。「不屈!」「生存!」彼は一息にジョッキを空にし、近くの樽の蓋に叩きつけるように置いた。「平和を破らば、骨を砕け!」それがゴブリンの乾杯の辞のすべてらしかった。簡潔で、率直で、外交的な曖昧さを一切含まない。
ケフランは、応えねばならないと感じた。彼は立ち上がり、自らのワイングラスを掲げた。「血のにじむような努力の末に勝ち取った、この平和に」。彼の声は、広間中に明瞭に響き渡った。「理性と不屈の精神が、勝利を収めんことを」。彼はゴブリンたちの無関心と、人間たちの安堵の両方を感じながら、ゆっくりと一口飲んだ。
この苦痛な昼食の間、ケフランとグラッカが直接交わした言葉は、おそらく五つに満たなかっただろう。彼が山道の状況について当たり障りのない質問をした時、返ってきたのは「険しい」という単音節の答えだけだった。後に、彼が猪の肉を丹念に切り分けているのを見て、彼女は言った。「ナイフの角度が悪い。手首ががら空きだ」。彼は言葉に詰まった。もどかしいほど近くにいる――彼女から発せられる不気味なほどのエネルギーを感じられるほどに。しかし、乗り越えがたい文化の砂漠によって隔てられてもいた。
幸い、饗宴はそれ以上の騒動なく終わったが、何人かの人間貴族は回復のために強い酒を必要とするだろうとケフランは思った。広間の悪夢のような居心地の悪さから、二人は厳しい顔つきの城代に案内され、指定された部屋――砦で最も厳重に警備された塔に急遽用意された「夫婦の寝室」――へと向かった。
その一続きの部屋は、色褪せたタペストリーと重厚な樫の家具で飾られた中央の居間を挟んで、両側にそれぞれ独立した寝室があった。それはありふれた、人間の尊厳という名の心地よい設えだった。彫刻の施された家具や厚いベルベットのカーテンが、この状況の滑稽さを強調しているように思えたが、ケフランはその見せかけの日常に、束の間の疲れた安らぎを感じた。
グラッカの反応は、まったく異なっていた。彼女は部屋を闊歩しながら、すべてを戦士の実用的な目で評価し、その眼光を鋭くした。巨大な衣装棚を少し押し、その重さか安定性を確かめているようだった。窓の鉄格子を試し、自らの寝室に指定された重い樫の扉を閉めると、その錠の仕組みを検分した。特にタペストリーには疑いの目を向け、その裏に手を滑らせては、盗聴器か隠し通路でも探しているかのようだった。椅子に置かれた柔らかいクッションは、鼻を鳴らして脇に投げ捨てられた。無秩序。弱さ。隠れ場所になりうる。
彼女は一言も発さずに自室へと消えた。ケフランは、彼女自身が持ち込んだに違いない扉のかんぬきが、ごとりと落ちる重い音を聞いた。それに続き、家具が床を擦る音がした。一人居間に残された彼は、静寂によってかえって不安を掻き立てられた。心底疲れ果て、彼は自分自身の部屋、巨大な四柱式ベッドのある部屋へと引き下がった。持参したわずかな必需品を注意深く取り出し、軍隊式に整然と並べる。いつもの習慣に、彼は慰めを見出した。彼の部屋とグラッカの部屋を隔てる重い樫の扉は、通路というよりは、二つの敵対する国家間の国境のように感じられた。
やがて、ストーンゲート砦が本物の夜に包まれた頃、部屋は静かだったが、穏やかではなかった。ケフランは天蓋付きのベッドに身を横たえ、上質なリネンの感触に違和感を覚えていた。眠れそうにない。砦がきしみながら落ち着いていく微かな音が聞こえる。壁の向こう側には、彼の妻、ゴブリンの戦士がいる。おそらく今も、部屋の防御を評価しているか、暗闇の中で刃を研いでいるのだろう。儀式は終わり、饗宴は乗り切った。条約は署名された。しかし、グラッカと共に生きる、あるいは単に同じ空間を共有するという真の試練は、まだ始まったばかりだった。
隣室で、グラッカは眠っていなかった。彼女は壁に背をつけ、入り口に顔を向け、硬い床の上に座っていた。膝の上には、彼女の肉切り包丁が置かれている。人間のベッドは完全に無視した。快適さは油断を生む。彼女は、砦の奇妙な夜の音に全神経を集中させていた。古い木材のきしむ音、遠くで聞こえる馬のいななき、城壁を歩く見張りの足音。あらゆる物音が危険の兆候であり、あらゆる影が敵になりうる。この砦、この部屋、そして柔肌の騎士との強制的な近さは、彼女がこれまで遭遇した中で最も危険な戦場だった。そして、彼女の唯一信頼できる防御は、油断なき警戒心だけであった。