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第36話 僚機を失ったものは、戦術的に敗北している

「順調?」

「今の所は………」

 そう薄暗い豪華な部屋で、2人の男女が話していた。

「ルナ、あの子は危ない……その護衛も何もかも……」

「ええ……」

 そう話していると、ドアが勢いよく開く。

「お前らを逮捕しに来た!」

「おうおう、お縄につきなよ……」

 そう言って入ってきたのは、2人の男女、

 黒髪ロングの高身長な女性と、それよりも少しだけ高い茶髪でサイドを刈り上げているイカつい髪型の男、その手には両手じゃ収まりきれない大きなバズーカを持っている。

 どうやら、ただの警察ではなく、完全に能力者を取り締まる少し違う部署の者のようだ。

 琥珀の場合は能力者だが、取り締まるのは無能力者やたまに異能力者と言うふうに特に決まっていないが、この2人はどうやら、固定のよう。

「……なんのようだ?」

 そうして部屋の中が照らされ中にいた2人の姿がはっきりと、映る。

 1人は白髪に色白で白いスーツを着ている、どうやら執事?のようなそんな姿であり、その後ろにいる女性に仕えているようだ。

 そして、後ろの女性は、亡くなったはずの元候補者であるミアの妹、ソフィア・アレンデールだった。

「お嬢様、お逃げください……」

 そう言って白いスーツの男は無詠唱で、手を2人の男女の方に向ける。

 すると、その瞬間その2人のすぐ横にあった扉が粉々になる。

「切断能力……調査書通りだな。」

 そう言って、女は持っていたアタッシュケースのスイッチを押すと、そこから手をはじめ体を銀色に輝くゴツいスーツが彼女に纏わりつく。

 そうして、口元までスーツは広がり片手には白く輝やく剣を持っている。

 剣の持ち手はなにやら包帯のような布が巻かれており、次の瞬間白い頭身の一部が赤くオレンジ色に輝く。

「………そんな科学技術、破壊してやる…」

 そうして、男はすぐさま壁に寄り掛けていた剣を手に取り女に向かって突き刺すが、すぐさま止めれてしまった。

「ホワイト!死ぬなよ……」

 そう言って、ソフィアは窓から逃げた。

 ホワイトという男、おそらく偽名だろう。

 窓の外には暗い夜空が広がっており、雨が大量に降っていた。

 どうやら、大都市のような場所でソフィアは隣の家の屋根をつたい逃げる。

「おい!すぐる!ぐずぐずするな!追えって!」

 そう言って剣で白いスーツの攻撃を楽々と受け流しながら女が,言った。

「はいよ、、まったくねぇちゃ………じゃなくて、つむぎは人使い荒いんだから…」

 どうやら、女の名前はつむぎというらしく、

 男の方は、すぐるというらしい。

「チッあんた達、マジいつも追ってくるな……」

「フレイム・コアの関係者、王位継承の妨害、黒幕は、早めに排除しないとまずいっしょ!」

 そうして、つむぎが振るった剣に白いスーツの男の肩があたる。

「チッ、まじうぜえ!」

 そうして、すぐに黄色のポータルが開く。

 そこから出てきたのは巨大な黒い腕。

 つむぎに向かってその黒い腕は思いっきり、向かってくる。

 すぐさま、剣で弾くもそれに気を取られすぐに白のスーツの男は消えてしまった。

「しまった!指輪の能力か!すぐる!」

 耳に手を当てて耳について通話機器で、すぐるに連絡を取ると、すぐるも何が何だかわからないようでキレ気味で返ってくる。

「何起こってんの?逃げられたよ、、魔法陣みたいなポータルが出てさ!」

「指輪の能力だ……どうやら、一個食わされたみたい、、戻るよ本部に……しぐれも合流してるみたいだしね……」

「はいはい……」

 そうして、すぐるとつむぎは本部と名乗る場所へと向かったのだった。


 ―――――――――――――――――――


「おい、リアムとか言ったか?恐らく、伯爵だな、気をつけろよ?」

 白虎がそう言うと、リアムと白虎に向かって悪魔は突撃してくる。

 悪魔の見た目は牛のような見た目をしている。だが二足歩行で鋭く尖っている角に羽が生えている。

 白虎が持っている雷霧の槍(らいきりのやり)でなんとか悪魔の攻撃を抑える。

 悪魔の名前は、モラクス。位は白虎の見立て通り伯爵位の悪魔だ。

「邪魔だ!」

 ものすごい形相で詰め寄るモラクス。

 その様子を嘲笑うかのように白虎が答える。

「ハッ何言ってんの?ていうかさ、付く人考えた方がいいんじゃない?」

 そう言って白虎はモラクスを跳ね返す。

「白虎さん?」

「リアム、下がってろ。ちと不味い……コイツは問題ないが、少し嫌な予感がする。」

「でも、俺も戦える!」

 リアムが白虎を見つめる。その目には何の曇りもなかった。

「なら、来な……」

 そうして、2人はモラクスに挑むのだった。


 ―――――――――――――――――――


 リアムと白虎の戦いから離れ、少し山道に行ったぐらい。

 そこでは玄武とカリンが悪魔と戦っていた。

 悪魔の名はアボラス。階級などではなく、悪魔達を率いている長の一柱である。犬に羽を生やしたような奴だが、不気味な見た目をしている。

「こいつ、ラボラス……流血と殺人を引き起こす者。厄介のが来たな……」

「私ができる限り援護する……」

 そう言って弓を構えるカリン、だが玄武がすぐにそれを制止した。

「弓では厳しいだろう……」

 そう言ってラボラスの相手を大きな斧である、玄武の槌(げんぶのつち)で抑えながらカリンにそう言う。

 だが、自分の愛用していた弓がバカにされたと思ったのか、カリンが大声で言った。

「は!?舐めんな!弓以外にも能力があるんだよ!!」

 山に生えている木々が大量の水によってを飲み込んでいった。

 ラボラスを玄武が水で吹き飛ばしたのだ。

「……そうか、それはすまなかった。

 なら、早いとこ援護を頼めるか?」

 玄武が持っていた巨大な斧を肩に担ぎ慣れない笑顔でカリンにそう言った。

「……うん、了解。」

 そう言って、カリンが弓を構える。

 カリンには魔眼、絶対追尾がある。

 自分が打った矢などを視界にいる相手に絶対に当てることができる、たがそれを使いこなすにはカリンのような凄腕など、弓についての知識もつけておく必要があるのだ。

 その魔眼とカリンの知識と腕によってラボラスの羽に矢が刺さる。

「なんだ!避けたはず、、」

 ラボラスが困惑しているとすぐに玄武がラボラスの腹部を斧で切断する。

 そうして、2人でラボラスを撃破することができた。

 だが、まだ息は残っている。


 ――――――――――――――――――――


「お前ら!殺してやる!!」

「殺気高いこったね!」

 斧を持ったモラスクに思いっきり槍で、白虎が突き刺す。

 だが、それを受け流しモラスクはリアムに向かって斧を振り下ろした。

 だが、リアムは持っていた槍を強化させすぐに斧を止めるが、段々と押されていく。

「ちょっ!もう……」

「死ね死ね!」

 だが、次の瞬間、

「よく堪えた!」

 白虎が、すぐに槍を横に振る、そうすると霧が辺りを埋め尽くしモラスクの前からリアムが消えた。

 困惑するモラスクの前に白虎が現れ、モラスクは斧を振り上げるが、その瞬間背後にその辺に落ちていたであろう、木の枝が刺さった。

「なん、で……」

「ナイス!」

「あぶねぇっすよ」

 リアムの武器強化で、木の枝を強化させ武器にした。

 気づかれないよう、遠くからなんの魔力もない木の枝を投げ油断したところを狙うのが作戦だった。

 だが、まだモラスクも息がある。


 ――――――――――――――――――――


 ちとせと戦いながらも、その様子をバアルは見届けていた。

「取るに足らん……あれが、我の配下か?くだらんな……」

 そうして、手のひらから赤黒い瘴気の塊が出てくる。

 やがてそれは人型になっていった。

「なにしてんだ!」

 ちとせがすぐにケルベロスで斬りかかるも、先ほどとはバアルは力がパワーアップしているのか、簡単に投げ飛ばされてしまった。

「いたっ、ん?……あいつ………!」

「ちとせ、大丈夫か?」

 ミルがちとせを心配しているが、ちとせはそれどころではない。

 出てきた人型の男。それはちとせのトラウマの男だった。

 父親とはまた別の……

「行ってこい、四道氷馬!」

 赤黒い瘴気の姿で出てきたその男の名前は、

 四道氷馬。

 そして、

「……っが!」

「っく、!、」

 見えない速さで、それぞれ少し離れた所にいた、ラボラスとモラスクを氷馬は瞬殺してしまった。

「正真正銘、どんな悪魔よりもやばい、バケモノ復活させやがって……!」

 ちとせは拳を握る。

 その様子を見たバアルは微笑み、ちとせに向かって氷馬を向かわせた。

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