おまけ4 認識の違い
僕の名前は九条利一。小学校の教師をしている。
「わーーん!!怖い人がこっちを見てる!!利一先生!!」
泣きながら利一にそう駆け寄ってくる1人の小学生生徒。
「大丈夫、先生がなんとかするから、、泣かないで……」
地面に膝をつき優しくそう言う利一。
その目は緑色の瞳をしていた。
「ありがとう、先生、、」
安心したのか泣き止み、子供は門にいる友達の元へ走っていった。
「九条先生、最近子供達の人気もさらに上がってきて絶好調ですな、保護者さん達からも好評ですよ…」
「いえいえ、僕は子供が好きなだけですよ……」
愛想笑いをして、お辞儀をする九条。
今、九条の目の前にいるこのおじさんはこの小学校の校長だ。
「ただ、最近不審者がうろちょろしているらしく、子供達や保護者の人が怖がっているんだ。何かわかったらすぐ言って!」
「分かりました、」
九条の肩をポンと叩き校長は去っていった。
(子供が好きね……僕のこの気持ちは本心だ。
だが、決して利益のため自分のためにやっているのではない。ほんとに、子供が好きなだけなんだ。)
そう思う九条。
最近九条の人生はありえない程に上手く続いている。
それは、九条に突如備わった能力のお陰だ。
だが、上手くいっている代わりにめんどくさいのにも目をつけられた。
(またか……)
真夜中の街、仕事終わりで利一は最近とある奴らにつけられている。
それに気づくとすぐさま利一は角を曲がり、路地に入る。
「幻想の騙し……」
利一が、付けてきた男にめがけて手を伸ばし何かを開ける仕草をする。
すると、少しふらつき始めまた、すぐに元に戻る。
「……なんだ?」
男が困惑していると利一はすぐに煽る。
「ほら、来いよ?」
そうして、男は拳を振り上げ利一に向かい走ってくるが、男は走ってくることしかできない。
「ん?どうした、来ないならこっちからいくぞ?」
そう言って利一は思いっきり男の顔を殴り飛ばす。
「な、にが起こった?」
男は困惑して倒れてしまった。
「これは、僕の能力、簡単にいうなら認識の違いというやつだ。幻想の騙しは、例えば今僕は来いよと言った。この来いは僕からしたら"こちらに来い"。だが、君からしたら"殴りかかってこい"。これが認識の違いだ。この能力は僕が思った事、君との認識の違いを現実にすることができる。
つまり、簡単にいうと僕のこちらに来いという命令に君は逆らえなかったという事だ。」
「な、何言って、るんだ?」
倒れながらも声を出して問いかける。
「強化版のような催眠術だ。
君たち、最近よく来るな、、、能力者狩りとかいう奴だろ、フレイム・コアの指示か?こっちはお前らの記憶を見ることもできる。」
そう言う利一。その目は自信に満ち溢れていた。
「うるさい、、、」
「口を割らないか、、記憶を見ることができるが、僕はあいにく機嫌が悪いんだ。
うちの生徒が、泣かされたんだからな!子供を危険な状態に、トラウマにさせたお前らを僕は許さないぞ……」
そうして、思いっきり蹴る。
倒れていた男は血を流しながらそのまま死んでしまっていた。
「また、ムキになったか……もうここにはいられない。移動だな……」
血に染まった手で前髪をかきあげる利一。
利一はまたそうして別の学校に移動することになった。
子供好きすぎるがあまり、度が過ぎてしまうことが多々ある。
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「ほんとに、移動するのかい!?」
「はい、ありがとうございました、」
職員室の中で、校長と利一が話し合っている。
校長は利一という人気な教員を手放したくないが、本人が望むのであればしょうがない。
「わかった。君の意見を尊重しよう……君の移動先はセレスタリアのとある小さな小学校だ。」
「わか、え?セレスタリア?」
最近、物騒なことが多く、王位継承という事でよく新聞やニュースでも耳にする王国そこの学校となると、今よりもムキになることがあるかもしれない。
だが、仕方がない。
そうして、荷物をまとめて九条利一はセレスタリア王国へと向かったのだった。
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一旦休載、不定期におまけを投稿するかも




