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おまけ3 糖分は僕の特効薬

「って、おいおいおい……」

 ハイルがセレスタリアの一室を開ける。

 だが、扉の向こう側には何かが転がっているらしく中々開かない。

 かろうじて空いた隙間から手を入れてなんとか開くと、目の前にはお菓子のゴミで散乱した部屋、その真ん中には警察特殊異能力取締課に、配属されているエリート刑事である、鈴木琥珀がチョコを食べて人気の某赤い帽子を被るおじさんのレースゲームをしていた。

「散らかしすぎだろ!」

 そうして、ゲームカセットをすぐに引き抜くハイル。

 ハイルはこの世界で最も強い11人の能力者、

十一大惑星の内の1人であり、琥珀もその中の1人だ。

 だが、ハイルの強さはその中でも頭ひとつ抜けているほどに強い。

「あ!良いところだったのに……なんですか?」

 頬を膨らませハイルを睨む琥珀。

「なんですか?じゃない。散らかしすぎ、お前の家じゃないだろ?」

「でも、」

「でもじゃない、手伝ってやるから掃除するぞ!」

「はいはい……しょうがないですね……」

「はいは、一回な」

 そうして、2人の大掃除が始まった。

「じゃあ、まず分別をして……」

 そう言ってハイルは二つのゴミ袋を準備する、一つは燃えるゴミもう一つは燃えないゴミ。

 だが、琥珀が一気に燃えるゴミに全て投入する。

「おかしいだろうが!!」

「え?別に、焼却炉の気合いの問題でしょ?」

「ル○ィ崎さん?」

 そうして、色々片付けているとハイルが落ちていたお菓子の箱を持ち上げる。

 すると、そこからまだ入っていたチョコレートが床に何個か落ちそうになる、その時

「!、」

 そうして、気づくと琥珀はハイルの真横に立っており全て床に着く前にチョコレートをキャッチした。

「殺すぞ?」

「おかしいだろ……」

「お菓子だけに?」

「やかましい、」

 殺意MAXになる琥珀。一瞬ハイルも殺気を感じてしまった。

「気をつけてよ、お菓子、糖分は僕の特効薬。

 摂取することで、力が漲るんだから……」

「不健康すぎるわ、」

 そうして、ある程度部屋が片付いた。

「よし、良い感じだな、」

 そうして、ハイルは琥珀の部屋から出ようとしたその時、琥珀が扉の前に立つ。

「ハイルの部屋見せて?」

「え?」

「いや、僕の部屋だけ綺麗にして帰るって不公平じゃない?僕もハイルの"綺麗な"部屋を見て見習うことにするよ、そんなに綺麗ならね!」

 そうして、琥珀は部屋から出てハイルの部屋へ一直線で向かった。

「おい!待て!死ぬぞ……」

「何言ってんの?」

 そうして、琥珀がハイルの部屋のドアノブに手を掛け開ける。

 その瞬間、部屋が爆発した。

 黒焦げになる琥珀。

「なん、で?」

「わるい、ついこの前T○muっていう数百年前の

 サイトで売られてた地雷を見つけて、付けてみたら本物だったんだ……」

「そんなもんつけんな!」

 そうして、2人の大掃除はまだ続くことになるのだった。


 ――――――――――――――――――――


「九条先生!さようなら!」

 ワイシャツ姿の男に小学生達がそう言って、走っていく。

「はい、さようなら。気をつけるんだよ……」

(全て、計画通りといったとこか……この能力を手に入れてから今、僕は最っ高だ……)

 男はそう思った。

 彼の名前は、九条利一。能力者である。


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