第58話 私は演技についてほとんど知りません。私は信じられないほど才能のある嘘つきなんです。
次は10日に投稿します
「死になよ!!」
サーレが辺りの岩を持ち上げ、空中にいるつむぎに向かって投げる。
「あぶな!!」
つむぎは、体勢を崩しつつもなんとか避けることに成功しサーレに近づく。
そうして、腕から剣を出しサーレに振り下ろす。
だが、サーレの能力は強力な念動力。そして、強運。
「……バカね、」
サーレが一歩下がると、処刑台の大きな柱がつむぎに向かって倒れてくる。
「まずい、、、」
そう思ったその時、
つむぎは、サーレとは少し離れたところに立っていた。
「なんとか間に合ったか……」
そこには、つむぎを抱えるレイがいた。
ちとせが津波を指輪の力で元に戻すその時、レイの拘束もデバートによる能力だが、それを喰らう前の状態に戻ったのだ。
それにより、レイが動けるようになった。
「……レイ、」
「時止め、やっぱアンタ厄介だな、」
サーレがレイを睨む。
サーレの瞳が輝く。
すると、レイに隕石が降ってくる。
「いや、ここビルの中だよね!?」
遠くにいるルーナが驚いているが、時止めを前にしてサーレの運は通用しない。
時を止め、レイは動き出した。
すぐさま自分とサーレの位置を変え、つむぎと一緒に避難する。
「ハハ、ざまぁ、、、あれ?」
サーレは上を見上げると、そこには隕石があり、流石に運じゃ防げなく真っ逆様に落ちてきて喰らってしまう。
サーレ、戦闘不能。
「ありがと、」
「こちらこそ、ここまでサンキューな……」
レイはつむぎに感謝を伝える。
そうして、2人はルーナ達の元へ向かう。
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「おい!コイツ、強すぎるぞ!!」
デイビスがそう言って前にいるクルーを見つめる、
クルーは全開で、すぐる、デイビス、ルーナに挑む。
ただ、飛ぶ斬撃の威力はかなりな物でクルーに近づくことができない。
近づくだけで、ちとせのように腕が片腕飛んでしまう。
「おら!」
すぐるがロケットランチャーを飛ばしてみるも、命中する前に切り刻まれ、跡形も無くなってしまった。
「うそ、」
「うん、ありゃあ人間の力超えてますね……」
「竜王剣・龍の舞……乱舞、」
そう言うと、ルーナに向かってクルーは突っ込む。
すると、刀は竜のような不規則な動きでルーナを襲う。まるで、生きている龍が実際に当たりを暴れているかのように襲いかかる。
ルーナの能力は風だが、それでできる限り距離をとって戦うも防ぐだけで精一杯。
「無理かも……」
「どうした?」
クルーはルーナを見つめる。
デイビスは、クルーの事を知っていた。勿論、竜王剣のことも、
八代流の中で2番目に強い最強の流派であり、1番弱い獣王剣の派生、扱うことも難しく世界で扱えるものは数少ない。
「こればかりは、無理か……」
デイビスが諦めかけるその時、
「おい、もう諦めんのかよ?」
「……!?なんで、アンタ……」
デイビスは驚いた。何故なら横にいるのは、
亡くなったはずの友人である、ハイルの父、アイザックであった。
「お前は、武器商人だろ?この中だったら誰よりも武器に詳しい。
そんなお前でも、やっぱ、クルーには勝てんかな??」
アイザックは、腕を組んでクルーを見ている。
どうやら、デイビスを挑発しているらしい。
「……相変わらずのうざさじゃな、馬鹿野郎、アンタの方が強かったわ……」
デイビスが微笑む。
ルーナが止めている間に、デイビスは指示をする。
「すぐる撃て!」
「え!ルーナさんも、、、」
すぐるは、躊躇した。今撃ってしまったらルーナにも被害が入ってしまうのだから、
だが、デイビスには狙いがあった。
「構わん!!」
「…え?…もう、どうなっても知らないっすよ……」
そう言ってすぐるは撃つ。
できれば、デイビスはこの作戦は使いたくは無かった。
成功する可能性は高い。だが、胸糞だから。
アイザックを殺した作戦、、
竜王剣は、自分が攻撃を意図せずしなくても、その範囲に入ったものは問答無用で斬りつけられる。
だから、意味がない。
案の定ロケットランチャーも粉々になった。
「何度やっても同じだ!」
だが、その瞬間、粉々になったロケットランチャーから、超音波出て辺りを包みこむ。
クルーがそれに気を取られている隙に、ルーナが攻撃を与えるが防がれる。そうして、クルーの刀はルーナを突き刺そうと向かうが、止まる。
「……兄さん……」
幻覚。デイビスは、ロケットランチャーに混ぜた。
デイビスの能力は死ぬかもしれない時に出る限られた強運と、混合。何かに何か、素材など、物質などを混ぜることができる。
今回は幻覚作用を持つ花の香りをルーナの刀とロケットランチャーの弾に織り込んだ。
結果的にルーナの剣は、クルーの胸を突き刺すことに成功。
竜王剣は勝手に範囲に何かが入った場合、即座に切ることができる最強技。
それ故に最強だからこそ何も気にせず斬ってしまう。
デイビスはその最強を狙い、クルーの弱いところを見つけた。
「お前にはこの作戦効くと思った………
アイザックも効いたんだからな………」
そうして、過去のことがフラッシュバックする。
「デイ、、ビス、はぁ、頼むわ、アイツら……」
血を流し、無くなった片腕で腹部を抑えるアイザックが、脳裏に浮かぶ。
「……バカが、」
その場にはサーレの潰され、跡形もなくなったサーレの死体が残った。
錬金術、等価交換をして、逃げたのだ。
「おわなくていいの?」
ルーナがデイビスを見る。
「ああ、」
デイビスは声を低くして、そう返事をした。
生きている肉体と、死んだ肉体。等価交換ではないが、何故か逃げることに成功してしまう。
デイビスは確信した。
クルーはアイザックとは違く、何か隠し玉があると確信したのである。
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「ちとせ!」
屋上で、ちとせとカリン、ルナ、エリザベス、ミルが合流する。
戦いが終わり、リアムを除いて皆無事な様子。
指輪の能力は、万能だが、死んでしまった死者を生き返らせる事は出来ないようで、ルール違反なようだ。こればかりはしょうがない。
指輪には、文字が入っていた。
まだ薄らとしていて読めない。
ちとせの前持っていた指輪はほぼ読めるようになっていた。
「じゃ、まぁ行きますか、ネビュラさんは?」
そうして、辺りを見回すと、ちとせの背後に誰か立っていた。
その男は、ちとせの頭に拳銃を突きつける。
「日浦ちとせ、その指輪をよこせ。」
そう言われ、ちとせはゆっくりと後ろを振り返る。
そこには、烏の仮面を被る。
フレイム・コアの幹部が立っている。
「ちとせ、お前なら分かるよな?」
烏は誰かと似た喋り方で、ちとせを詰める。
そのあまりにもそっくりな話し方に、ちとせのせっかく克服しかけていたトラウマが蘇る。
「あ、え……パパ、ごめんなさい、」
ちとせの頬を引っ叩く烏。
「ちとせ!」
その場にいた全員状況が飲み込めない。
少なくとも、ちとせがこれほどビビると言う事は只事では無い様子。
「おい!ネビュラさんは?」
そうして、カリンが烏に言うと、烏は段々と何かを前に出す。
それは、ネビュラが使っていた拳銃であった。
血が大量についている。
死んだと言う事だろう。
「うそ、」
カリンが絶句する。
元々は、ネビュラの正体は烏であり死んでなんかいない。
「信じてくれるよな?ちとせ、」
そう言ってちとせに近づく烏。
ちとせには、烏の姿が前の父親紛いな奴と一致してしまう。
ちとせは、涙目になりその場にうずくまり動けなくなってしまう。
ちとせの髪に触れた瞬間、ミルが噛み付く。
「ちっ!」
「ちとせに触れるな!殺すぞ?」
ミルが威嚇するも、烏は微笑む。
「あんなに強い天使が、その見た目になって、、、殺す?笑わせるなよ?」
「ちとせ!」
ルナがちとせに近寄る。
烏はネビュラとしての最後の任務を終え、烏としての任務に移るのだった。
デバートをあっさり殺してしまったのがめっちゃミス。
本当は,ちとせと撃ち合いして散っていくか、生かす予定でした。まぁ、今のもいいでしょう。
撃ち合いは今度違う人としてもらいます,




