模索
私たちは何も知らない
この世界の一部分を見て、知った気になって生きているけど
宇宙のほんの1ミリ程度
宇宙の銀河系の中の小さな惑星の低い次元で、五感で捉えられる世界のさらにまた一部分だけ
目に見えるものなんて限られている
恐ろしく小さな世界
その小さな世界の中のどうでもいいルールに縛られて、ちっぽけな悩みを抱えて日々くだらないことに右往左往して暮らしている
人間が観察するアリの巣の中の一匹のアリが、自分の足は他のアリより短いのでは?とか仲間のアリにうまく馴染めないとか気にしているようなもの
そこまでどうでもいい話ではないが
私たち人間が知りうる事実なんてものは
本当にごくわずかで、私たち人間は何も知らない、わかっていない
宇宙の全てを知るなんてことは不可能
神でさえわからない
宇宙は常に進化、拡張しているのだから
この世界の全てを知ろうなんて無茶だ
我々が知っているのは、私たちが何も知らない、ということ
知れば知るほど、何も知らないことを思い知らされる
地球のことも人間のことも、なぜ生まれ死にゆくのかも
自分の体さえもわからない
愛が何かも、人生の意味も
どこから来てどこへ行くのか
日常の中でも、毎日利用している水道や電気、自家用車やインターネット…
その職種の人間なら多少知識があるだろうが、いち主婦は何も解らずに車を運転して携帯電話を使っている
仕事として携わる人間だって、仕組みを知っていても発明した訳ではない
また病気や死を恐れながらも、体に悪い食事を平気で食し、欲深い心を持ちながら人を責めたり非難したりする
マスコミやSNSで知った情報で世界を把握したかのように批評して、自分は賢く上手くやっていると根拠もなく上から目線
恐れいりマメ
とんでもない無知
途方も無いお馬鹿
そして寿命が尽きてオサラバ
死んでから少しは解るのだろうか
死後も何も解らずにウロウロと成仏できないのだろうか
悲観的なのではないし
否定しているのでもない
ただ、本当に何も知らずに生きていて
唖然と、愕然とする思いになる時がある
大勢の人が行き交うのを眺めて、ふと思うだけ
日々何を思い生きて死んでいくのか…なんてね
何も知らないまま、○○町の△△さんとして人生を全うして苦しまずにコロッと逝けば幸せなのだろうか
輪廻転生から抜け出せずに、そんな一生を永遠に繰り返し
私はいーち抜ーけた
地球での学びにはひと区切りつけて、次へと進む
もう少しだけ、束の間の休息期間のご褒美タイムを楽しもう
人間であることを満喫しよう