第68話 過去には感謝を 現在には信頼を 未来には希望を
そろそろ完結させたい今日この頃
(勝てるかどうか、もう脳が限界だ………)
すでに脳の半分が焼き切れているひなの。
いつ倒れても、戦闘不能になってもおかしくはない。
「ほら、さっさと来いよ、、」
そうして、ひなのが琥珀に向かって手招きをする。
「ごちゃごちゃうるさいです、言われなくてもそのつもり、、魔神・破壊の稲妻、」
琥珀がそう言うと、手から白い淡い光がひなのに向かって飛び出る。
「そう来るか、なら……
汝の因果、法則、言霊、神意、観測――すべて此処では通じぬ。
封理の障壁よ、絶対単体の中に世界を終わらせろ――封理障壁」
ひなのが詠唱を唱え、琥珀の技が向かってくる時それは展開される。
ひなのに衝突する直前、目の前に三層のバリアが現れる。
「あの詠唱、、」
「モリー知ってるの?」
和泉が今更ながらルシファーをモリー呼びして聞いてみる。
「ああ、アレはこの世界の中で最強の防衛魔法、僕でもアレは破れない。が、創造神をどこまで継承したのかによるな、」
封理障壁とは、最強の防衛魔法であり、三層式バリアになっている、
第壱層:物理因果遮断層
効果:物理法則を遮断
バリア内では慣性やエネルギー保存すら機能しない。
第弐層:魔術遮断層
効果:魔力・詠唱・神秘・契約など、“を封じる。
相手の記憶上では魔法を唱えたのに、“効果がなかったことになる
第参層:観測不可領域
効果:視覚・聴覚・思考・存在認識すら通さない。
バリア内の存在は、“攻撃対象”として認識されなくなる。
そうして、バリア第壱層、弍層により、琥珀の能力は消え去ってしまう。
「ふぅー、危ない危ない、」
そうして、汗を拭き取るひなの、
「アレをぶち破る能力、、」
《鈴木琥珀の創造神の能力により、
オリジナル能力:外理穿孔: Ω=∅を獲得しました》
「汝の“絶対”に、未定義という名の穴を穿つ。
《Ω=∅》、発動です。」
(最強のバリア、ならこの世界のその定義を未定義化すればいい、)
そうして、なにもない場所、琥珀の背後からノイズ化した光が滲み出ていく。
「...!くっそ、最悪……ですね……」
琥珀の記憶から、ハイル達と過ごした一部の記憶が消えてしまう。
能力の代償、創造神というのは強く、強大なエネルギーを持っている、それ故にハイルとは違い幾ら琥珀でも完璧に使いこなすことは出来なかったようだ。
第参層まで全てのバリアが破られる、
(なにが起こった、バリアが負けた?
破られたんじゃない、ない事にされた、やるなぁ、、
このガキ!)
「わしの攻撃を無かった事にされたのは、ハイルとお前以外にいない、認めよう、さぁ来い!」
膝が地面につき既に琥珀の魔力量は限界に達していた。
能力はハイルのを全て受け継いでいる、
だが、それを使いこなすほどのバカみたいな魔力量はハイルが異常であっただけで、琥珀には無理はない。
「なんだ?終わりか?」
そうして、魔力弾を飛ばす。
通ったとこが勢いよくえぐれるほどの威力。
(まずい、死ねない、、まだ!)
すると、琥珀の左手に握られたファエトンが急に飛び出て琥珀を守る。
魔力弾が野球のようにかっ飛ばされてしまった。
「……自立した?」
ルシファーがファエトンの行動に驚いている。
ファエトンが自分の意思で動き、所有者を守ることなんて滅多にない。
「なんだと?」
ひなのでも動揺する始末。
その途端、横から銃弾が飛んでくる、
何かその他にも、ロケットランチャーだったり、ナイフだったり、が飛んでくる。
しぐれ、すぐる、レイだった。
「琥珀!好きにやれ、全力で援護する!」
レイが琥珀にそう言う。
「おい、タイマン中だろうが!」
ひなのがそういってキレる。
「ハイルさんとは干渉しないでやらせてあげたろ?
これ以上はヤバいんでな、」
しぐれがそう言ってひなのを見つめる。
「まぁいいか、ならお前らも入ってこいよ、雑魚達の相手は雑魚らしく雑魚がやってよ、よろしく〜」
「雑魚、雑魚うっせぇな、、」
ハリーが小声でそう言うが、勿論ひなのには聞こえている。
「了解しました、」
渋々鷹が、そう言って了承すると、すぐるにめがけて飛んでくる。
その時、間にある人物が入る。
「お、続きといくか?リベンジマッチに付き合ってやるよ、」
そう言って鷹の蹴りを余裕で受け止めるワイアット。
「貴方が出てきますか、、」
そうして、鷹は再度ワイアットに挑む。
「あなた達は僕の援護を、指輪、奪われないようにしてください、」
琥珀がそう言って皆に指示を出す。
そうして、ファエトンに持っていた斧を吸収させる。
そうすると、ファエトンが斧の形になり、琥珀がまえまえから使っていた大きさになり、戦いに挑む。
地面が砕ける。琥珀が踏み出すたび、大地が悲鳴を上げる。
ハイルの刀から琥珀の大きな斧の形となるファエトンが熱を帯び、空気が震える。
「そう来るか、琥珀」
宙に浮かんでいる、ひなのは微笑む。
その瞳はかつての"英雄とは違う。まるでこの世界の全てを見下ろしているような、絶対的な力の視線。
琥珀は、胸の奥で疼くものを押さえつけた。
──これはただの戦いじゃない。
かつて、命を懸けてこの力を紡いできた"超越者"という能力の先人たちの、祈りの到達点だ。
琥珀は気づいていないが、ひなのは気づいていた。
(微かだが、超越者と同じオーラ、)
ひなのは限界に近い、だが、できる限り一時的に蘇ったこの時間を楽しみたいその一心で全速力で、脳を再生させている。
「受け継いだ力だけで、お前を止められるなんて思ってない」
琥珀が構える。
「でも……この力には、ハイルさんと、世界を守り繋いできた人たちの命の重みが宿ってる」
ハイルの能力を譲渡してもらった時、琥珀の脳には今までのハイルの記憶が微かに注がれていく。
ファエトンが収束し、その瞬間、光が弾けた。
ひなのが目を細める。
「来なよ。──全部、無駄だったって教えてあげる」
次の瞬間、地表をえぐる雷撃。
琥珀の背後から、青の閃光が突き抜けた。
「援護開始だ!」
しぐれがそう言って発砲をする
「このバケモノ、お前だけじゃ止められねえ。行くぞ?琥珀!」
叫ぶのは、ロケットランチャーを構えるすぐる。
「ハイルの繋いだそのバトン、俺たちが全力で手伝う。だから、そんな肩苦しくするな琥珀、
好きにやれ、合わせるよ」
静かに呟くレイの手元から、能力から出る黄色い光り輝く時計が現れる、
「ふ、分かったです。じゃあ、やらせてもらいます!」
その瞬間、琥珀の中で何かが点火した。
『使え、琥珀。この力はお前のものじゃない。けど──託したんだ』
それは記憶か、幻か。
前の主人公、前々の主人公、名も知らぬ継承者たちの声が、琥珀の中で重なる。
ひなのが、ふっと表情を変えた。
「面白い。ようやく……“ちゃんと壊せそう”な奴が来た」
ひなのの指輪が光り輝く。
琥珀の背に、かつての全てが乗っていた。
剣が、叫ぶ。ファエトンが、爆ぜる。
「ひなのの撃破、、命令はそれだけです。」
琥珀がそう言って命令をくだす。
──次の瞬間。
「行くぞ!!」
琥珀が跳んだ。ひなのが動く。
光と闇がぶつかる、その直前。
画面が、暗転する。
強すぎるひなのをどう処分するかに困る今日この頃
I部は不定期で、Ⅱ部も不定期です。
Ⅲ部がもうすぐ終わるのでそうしたら、本格的に動きたいと思います。
というか、早くⅣ部?を書きたいです。




