第61話 僕は自分の中で平和を見つけたから、僕を傷つけることはできないよ。
「着いたな、セレスタリア。」
そう言ってpove-2から、しぐれが降りてそう言う。
セレスタリアの城の中に入った。
「あれ?アーロン、マリー居ないな、、」
そう言って辺りを見回すルナ。
どうやら、他の召使達が言うにはなんか小学校の方に向かったらしい。
一体何があったのか、
取り敢えず、ちとせ達はしぐれ達から話を聞く。
「で、何で来たの?そんで、何で隠してたの?」
ちとせがしぐれ、つむぎ、すぐるを座らせ問い詰める。
「ルナちゃん、あっちで遊ぼっか、」
そう言ってルーナはルナを連れて他の部屋に入って行き、カリンやデイビス、レイ、ミル、エリザベス、井口もそれに続いていく。
「いや、だって、、、言ったらびっくりするかと……」
つむぎがコソコソと話し、すぐるは目を逸らしている。
「あっそ、僕的にはなんで何も言ってこないのか、その方がびっくりしたけどね。」
「いや〜ごめんって、、、」
すぐるが頭を下げる。
「あ!お前ずるいぞ!自分だけ謝って!」
「姉ちゃん達が謝んないのが悪いだろ、」
「ハハハ、お前ら面白いな!」
その様子を見て笑うしぐれ。
兄妹の順番は、長男しぐれ、長女つむぎ、次男すぐる、次女ちとせ、と言う順番。
そして、しぐれが何故あの時やって来たかというと、しぐれもPCHのメンバーであり、つむぎからあらかじめ召集があったそうだ。
井口と色々寄り道をしていたら到着が遅くなったらしい。
何故、亡くなったはずの3人がこの世界にいたかというと、タイムロードというものが原因らしい。
つむぎとしぐれは飛行機事故で亡くなったと思ったが、その時偶然タイムロードという、どこかの時間軸の扉が開きこの世界に来たということ。
そうして、何とかこの世界でやっていくため悪いやつを取り締まるPCHというのを作ったらしい。
しぐれは、ちとせが渡った交差点に突っ込んできたトラックにちとせを庇って轢かれる直前、この世界に来てしまったそう、
実質転移という事になる。
ちとせは、サムソンに拾われ転移した。
その時、しぐれを轢いたと思っているトラックの運転をしていたハリーもまた、この世界に来てしまったらしい。
「なるほどね、そこで偶然PCHとあって、再会と、」
「そういう事だな、でも、、この中で能力を持っているのはちとせだけだ。俺たちは無能力者だからな。」
そう言って話すしぐれ。
だが、あることが思い浮かぶ。
それは、最初、ノアと離れた時のあの扉から出てきたブラックホールのようなもの。
あれも、タイムロードの一種なのだろう。あれに吸い込まれたあと、ルナが目の前に来たことを微かに覚えている。
あの時、2日だけ時間が進んでいた。
おそらく、短い期間であったもののタイムロードしたのだろう。
フレイム・コアと関係のあるあの工場。おそらく人工的にできるタイムロードを作っている。
「……厄介だな、」
「どうした?」
「ん!なんでもない!」
そうして、すぐ誤魔化すちとせ。
そこにミルが飛んでくる。
「ちとせ!大変だ!ちとせ!大変だ!ちと……」
「うるさい、何?」
ミルの顔をギュッと掴むちとせ。
どうやら、マリーとアーロンの居場所が分かり、ルナがすぐに向かったらしい。
「ごめん!目離した隙に……」
そう言ってルーナが謝りにくる。
「大丈夫!じゃあ、向かうから!変な真似しないでね!」
そう言ってちとせは、つむぎ達にそう念を押す。
「しないよ、」
そうして、つむぎ達が城に取り残される。
ちとせと、ミル、そして何故か後ろからしぐれがこっそり向かい、2人と1匹がルナの元へ向かい、そのほかはその場に残ったのだった。
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「なんなんだ?君たち!」
小学校の校庭で、そう言って話す男。
その後ろの学校はあり得ないほどに綺麗になっている。
九条利一。それが彼の名前であり、利一は目の前にいるマリーとアーロンと話している。
「あなた、何者で?」
アーロンが問いかける。
「おかしいんだよ、お前を私たちは見た事がないし、ここまで1人で数時間で綺麗にするのはおかしい!」
「はぁ、どこがだよ?」
ため息をつき、辺りを見回す。
「いや!あからさまにおかしいだろ!!」
マリーが突っ込む。
「ああ、あれの事か、確かに少し古臭いとは思うが、あれはあれで、味ができてると思うんだが、」
そう言って、利一は近くにあった二宮金次郎像を見る。
「あれじゃねぇわ!」
マリーが言いたいのは、全体的な学校の外観だ。
学校は二階建てから4階建てになっており、広さは普通の大学2個分の大きさの小学校、
木で出来ていたが、レンガなどの配色を豊かにしている、数時間、1人でできるものではない。
「逆に二宮金次郎像が浮いている……」
アーロンはそう思った。
「分かりましたよ、僕は能力者、これでここにが綺麗になった証明になりますか?」
利一はそう言って両手を広げ、無害なことを証明する。
「何の能力だ?」
「え?」
マリーがそう言って問い詰める。
「何故いう必要がある?」
「言えないようなものなのか?、
どうせ、子供利用して金銭を……」
そう言ってマリーが続けると、利一は唱える。
「幻想の騙し……」
そう言うと、マリーはうずくまる。
「マリーさん?」
アーロンが近づくと、マリーは何か言っている。
「おかね、お金を稼がないと、、、早く、お金を……」
マリーはそれしか言わない。
「何をした!?、」
アーロンがそう言うと、利一は説明する。
「僕の幻想の騙しは、認識の違いによる能力、
例えば、僕が貴方に来いよ?と言ったら
あなたは殴ると言う意味のかかってこい、僕はこっち来いと言う意味、認識の違いが起きる、そして、僕はどちらの認識が正当化されるのか選べる。
僕が自分の方を選んだら君は殴れず、こっちに来ることしかできない。すると、君は5秒停止する。
その隙に僕は君にダメージを与えたりができると言うことだ。」
そう言って利一は長々と説明する。
「そして、他にもあの人が思う僕の印象を自分に跳ね返した。あの人は、僕がお金を欲しいと思っていたらしい、だから、それを跳ね返して自分の意見として入れてあげた。
ここまで思われていたのはショックだがね。」
「なるほど、それでこの学校は?」
アーロンが学校の方を指差す。
「これは、僕がこういう学校が良いという理想、
認識だ、それを物に入れた。
そうすると、物、この建物が僕の理想になってくれたって訳。」
そう言って利一は、説明を終えた。
(この人の能力、何でもできるのか、、、
異常能力か、)
異常能力とは、この世界を自分の能力で思いのままにできる能力のこと。
ハイルの創造神や強制解除などもこれに当たる、
「では、治してください。」
アーロンがそう言うと、利一は首を横に振る。
「確かに、治したほうがいいかもな。
だが、、、断る。僕は子供達にチヤホヤされたい、人気になりたいなどとしょうもない考えで教師をやっていない。好きだからだ、子供の純粋な笑顔それが好きだから!教師という職業を選んだ!
それをその人は侮辱した。だから断る!」
そう言って利一はアーロンを睨む。
「そうですか、なら力技でいかせてもらいます。」
そう言ってアーロンは片手を伸ばす。すると、時空が歪み黒い空間が現れ、そこから刀が出てきた。
その刀は金と黒い装飾でできており、少し禍々しさがある。
「だが、断るって!岸辺○伴か!!」
そう言ってミルがドラゴンの形になり校庭に着地する。
「この猫こんなことも出来たのか、、」
ミルは好きな生き物の形に変ができる。そのため、ドラゴンの形になって背中に乗せてもらいちとせ、しぐれはやって来た。
「お前ら重いぞ、、」
ミルが元の形になってそう言う。
「ルナはどこ?」
ちとせがそう言うと、利一は少し考え込むようにして答える。
「そう言えば、二宮金次郎像を見てなんかすごいとか言って学校に入って行ったな、中にいると思うよ。」
「なに?じゃあ、入るしか、」
そう言って、足を踏み入れると、利一の念動力で吹き飛ばす。
「念動力、能力者皆使えるやつね、」
しぐれが冷静に判断する、
「ちとせさん、ここは私に任せてください、マリーさんを頼みます。
お嬢様は私が。この人は私が締めます。」
アーロンは刀を持ってそう淡々と告げる。
「「怖っ、」」
2人揃ってそう言った。
そうして、利一vsアーロンの戦いが始まる。
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「しかし、よくしぐれ撃てたよな、」
「トラウマ克服したのかね、」
残った城の中でつむぎとすぐるがそう言って話す。
しぐれには、銃でちとせ関連のトラウマがある、
「克服できてると良いね、」
「そうっすね、」
そうして、2人はお茶を啜りながら世間話をするのだった。




