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第54話 天使とは、美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者である 前編

「お前を殺す。」

 ちとせがクルーを睨む。

「殺す?右腕がないのに?左腕だけでか?」

 クルーは微笑む。

 利き手が無い今、クルーは有利。

 ネビュラが居なければだが、でもクルーは自分の腕に絶対的な自信を持っていた。

 今いる階は、7階。

 最上階まであと13階だが、7階はただ長い廊下、天井が高く横幅が広い廊下が淡々と続くだけ、

 だが、大きな窓が先の戦いでボロボロに砕けている。

 カリン達はすぐに次の階に上がる。

「式神、青龍……」

 そう言ってちとせの背後から青い龍が出てきた。

 その龍の大きさはちとせの今までの式神よりも遥かに大きい。

 全長10メートルほどもある大きさだ。

「これが、式神……」

 ネビュラでさえも、その見た目に驚いている。

「……まじか、、」

「アンタを殺す。でも、それは今じゃ無い、

 ネビュラさん!」

 そう言って、ちとせとネビュラはカリン達が登っていた非常階段はと駆ける。

「待て!」

 クルーがすぐにちとせの方へ向かうも、青龍が間に入り、近づくと熱風が吹き荒れる。

「あつ、クソが……」

 そう言ってクルーは青龍により道を憚れ、足止めに成功。

 すぐにちとせとネビュラは非常階段を駆け抜ける。

 カリン達が見える。

「え!うそ、早くない!?って!何あれ!」

 目が飛び出るカリン。

 ビルを青龍が壊しながらちとせに付いて上がっていく。

 その後ろからクルーが刀で切り刻む。

(やっぱり、このビル、時間の流れが遅い。

 外での1分が、中での5分だ。)

 ネビュラは気づいた、だがそれと同時に壊れていくビルを見てみると、段々と壊れたところが治っている。

(まさか、指輪の力が漏れ出ているのか……)

 あまりにも強大な指輪の力に、ネビュラは驚いた。

 そんなことを考えていると、段々とちとせの走るスピードが落ちていく。

 パーカーで腕を止血しているものの、やはり出血が多いらしい。

 当たり前だ、片腕ないのだから、

「ちとせさん!急ぎましょう。」

 そう言ってちとせを抱えて走るネビュラ。

「ちょっ、」

 ちとせは何か言いたげだが、そんなの関係なしにネビュラは走り続ける。

 ちとせは頬を赤らめていた。耳も弱く見れば赤くなっていました。

 と、匿名であるkさんが言っていました。

「見えた!あそこの扉に入ろう!」

 そう言ってカリン達全員で扉を開けて入る。

 すぐさま、ちとせは青龍を自分の元へ戻し中に入った。

 いきなり消えた青龍に混乱しつつ、クルーはちとせ達を見逃したのだった。

「あぶな、、、ここは?」

 エリザベスがそう思い階層を見てみると、19階。

「あれ?そんなに登ったのか?」

「それどころじゃ無いから、分からなかったね、」

 ルナとカリンがそう言って話している。

 おそらく目の前にある扉を潜れば20階に到着できる。

「ミル、腕治んない?」

 ちとせがそう言って、ルナの所にいたミルに問いかける。

 ミルは傷を見て首を横に振る。

「厳しいな、欠損となると今のオイラじゃ無理だ。」

 そうして、ちとせは俯く。

 そうすると、ネビュラが口を開く。

「では、ちとせさんに伝授を、、魔素の力で腕は補えると思います。」

 どうやら、想像力と、魔素の量で欠損した部位に一時的に腕を作ることができるらしく、これはまぁまぁ簡単なため、ネビュラが教えてくれた。

「集中して、、腕を思い浮かべる。

 その腕が動いている様子もこみで、、」

 そうすると、ちとせの右腕から赤のような、オレンジのような少し白が混ざる仮の腕ができた。

 ちゃんと刀も握れる。

 ただ、明らかに色合いが違うためすぐ違いに気づく、

「ですが、あくまで仮ですし、一次的な物です、

 全て終わったら義手を作ってもらってください、」

「わかった!ありがと!」

 そう言ってちとせは、笑顔になる。

「ちとせ!腕無くなったのか!?」

「ああ、でも今は大丈夫ですよ?痛みもそんなひどく無いし、、〔嘘〕」

「そうか、無理はするなよ?」

 ルナは涙目の様子。

 そうして、他の階の扉とは違う少し堅く豪華な扉に向かうのだった。

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