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第70話 ペンは剣よりも強し

「しぐれ!いつまで寝てるんだ!!」

「まぁまぁ、姉ちゃん、、、兄貴だって疲れてるんだから、、」

(ああ、幸せだ、、)

 そう思い、しぐれは目を開ける。

 すると、そこはいつもの家だった。 

(夢、、か、、)

 だが、いつもと違うのは夢で見たつむぎ、すぐるがいないこと。

 急に現実に戻されたしぐれの気分は最悪だった。

 部屋でいつもの仕事着に着替え仕事に向かうため、すぐさま準備をする。

 いつも、数日前からずっとあの夢を見る。

 リビングに行くと、小学生のちとせと母がおり支度をしている。

「あ!お兄ちゃん、!今日早く帰ってきて!」

 ちとせがしぐれに抱き着きそう言って、足をバタバタさせる。

 後ろでその様子を見て母が微笑んでいるのがわかった。

 今日は、時雨の誕生日であり、今後の未来が変わる日であった。

「わっかた、なるべく早く帰るよ。」

 そうしてしぐれは家を出た。

 しぐれはちとせと母が心配であったが、とにかく今は仕事に行かなければいけないため、渋々仕事に向かう。

 すると、時雨が家を出たタイミングと同時にもう一つの部屋から誰かが出てくる。

「もういったか?」

「……はい、、出かけました、」

 そう言って出かけてきたのは、再婚しできてしまった父であった。

「警察関連が家にいると厄介だからな。人がいなくなったのは最高だが、、」

 父(自称)は、つむぎとすぐるの遺影に目を向ける。

「ママ、、」

 そう言ってちとせは母の後ろに隠れる

「ちとせ、そんなに怖がるな、、お父さん傷つくぞ」

「、、違う、、パパじゃない、、」

 震える声でちとせはそういうと、顔色を変える

「チッ、そうか、、なら従わせるしかないな、」

「やめて!ちとせに近づかないで!」

「あ?知らねえよ!!」

 そうして部屋からは怒鳴り声と物音が鳴り響く。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 警察社内

「しぐれ!犯人が見つかった。急ぐぞ!」

 篠原がそう言ってしぐれを呼び、外へ飛び出していく。

 慌ててしぐれは篠原の後を追うのだった。

「篠原さん!犯人って、、、」

 パトカーに乗り込み説明をする篠原

「ハリー・ウィリアム、外国籍の少女誘拐事件で身代金の要求をしたり、まぁ返された後死体となって帰ってきたりとやりたい放題している。

 重要指名手配犯の一人だ。」

 そう言って調査書を渡す篠原。

「、、、なるほど、クズ野郎ってわけですね。」

「そういうこと」

 バイクで逃げるハリーを、篠原達はパトカーで急いで追う。

「どこ行った?」

「路地に逃げたかぁ、仕方ない二手に分かれて探すぞ!」

「わかりました、」

 そうして二人は探してみるも、ハリーの姿はどこにも見えない。

 時刻は夕方、辺りは小学生がすでに下校している時間帯だ。

(早く帰れそうにないなぁ)

 時計を見ながら、しぐれは焦っていた。

 すると、どこかから子供たちの叫び声が聞こえる。

「しぐれ!聞こえたか!?」

 無線で篠原からの連絡が入る

「ええ、向かいます!」

「ああ、頼む。俺もすぐ行く」

 そうして叫び声があった方へ行くと、どうやらハリーが人質を連れ廃工場へと逃げたらしい。

 しぐれは嫌な予感がした。

 すぐに工場へと向かうと、人質としてちとせを抱えるハリーの姿があった。

「ハリー!人質、、解放してくれ、、頼む、、」

 人は居なく、あたりに建物もそんなにないこの場所は犯罪をするにはもってこいの場所であった。

 工場にはもう動かない機械や、トラックが数台停まっている。

「なら、銃を捨てろ。あんた射撃の腕が最もいい優秀な捜査官なんだろ?」

「お兄ちゃん、、」

 そうして、ちとせを助けるためしぐれは言うとおりに銃をその場に落とす。

 ハリーは持っていたナイフをちとせの首に当てる。

「やめろ!!」

「断る!」

 しぐれの顔を見て楽しみながらちとせに、ナイフを突き刺すその時

 後ろから銃弾が飛びハリーのナイフをはじいた。

「、、、、は?」

 ハリーが困惑する中、しぐれは後ろを向く。

 そこには銃を構える篠原の姿があった。

「間一髪か、、」

「クッソ!」

 状態を崩すハリーにしぐれは関節技を決める。

「逮捕だ。」

 そうして篠原が手錠をかけようとしたその時、

 辺りにポータルが開く。

 その隙にハリーは逃走またして逃げるちとせを殺そうとする

「サイコ野郎が!!」

 篠原が銃を構えるも、しぐれが置いた銃を拾いハリーは篠原の腕に命中させる。

「くっ!!」

 すぐにしぐれが篠原の銃を拾って弾丸を二発はなつ。

 だが目の前にポータル現れ、視界を遮りなんとか放つも、その一発目ちとせの横腹をかすめ、もう一発はハリーの肩に命中する。

 肩を痛めながらちとせは解放されハリーは逃げていく。

 しぐれはちとせに抱き着くが、お腹から出血をしている。

「大丈夫か?」

 しぐれの手の中で仰向けに横たわるちとせ。

(俺のせいだ、俺のせい、外したから、、)

「お兄ちゃん、、誕生、、、日、」

 そうして、すぐしぐれはちとせを止血する。

 だが、その時、

「死ねよ、マジで!お前ら!!」

「しぐれ!!!」

 止めてあったトラックをハリーが動かして、しぐれとちとせの方へ突進させる。

 篠原は応援要請を送るため、逃げたハリーを目で追いながらも、怪我のせいもあり、止血をしたりと気付くのが遅れた、

 しぐれは咄嗟に判断できた。

 ここで、ちとせを守って死のう。

 1番限界が来ていたのは、ちとせではなくしぐれの方なのかもしれない。

「無責任な、兄でほんと、、ごめん、」

 そうして、ちとせを押して、しぐれはちとせの目の前でトラックに轢かれた。


 ――――――――――――――――――――――


 次の日

「ふざけないでください!!アイツが、消えた?追ってくださいよ!」

「仕方ないだろ、トラックの中にはもう何も残ってなかった、

 それに、この事件に我々はもう関与できない。」

「なんで!?」

「君たちが発砲、および民間人に当たったそうじゃないか、それに相手は子供。擦り程度だから良いものの!おまけに、しぐれの死体は消える始末、どうするのだ?」

 篠原は必死に抑える。

 怒りを、パートナーが亡くなり、殺した犯人は消えて事件は追えなくなった。

 もっと、しぐれにメンタルケアをするべきだった。

 もっと早く、応援を呼ぶべきだった。

 もっと早く、あそこで自分が庇っていれば、

 そもそも、誰かにこの事件を任せておけば、

 それに、しぐれの死体、犯人はどこに消えたのか、

 そんなもはや意味のない後悔が篠原を襲う。

 そうして、篠原は怪我をしたちとせそして、パートナーであるしぐれの訃報をちとせの母に告げる。

 それから、ちとせは無口になり、母は一晩中泣いた。

 父は何故か泣かず、少し微笑んでいたように、篠原には見えた。

(あの子は絶対に救う、、)

 篠原はそう決意したのだった。


 ――――――――――――――――――――――


 あの時と一緒、また救えなかった、、

 しぐれは後悔する。

 それは、自分の過ちでちとせに当たり自分の手の中で痛み苦しむ様子と今の自分の手の中で息を引き取るすぐるが重なる。

 しぐれはひなのに向かって銃を構えるが、

 その銃は震えている。

「どうした?とても当たりそうな構え方とは思えんが?」

 ひなのはしぐれを見てそう言う。

 しぐれは撃てない。

 もはや、戦う気力もわかない。

(篠原さん、俺、ダメだ、、)

 そう思っていると、肩を誰かがポンと叩く。

「お義兄さん、僕がいます。」

 そうして、後ろを振り返ると、そこには利一が立っている。

「一緒に戦おう、いつでも今でも、僕は力になるぞ、」

 その言葉、"力になる。"しぐれはあの時の篠原と重なるところがあった。

『立派だな、でも自分を無くすなよ、』

(篠原さん、俺はもう一回だけ、自分のやれる事をやって来ます。)

『……そうか、なら!やってこい!……』

 肩を押してくれた気がした。

 それが誰であれ、今のしぐれには有難い。

「すぐる、仇はうつ。お兄ちゃんが負け認めたら、アイツらに悪いよな、いくぞ?利一!当たるか分からんけども、」

「ええ、僕はあなたを信じている、僕は言葉巧みにあのクズどもの教育を、、

 "ペンは剣よりも強し"と言いうからな、」

 そうして、ひなのそしてその横にはハリーが立っていた。

「リベンジマッチ、、か、」

「「来いよ!サイコな、クズ野郎!!」」

 2人はそう言って突き進む。



ちとせの父(自称)めっちゃ嫌いなんですよね。

一応、コイツはちとせを連れていったサムソン達がこっそりあのあと指輪をまた使い、人間世界に戻って見つけ出しけちょんけちょんにされて無事死亡しました。

殺しが嫌いなサムソン達でもむかついたそうですね。

あと、ポータルが開いたのはサムソンが誤っていっぱい開いたものですね、過去の話を見ればわかります。

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