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第33話 人間の中には、何かしら悪魔的なものもあると同様、神に似た何ものが存在する

「マズいぞ!アーロン!」

 そう言って指をさすルナ、

 指をさす方を見てみると数キロメートル先に巨大な岩があった。

 この列車は光速で走るが、所々ワープポイントがありそこで他の場所にワープする事で短い時間で遠距離を移動する事が出来るようになっている、

 だが、鷹が電車の装置をいじりそれを止めた。それにより止まることはなく、ワープも使えない。

 なので、このままだと岩にぶつかり事故を起こしてしまうため、第三者によって列車の後ろにある制御スイッチに強い衝撃を与え、列車を止める必要がある。

「間に合うのか!?」

 ロイスが言う、

「あの人なら大丈夫です、」

「あの人って誰なんだ?」

 ミルが言う。アーロン以外だれも知らない人を信じろと言われてもそれは難しい。

「信用できる人なんだろ?教えてくれたっていいだろ?」

 ハイルがアーロンにそう提案する。

(確かに、言っても……ですが、、)

 そうしてアーロンはちとせの方を見る。

「だが断る」

「やめておけ……」

 聞き覚えのあるセリフを,言うアーロンに注意をするマリー、そうこうしている間にも岩に車両がどんどん近づいて行く。

 その時、アーロンのスマホに着信がきた

「アーロン,電車が速すぎる。止めることは出来なくても、少し減速させることは出来るか?」

「分かりました、やってみましょう。」

 そうしてアーロンはロイスの方を見る。

「分かったよ……」

 ロイスは前の方に行きタイヤを凍られてみるが、簡単に砕けてしまう。

 無理だ。

 だが、ハイルはすぐさま電車を減速させるため周りにある木々にちとせのパーカーを使い糸をばら撒いた。

「よし!これなら……」

「おい!ス○イダー○ンじゃねえか!!アウトだよ!」

 マリーが怒鳴る。

 だが、そのおかげでで速度は少し落とす事ができた。


 ――――――――――――――――――――


「……!速度が落ちましたね。これなら追いつけそうです!」

 そうして、運転席に座る男は車のアクセルを思いっきり踏む。

「井口、気をつけろ……」

 そう言うと、車が電車に近づいたその瞬間、電車と車の間の線路が爆発した。

「なんです……?」

「時限爆弾……おそらく、何か対策のために鷹とかいう奴が設置したんだろう。策士だな…」

 そうして、窓から崩壊した線路をみる。

 電車はどんどん進んでいく。

「どうしましたか?」

 アーロンも電話越しでその爆発音が聞こえた。

「問題ない……」

 そう返す。

「どうします、日浦さん。」

「迂回するぞ、もしかしたら他にも設置されてるかもしれない。遠距離から衝撃を与える。」

 そうして、線路から降りて車で山道を木々の間をすり抜け電車を少し離れた所から追う。

「日浦さん、ここからどう狙うんです?」

「銃、」

「は?」

「銃、あるだろ?狙えって、そんで撃て。」

 車と電車の距離は80メートルほど、そこからしかもどちらも動いており、木々が所々にあり邪魔をしている。それに、

「私、運転してるんですけど!?」

「しゃあねぇな、俺がハンドル握っとくから、

 ほら!行け、」

 そうして、後ろに座るちとせの兄日浦しぐれは後ろからハンドルを握る。

 すぐさま、井口は胸元のポッケから銃を取り出す。

 ハンドガンだ。

 窓からしっかりと狙う、

 バン!!

 銃声が山道に轟くが、銃は制御スイッチよりも上を掠めた。

「しっかり狙えよ……」

「無理でしょ!こんなの!?」

 ごく一刻と、岩へ電車が向かう。


 ――――――――――――――――――――


「まずい!もう着くぞ!岩に!」

 ミルがその場を回り焦り始める。

 岩まであとおよそ900メートル、スピードを落としたとはいえ、あと5分もない。

「皆さん,念の為、近くの椅子に掴まってください!」

 アーロンがそういうと、皆近くの椅子など掴まれそうなところを掴んだり、身を低くした。


 ―――――――――――――――――――― 

 しぐれは考えた。自分が銃を撃つことは自分にとって最悪なことだ。

 過去の事が頭に浮かぶ、

 ちとせを助けるため、警察官であったしぐれは犯人に向かって発砲した。

 だが、その時しぐれの撃った弾は犯人に当たったと同時にちとせの肩にも銃弾が当たってしまった。

 それにより、しぐれは警察官をやめた。

 でも、ここであの列車を止めないと、ちとせが、、妹をまた守れなくなる、

 それだけは嫌だ、

「井口!今から俺が言うことを復唱しろ、」

「え?」

「銃を撃ったのは、しぐれではなく、俺です!」

「銃を撃ったのは……しぐれさんじゃなくて、俺?」

 そう言ってしぐれは井口が手に持っていた銃を取り上げる。

 すぐに窓を開けて列車の方に銃を構えた。

 視界に入る何本もの木々、強い風、動く車に、電車、そして標的は小さいスイッチ。

 全て難点。だが、しぐれにはそんなの関係ない。

「内緒だかんな……」

 そうして、しぐれは2発銃弾を飛ばした。

 一発目は木に当たるも穴が空き貫通するが、スピードが落ちてしまい届かない。

 だが二発目は一発目で開けた木の穴を、綺麗に通過して列車のスイッチに命中した。

 すぐさま、列車には音がなりどんどんスピードがおち停車した。


 ――――――――――――――――――――


「止まった?」

 そうして、電車は止まりすぐさま誰かが入ってきた。

「我が妹は!どこだ!」

「日浦さん、ちょっ速いって……」

 走ってきたのは二人組、一人は白のパーカーをきており黒髪の男で少し褐色肌で目の色は紫、これが日浦しぐれだ。

 後ろから走ってきたもう一人の男は、メガネをかけておりきっちりとしたスーツに身を包み込む男、目の色は緑色で黒髪の短髪の男性、井口清孝(きよたか)

 身長は清隆の方が高い

「ちとせさんは、寝ていますよ……」

「井口!薬を!そんで、服脱ぐなよ!」

「薬はわかりました、服は違う井口です……」

 そうして、寝ているちとせに井口は注射を打ちワクチンを入れた。

 みるみるうちに顔色が良くなる。

「これで大丈夫。もう暫くしたら目を覚ましますよ……」

「本当にまた、会えるとは……ちとせ。あの2人にも会わしてやりたいな、、」

「さ、早く行きますよ……」

 そう言ってしぐれはスマホを連写してちとせの写真を撮っていた。

「協力者って、まさかちとせの兄貴とは……」

 マリーやほかの他の人たちも皆びっくりしている様子。

 そうして、井口としぐれはちとせが目を覚ますよりも早く、その場を去ったのだった。



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