表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

83/89

第79話 十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない

「バカ強いじゃねぇかよ……」

 クルーはバアルに苦戦を強いられていた。

「そんな程度か?」

 バアルの魔力量は膨張している。

 それに、なにやら今までと見た目が変わり体内から紫色の光が輝いていた。

 ラムネも傷だらけ、半兵衛もボロボロ、流石にキツくなってきた状況。

 バアルは、クローに向かって拳を放つ。

 その時、

絶対零度 (アブソリュート・ゼロ)!!」

 そうして、剣を振り上げバアルの腕を切断するのは、十一大惑星ロイスだった。

「氷の男か……」

 バアルは手をかざし魔力を、収縮させる。

 だが、急にバアルの身体は吹き飛ばされた。

「なんだ?」

「間に合ったか!」

 現れたのは琥珀、レイ、ルーナだった。

「またお前らか、、」

「ラムネ!大丈夫?」

「ああ、」

 そうしてバアルは琥珀を警戒しつつ、4人を相手にする。

「リベンジマッチだ。」

「いいぞ、面白い。」


 ――――――――――――――――――――――


「くっ、強い……」

「アーロン殿、、」

 ベルゼブブが、ボロボロのアーロンを心配する。

 ノアはノーダメージ。

「科学技術……仕組みがわかりませんが、かなり厄介ですね……」

「お前らには価値がない、」

 ノアはそうして、アーロンにとどめを刺そうとする。

 だが、アーロンはその場にいなくなった。

「………」

 ちとせが、アーロンを抱えて少し離れたところに移動させたのだ。

「ちとせさん!和泉さんは、、」 

「車の整備は終わった。だから、来た、」

 アーロンはちとせを見る、その首元には、ひなのが付けており消息をたった4つめの指輪が久しぶりにちとせの首に戻っていた。

 時は10分前。

「ちとせちゃん!車ってどうやって修理するの?」

 鷹とワイアットなどの戦いに巻き込まれたpove-2は、所々ボコボコで、とても運転できる状態じゃない。

「……わかった、任して……」

 そうして、ちとせは気を切り替えバンパーを開け同線などを修理する。

 魔力は車の至る所に込められており、そこをちとせは、専用の器具を使い修復する。

「一先ずこれで動かせる。後は?」

「梟?だっけか、そいつらをこの魔力の量で潰すの」

 満面の笑みで、えげつないことを言う和泉。

 怖いなと思うちとせ。

「あれ?ちとせちゃん、それ、」

 和泉はちとせの首元を指差す、そこにあったのは前までつけていた指輪。所有者がひなのからちとせにまた戻り戻ってきたようだ。

 そうして、準備を終えたちとせは直ぐにアーロンの元へ戻った。

 和泉は非戦闘員なため、その場で待機。


「準備はできたんですね、、」 

「うん、ここはボクに任して」

 ちとせは、アーロンとベルゼブブを見る。

「……でも相手は、」

「大丈夫。親友だからここで蹴り付ける。」

 そうして、赤く光る眼光はノアの方を向く。

 完全に力が戻ったちとせ。

 そうして、直ぐに刀のケルベロスを呼び握る。

「分かりました、任せましょう、、」

「アーロン殿はどこに行くんです?」

「お嬢様の元へ」

「分かりました、私は和泉のところへ行きます。」

 そうして2人は散らばり、その場にはちとせとノアが残る。

「本当に……覚えてないの?」

「……ああ、知らんね」

「そっか……」

 そうして、ちとせは刀を構える。

 一番最初に動き出したのはノアだった。

「断熱斬撃式「零度臨界 -クリティカル・カロリー-」

 すると、ちとせの指が二本飛ぶ。

 再生しようにも、切った部分が凍りつきうまく再生ができない。

(速い……元の型で、、)

「獣王剣・轟牙斬流……獣魂裂爪じゅうこんれっそう!」

 そうして、ちとせは刀を振る。

 だが、それよりも早く

神牙剣・(しんがけん)天耀裂流(てんようれっかりゅう)閃電構造式プラズマ・フォーミュラ……」

 その瞬間、眩い光と共に、ノアの斬撃はちとせの腹部を、ちとせが刀を振るよりも速く、抉る。

「ゔっ!」

 そうして、ちとせは血を流し倒れる。

「そんな程度か……」


 少し離れたところでその戦いを見守る者がいた。

「素晴らしい!!素晴らしいぞ!レイ!!」

 興奮気味の男。

 それは、ノアをこんな状態にした科学者だった。

「大罪スキルを持つ能力者を、、ここまで!追い詰める!素晴らしい!さすが私の最高傑作だ!

 科学の力!そして、八代流派の中で一番強い神牙剣を覚えさせた!一番古く、一番弱い獣王剣なんぞ。

 今や、時代にしがみ付いているだけのゴミ。勝てる訳ない。」

 そうして、望遠鏡を使い、白衣を着て義足の男はそうして自分の最高傑作というノアの戦いぶりを見て満足そうにそう告げる。


「待って……」

 ちとせは、他に伏せ血を流しながらもノアの足を掴む。

(息ができない、肺が……潰れた……)

「触るな、」

 そう言ってノアはちとせを蹴り上げ吹き飛ばす。

「………」

 涙目の、ちとせはノアを見つめる。

「一番強い、、流派………」

 ちとせもそのノアが使う流派については知っていた。

 流派の中で一番強く、獣王剣とは昔から対極として扱われていた流派。

 一番強いのと一番弱いの何故、対極に使われていたのかは分からない。

 だが、ちとせには勝てる見込みが見えなかった。

「おい!」

 ちとせの目の前に見覚えのある人物が、目に映る。

「サムソン……?」

 現れたのは、育ての親であるサムソンだった。

「獣王剣が負ける訳ねぇだろ!獣王剣はな!憤怒と一番相性がいい!本能と野生の感、それだけだ。理性的なことは考えなくていい。

 あっちの剣技は真逆だがな、、何負けてんだ。俺の弟子な限り、ここで負ける事は許さんぞ!」

「バカかよ……もう手が、握力が……足も、、呼吸も、、何も……」

 ちとせは今にも意識が飛びそう。

 視界もだんだんと曇ってきた、

「だから?心臓は?脈は?聴覚は?嗅覚は?刀はあるか?

 ないものを数えるな、あるものを数えろ。

 それだけあれば、十分すぎる。野生の直感で行け!

 俺のあげた血、無駄にするな!

 泣いてんのか?」

「泣いてねぇよ、」

「行ってこい!」

「ああ!」

 そうして、ちとせは刀に寄りかかりながらも立ち上がる。

「まだ立つのか……」

「立つさ、まだ……死んでないから、!」

 そうして、ちとせは、走る。

「くっ!」

 足からは一歩出すたびに血が漏れ出てくる。

 だが、痛みを我慢をして必死に向かう。

「馬鹿な真似を……神牙剣・……」

 ノアは刀を構える。

 だがその時、首から血を流す。

「なんだ?……!」

 さらに手首からも血が吹き出る。

「狩っていた、だが狩られていたのは、、俺か!」

 ノアの周りには、ちとせの上着から出した鋼の糸が至る所に貼り巡られていた。

「獣王剣・荒牙火炎旋風こうがかえんせんぷう

 それは、サムソンの教えた剣技にちとせの憤怒によって出された炎を合わせた斬撃。

 回転しながら、その斬撃は炎を纏いノアの腕を狙う。

「バカが!神牙剣・量子断界クォンタム・リミッター!」

 そうして、ノアも逆さず技を繰り出す。

 相手の動きを事前に“観測”し、量子分解する居合斬り。

 2人の剣技は火花を散り、ぶつかる。

 辺り一体が震える。

 お互いの押合い。

 だが、押し負けたのはノアだった。

 吹き飛ばされつつも、ノアは直ぐに受け身を取り次の行動に移る。

 だが、それよりも早く、脚力を最大限高めてちとせはノアに向かう。

(バカな……足がまだそんなに動くのか!

 そんなのどのデータにもない……)

 その時、ノアの脳裏に光景が浮かぶ。

(だれだ、コイツら、そうか、、)

 そうして、ノアは刀を下ろす。

「……!」

 ちとせは刀を落とし、ノアに向かって飛び込む。

「……思い出した………」

「……お帰…り!……………」

 ちとせはノアに抱きついた。

 涙を流して、



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ