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鉄と絹の盟約  作者: Sito37
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疎遠の条項

彼らの間にある途方もない差異を物語る、鱗に覆われた小さな証人──干からびたトカゲが、ぬかるんだ芝生の上で二人の間に横たわっていた。キーランは部下の一人に命じて、これを密かに片付けさせたいという衝動と戦った。しかし、それはゴブリンの儀礼に反する行為かもしれなかった。この……贈り物を拒絶することは、宣戦布告と見なされるのだろうか? グラッカが天幕を張るという彼の申し出を唐突に断った後、張り詰めた沈黙が流れた。キーランは咳払いをして、その静寂を破った。


「我が王と、そなたの族長は」キーランは慎重に言葉を選びながら、再び口を開いた。「我々の合意を正式なものとするために、公の儀式が必要であると決定された。いわば、誓いの儀式だ」ここで『結婚』という言葉を使うのは、どこか猥褻に響く気がして彼は避けた。「両民の誓約を、形として示すために」


グラッカは、常に肉切り包丁から手の届く範囲に身を置きながら、体重を移動させた。「『儀式』だと」彼女は、まるで伝染病の名を口にするかのようにその言葉を繰り返した。「どういう意味だ?」


「つまり」キーランは外交官らしい忍耐強さで説明した。「双方の代表者が見守る中での、公の催しということだ。伝統に則り、誓いの言葉を交わす、といったような……」それが彼女にとって、いかに馬鹿げたことに聞こえるかを悟り、彼は言葉を濁した。


「騒音と無意味な身振りだな」グラッカは平坦な声で言った。彼女は一歩踏み出し、彼が細心の注意を払って保っていた個人的な空間を侵犯した。古びた金属と湿った石が混じったような、力強く土臭い匂いがした。「合意は合意だ。そちらの王とグロクナーの言葉によって封印された。なぜ飾り付けに時間を浪費する必要がある?」


「それが、人間が信頼を築く方法なのだ」キーran は彼女の接近がもたらす不快感を無視して言い返した。「我が民にとって、象徴は重要だ。この結束と平和の保証を目の当たりにして、初めて彼らはそれを信じることができる」


「人間が象徴を必要とするのは、その言葉が弱いからだ」グラッカは黒い瞳を細めて言い放った。「ゴブリンが求めるのは証拠だ。行動だ」彼女は南の人間たちの土地を指差した。「その催しとやらは、どこでやる?」


「当初の提案では、ホワイトスパイア城が…」キーランが言いかけたが、遮られた。


「だめだ」それは、一切の交渉を拒む、断固たる拒絶だった。「お前たちの領地のど真ん中で? 何千もの『柔肌』に囲まれて? 私を愚か者だとでも思っているのか?」彼女の不信感は、まるで鍛冶場の炉から発せられる熱気のように、あたりに放射されていた。「国境でやる。それができないなら、やらん」


この反対はキーランも予想していた。「我が王も、起こりうる問題については予期しておられた。ストーンゲート砦に準備を整えてある。定められた国境に近く、山麓にもより近い場所だ。防衛は可能だが、王国領であることも明白な場所だ」それは条約の原文に記されていた妥協案ではあったが、今この場で口にすると、すでに譲歩を強いられたかのように感じられた。


グラッカは、まるで遠くからストーンゲート砦を査定するかのように遠くの丘に目をやりながら、その提案を吟味した。「ストーンゲート」と彼女は呟いた。「二度攻め落とされたことがある。南壁が脆弱だ。それに、巡回経路も予測しやすい」彼女は再びキーランに向き直った。「よかろう。だが、私の兵も連れて行く。砦の中までだ。そして、彼らが従うのは私の命令のみだ」


「護衛兵を伴うのは理解できる」キーランは、武装したゴブリンが人間の砦を闊歩する光景を想像して内心身震いしながらも、それを認めた。「常識の範囲内であればな。王の領地にいる間は、王の権威を尊重してもらわねばならん」


グラッカは、犬が吠えるような甲高い声で鼻を鳴らした。「彼らが認めるのは私の権威だ。お前たちの民が問題を起こさなければ、私の兵も問題は起こさん。簡単なことだ」彼女は腕を組み、その仕草は防御的というより、彼女の妥協しない姿勢を強調しているように見えた。「そして、その『儀式』とやら。長引かせるな。泣きわめく司祭も、花を投げる子供も、長々しい歌もいらん」最後の言葉は、ほとんど吐き捨てるようだった。「手を結び、誓いを交わす──か細い空気ではなく、鉄にかけて誓う──それで終わりだ」


鉄にかけて誓う? その響きは状況にふさわしい厳粛さを帯びていたが、キーランはその意味を知らなかった。しかし、彼女が人間の夢見がちな結婚の儀式を無下に拒絶したことに、腹立たしさと同時に奇妙な安堵感を覚えていた。「儀式の具体的な作法については…調整が可能だろう」と彼は慎重に言った。「だが、基本原則──ストーンゲート砦で、証人の前で、公に結束を誓う──ということで合意と見てよいか?」


「合意だ」グラッカは認めたが、その声は冷ややかだった。それは、共に人生を始める前の約束というより、避けては通れない外科手術の前の同意書にサインするような響きだった。「もう行く。日が傾いてきた。日没後にこの坂を登るのは、お前たちにとっても愚かなことだろう」それは気遣いだったのか? それとも、ゴブリンや捕食動物に関する単なる事実の陳述だったのか?


打ち捨てられた監視塔からの退去は、最初の遭遇と同じく、儀礼的でもなく静かだった。公式な別れの言葉は交わされなかった。グラッカは、彼女の荒々しい言葉で部下に一言命じると、踵を返して歩き出した。キーランが自らの部隊に合図を送ると、二つの集団は用心深い距離を保ちながら、風の吹きすさぶ丘を下り始めた。


ストーンゲート砦への道中は、痛々しいほどに居心地の悪いものだった。馬数頭分の距離を置いて騎乗しながらも、キーランはグラッカの存在を鋭く意識していた。彼女が乗る頑丈なゴブリンの騎獣は、毛むくじゃらで気難しそうなポニーと山羊の合いの子といった風貌で、険しい地形を軽快な足取りで進んでいく。彼女の目は絶えず周囲を探索し、何一つ見逃すまいと、その集中力は揺るぎなかった。対照的に、キーランは自らの鎧と礼儀作法の重みに束縛されているように感じ、その視線は否応なく、今や彼の運命と分かちがたく結びついた異質な存在へと、絶えず引き寄せられた。


彼の騎士たちは、グラッカの兵士たちの猜疑に満ちた視線に応えるように体を硬くし、その手は常に剣の柄の近くにあった。ゴブリンたちは、石の上でブーツが擦れる音と、時折仲間内で交わされる喉を鳴らすような短い言葉を除けば、フード付きの眉の下で油断なく輝く黒い瞳で、静かな緊張感を保ちながら歩いていた。空気は不信感で満ちていた。それは平和へ向かう共同の行列などではなく、互いに全く信頼していない指導者からの命令によって一時的に休戦している、二つの武装した陣営の、不安な並行行進だった。


キーランはストーンゲート砦に着くのが恐ろしくなってきた。守備隊はどのような反応を示すだろうか? 人間の軍事施設が必然的に伴うであろう視線や囁き声に、グラッカはどう反応するだろうか? 同じ道を歩くだけでこれほど緊張するのなら、彼女をホワイトスパイアの宮廷に紹介するなど、遥か遠く、ほとんど乗り越えられない障害のように思われた。彼は、この不安定な平和を維持するという共通の目的が、いつかはこの隔たりを埋めるかもしれないという考えにしがみついていた。しかし、グラッカの石のような横顔と、夕闇に潜む潜在的な危険だけに向けられた彼女の眼差しは、その希望をあまりにも脆いものに感じさせた。


一方、グラッカは、人間たちの奇妙な空間の制約が身に迫るのを感じていた。彼らが通り過ぎる、遠くに見える整然と区画された農地は、彼女を無防備で落ち着かない気分にさせた。故郷の山々と比べ、空気そのものが濃く、不純であるように感じられた。角を曲がると、低い空を背景に、角張ったシルエットのストーンゲート砦が見えた。人間の建築物は頑丈だが、予測可能で柔軟性に欠ける。彼女は、いかなる敵の砦を評価するのと同じように、無意識のうちにそれを分析し、考えられる侵入経路、脱出路、そして弱点をリストアップしていた。そして、彼女の隣で硬直して馬に乗るこのキーランという男は、敵の中心を象徴していた。父の斥候は、彼が名誉を重んじる男だと言っていた。そうかもしれない。しかし、ゴブリンに名誉という贅沢品を持つ余裕はなかった。唯一重要な信条は、生存だった。そして、この「柔肌」の騎士と結ばれることは、平和を保証するというより、巧妙に作られた罠に自ら足を踏み入れるようなものだと感じられた。


キーランの銀の鷹の紋章と、グラッカの粗末に描かれた黒い牙の紋章、その二つの旗がストーンゲート砦の門に近づくにつれて確かなことは、彼らが共有する深い恐怖だけだった。彼らの望まぬ結合の条件は、無情にも設定された。そして今、公開処刑のような祝祭的な厳粛さを約束する儀式そのものが、乗り越えるべき試練として待ち構えていた。

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