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第34話 一歩一歩、着実に積み重ねていけば、予想以上の結果が得られるだろう

「いや〜昨日は散々だったな、」

 マリーが庭でコーヒーを飲みながらちとせと話す。

 晴天で、地面に生えた緑色の草が輝いて見えるほど明るい日でセレスタリアの広い庭の横に立つ、小さなイートインスペースで、2人の人影があった。

「結局あの後どうなったんですか?」

 ちとせが聞いてみると、少しマリーは咳き込みつつも答えた。

 あの後、しぐれ達が去りどう帰るか、となって列車は鉄道会社がなんとかしてくれたが、マリー達はハイルの光速移動で1人ずつ運ぶと言う重労働をしていたらしい。

「いや、それ鉄道会社がしてやれよ……」

 話を聞いていたミルもそうつっこむ。

 そのせいで、ハイルはこのセレスタリア城での介護部屋で寝ている。相当疲れたようだ、

 ロイスと琥珀はハイルが目覚めたら少し滞在をしてその後帰るらしい、

 どうやら、帰ったらフレイム・コアの件で色々忙しくなるから楽をしたいのだとか。仕事しろ。

 ちとせはすっかり元気になった。

 しずくの事は伝えていない。医師が助けてくれた。

 そうとだけ伝えた。

「で、次の王位継承戦はいつあるんですか?」

「次は2ヶ月後、これが最後だな。まだ何をやるかは発表されてないが、おそらく国民関連でアピールポイントとか出すアレだろう。」

 大まかな事、それに最後の種目などは歴代の王位継承で大まかに分かっているのだ。

 そんな感じで話していると、マリーがあるチラシを机に出してきた。

「多用武器選手権?」

 チラシには赤い大きな文字で多用武器選手権「!!マーク」と書かれている。

 どうやら、マリーが街へ朝行った時掲示板に貼られていたそうだ。

「次の王位継承戦まで暫くあるし、ここ最近お前休み取れてないだろ?ずっとお嬢様の護りとかあったし……ミルと行ってこい、城のことは任せろ。」

 マリーが目を逸らして言う。

 自分でも少し照れくさいのだろう、自分のキャラに合っていないから。でも、それでもちとせは少し嬉しかった。

「ありがとうございます。今日の昼からですか…見てきます!」

「おう、言ってきな、」

 そう言って、ちとせはミルと一緒にpove-2「ポンコツ」と街に向かったのだった。

「ここか?」

「ここじゃね?」

 街に着くと案内があり、早速行ってみると何人もの人がいろんな武器を持っており観客と選手の間には柵がある。

 どうやら、選手達の目の前には的がありそこに今持っている武器をぶつけるというもの。

 基本的に近接武器はなく、中距離から遠距離で狙う武器ばかり。

「あ?今回こそは俺が勝つ!」

「勝手にやっていろ、まぁ今回も私が勝つがな……」

 なにやら、大きな声で話し合っている2人の声がする。

 もう1人は黒髪で赤と白の服を着る槍を持った高身長の男で、もう1人は水色のボブで水色のマントと黒い服を着る女の子がいる。背には矢を背負っており、どうやら弓を使うようだ。

「えっと、誰なんだ?あれ……」

 ちとせがミルに聞いてみると隣に座っていたおばさんが話しかけてきた。

「え?あんたあれ知らないの?何回もこの大会を優勝している弓使いの女の子カリン・テイラー、そしてあの男はいつもカリンと張り合っている槍使いのリアム・ロバーツよ。」

「へぇ〜物知りなんですね。」

「そして私はここの観客の中での皆勤賞、

 観客のビリオットよ。」

「聞いてないですね。」

 なにやら、変わった人と関わってしまったちとせであった。

「では!これより!多用武器選手権、誰が1番武器を上手く使えるのか大会を開催します!」

 なにやら丸坊主の司会者がそう宣言した。

「どうだっ!」

「ソゲキっ!」

 どこかで見たことのことのある弓使いも混じっているが、そんな様子で見ているといよいよあの2人が的の前に立つ。

 どうやら槍の場合は槍を投げて狙うらしい。

「今回は俺が勝つぜ!」

「どうだかね、」

 そうして2人の槍と矢は的に向かって飛んでいく、矢は真ん中の赤い所にピッタリ刺し槍は赤い所から少し離れたところに刺さった、

「すごい命中率、」

「そこに痺れる憧れる!」

 そう話し大会は今回もカリンが勝ち幕を閉じた。

 夕方、

「はぁ、今回もお前の勝ちかよ……」

 顔を暗くしながらリアムがカリンと一緒に話しながら歩いていた。

「なぁ、君たち……うちで雇ってもらえよ。」

 ちとせが2人の前に現れそう言い出した。

「は?お前何言ってんの?」

「ミル、いいだろ?2人裏切って今人いなくなったんだから、」

 そう話していると、2人はキョトンとした顔でちとせとミルを見つめていた。

「……お前、確かセレスタリアのお嬢様の護衛か?」

「興味ないです………」

 そう言って無視をしてその場を後にしようとするがちとせが釣る。

「お金、優勝金はそんなに額、無いんだろ?装備も安物だしね。それに、護衛となると結構いろんな経験ができて腕も上がるかも……」

「よし、俺はなる!仕事ないニートだし、」

 リアムは即決、カリンはというと

「私は嫌だよ」

 そう言うが、

「………まぁ、少し興味はあるかも……」

 頬を赤らめカリンが言った。

 そうして、護衛が増えたのだった。

「いや、コイツらチョロすぎだろ……」

 そう思ったミルであった。


 ――――――――――――――――――――


 薄暗い洞窟に足跡が響き渡る。

「おや、帰ってたんですか?」

 鷹がそう言うと、目の前には梟、そして烏がいた。

「まぁな、ゲットしたのか?」

 烏がそう聞くと、鷹は自分の手を前に出す。

 その手には指輪が嵌められていた。

「おお!!ついに!十一大惑星よりも、頼りになるね〜」

 梟がそう言うと、奥からハリーとシャーロットが大きな長方形の箱を運んできた。

「見つけた!重いよ!、」

「梟さん!で、何入ってんのこれ……」

「ナイス、」

 そう言って梟は座っていた岩から降りて、すぐにその箱についていたお札を全て剥がし開ける。

 すると赤黒い瘴気が漏れ出て飛び出してきた。

 着物を着たミイラ。

「おおし!じゃあ、指輪を」

 そう言って梟が鷹から指輪を貰い使用した、そうしてポータルが大量に出てきて魔法が全盛期だった頃の地球につながる。

 そうして、そこから大量の魔物が一斉に出てきた。

「あんたも動けよ……」

 そう言うって指輪でそのミイラを触ると、ミイラは起き上がり、髪が生え肉が付いていく。

 赤い髪に白い肌、紅い瞳そして黒い着物を見に纏う筋骨隆々の男が目覚める。

「さ〜て、さっそくあと二つの指輪を取ってアイツらも復活させて、目指すよ魔法全盛期。

 アイツを目覚めさせるんだ……」

 暗い洞窟からは、大量の魔物達に溢れ返り天候は豪雨に,移り変わる。

 敵が本格的に動き出した瞬間であった。

過去の2作は今続きの話を再制作中です

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