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第40話 答えが無いものを探すのが生きていること

「はっ、13?ガキじゃねぇか!?何のようだ、さっさと帰んな、」

 そう言ってカルロがちとせを睨む。

「何?この黒いノート、デ○ノート?」

 そんなことを関係なしにちとせとミルは、檻の外に置かれている2人の荷物を漁る。

「だったらどうする?」

「死神の目を契約するかな……」

「ちとせ、こんな奴ら構ってねぇで、早く行こうぜ」

 そう言ってミルがちとせの肩に乗り急かす。

「そうだね……」

「おい、待て。13歳の女の子がなんでこんな所に居るんだ?あんた……外の奴だろ?」

「そうか、デ○ノート知っている時点で、怪しいのか……」

 ノアがそう聞いてみると、ちとせの足が止まる、

「ん〜、ちょっとした調査でね。

 鬼が出るって噂。」

 そう言った瞬間、外の方から銃弾が飛んできた。

 その銃弾は檻がある、3人がいる小屋の壁を突き抜けてちとせの頬を掠めた。

「あぶな!!あれ?バレたの?早くない!?」

「お前ら、何したんだよ……」

「何もしてない!」

 そう言ってちとせはその場にかがんだ。

「多分、お前が里の外から来たってバレたんだ。

 そんで、俺たちの仲間だと思って怪しまれて今狙われてる!早く、ここから出せ!」

 ノアが今の現状を整理した。

「仕方ないな!」

 そう言ってちとせは、木の檻に掛かっていた鍵のロックを解除した。

「やばいぞ、囲まれた!」

「夜だから影があまり、出来ない……お前ら能力は?」

「僕はないよ!剣とかの使い方が少し分かるぐらい、」

「オイラもないぞ!」

「俺は銃が得意だな!」

(あてにならねぇ………)

 ノアはそう思い、唇を噛み締めるのだった。

 3人と一匹は荷物をまとめ小屋から出ると、そこはトンネルを入って来た時少し離れたところに見えた離島であった。

「泳いで行くか!?」

「僕泳げないよ!!」

 そう話している間にも里の人たちは、どんどん3人と一匹を追い詰める。

「いたぞ!あそこだ!!」

 そうして、里の人たちは松明の明かりを頼りに3人を追い詰めるが、ノアはその微かな明かりを頼りに影遊走で、小さな影を出すことに成功した。

「なんだ!?」

「ぐっ!能力者だ!!」

 そうして、里の人たちは次々と倒れていく。

「わお!強いね!」

「やるな……」

「早く行くぞ!」

 そうして、ちとせはノアの背中に乗りミルはカルロ肩に乗り、水に入ろうとしていた。

 すると、カルロは里の人が持っていた拳銃を見つける。

「珍しいな……貰っとくぞ、」

「カルロ!早くしろ!」

「あいよ……」

 そうして、3人と一匹はなんとか島から脱出することができた。


 ――――――――――――――――――――


 数時間後、3人と一匹は里の人が居なさそうな山に移動した。

 太陽が段々と登って来ている。

「ここまで来ればいいか?」

 そうして、カルロはカバンを下ろした。

「で?俺はもう懲り懲りだ。死にたくないんでね……鬼もいなさそうだしな……」

 ノアが腰を下ろしそう話した。

「で、ちとせ?だっけか、なんでお前は鬼について知ってるんだよ、」

 ノアがそう質問すると、少し間を置きつつもちとせは答えてくれた。

「伝承……というか、僕の親代わりの人が教えてくれたんだ。鬼に関係のある一族がここらへんの山沿いの集落にいる。って……気になったんだ。」

「曖昧だな……」

「お前は言えねぇよ?……」

 カルロに対しノアがツッコミつつも、ノアとカルロが来た理由も説明することにした。

「ふ〜ん、じゃあさここでこの依頼が終わったらノアの所で雇わせてよ!

 行くあてとか特に今のところないし!」

 そう言ってちとせとその隣、カルロの肩にいたミルまでも目を輝かせている。

「え〜、まぁ考えておくけどさ……

 ていうか、もう帰ろうぜ、鬼いねぇよ………」

 ノアがそう言うも、カルロは少し真剣な顔をしている。

「いや、この里何かある事は確かだ。

 この銃。今警察が実際に使用している拳銃だが、警察っていう職業もまだ出て間もない、けどここにあるって事は……」

「警察が来た?」

「そうなるな……」

 カルロがそう言うも、ノアは少し信じられない。

 なぜ、こんな山奥に警察が来るのか、ましてやそんなニュースは聞いたことがない。

「まさか、、お前さ……」

「ああ、それも調査するっしょ!」

 どうやら、この拳銃がきっかけでさらにカルロは本気になってしまった。

「でもさ、あの小屋も怪しくない?僕は、2人が船で輸送されてたから里の住人としてこっそりついて行ってみたけど、あの山さ。小屋以外に何も無かった。

 小屋だけであんな広い山、、何もしないとかある?」

 そう淡々と話すちとせ。

 というか、よくバレなかったなと思う2人。

 だが、確かにこの里はよく見れば不可解なところもある。

 そもそも、里の住人達が出席するような大事な葬儀に部外者を参列させるのもおかしい。

 この里は上手くやり過ごそうとしているが、それとは裏腹に逆に上手くやろうとし過ぎて怪しすぎるのだ、

「じゃあ、まず……何から調べるんだ?」

 ミルがそう聞くも、3人はどうしようかな悩んだ。

 だが、その時ノアはある人物が頭に浮かぶ。

 それは、葬儀の最中に現れた。次期当主である、氷馬と呼ばれていた男だった。

「次期当主……アイツを調べるか……」

「あの……」

 ノアがそう言うと、後ろからある人物が話しかけて来た。

「御三方……多分私なら、お役に立てると思います……」

 そう言って話しかけて来たのは、黒い着物を着た女性。

 その人は、最初ノアとカルロを葬儀に参加させた女性だった。

「どう言うことだ?」

 カルロがそう聞いてみると、その女性は答えた。

 女性の名前は、斉藤由依。

 その名前を聞いて、ちとせは何かずっと引っ掛かっていたことに気づいた。

「そう言えば、ここ時代が止まってる?」

 そう口にすると、ノアも何かわかったようだ。

 この世界は最近科学というのが発見された。

 そのため、他国ではいろんな所で科学が使われるが、この里は外の世界からまるで隔離されているかのように時代が昔の日本という数百年前のまんま。

 というか、それよりも少し前の方だ。

 名前も、服も、そして捉える時に使った拘束具も昔ながらな縄、明かりをつける時は懐中電灯やライターなどでは無く松明。

 そして何より家が全て木でできており、何か懐かしいそんな気がするちとせであった。

「ええ、、、この里は外の世界とは絶対に交えない……私は外の世界からこの里に来ましたが、明らかにおかしい事だらけなんです!信じてくれるなら私について来てください……」

 そうして、女性は山を下山していく。

 3人と一匹は取り敢えずその女性を信じて、ついて行くことにした。


 ――――――――――――――――――――


 広い客間、テーブルに出される蕎麦を淡々と食べる男。

 次期当主であり、氷馬と呼ばれていたその男の名は四道氷馬。

「四道さん、外から来た部外者が、逃げ出したそうです。」

「朝っぱらダリィな……にしても、あの2人……能力者か……」

 そう考えながらから、氷馬は蕎麦を口に入れる。

「能力者であれば、面倒ですね。」

 少し前の時代のスーツに身を包み、氷馬の隣の男は淡々と少し頭を下げ話す。

「……そうだな、けどそれ以外にあの葬儀に1人気になるのがいたな……」

 男はそう言って蕎麦を食べ続けた。


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