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石見と天宮  作者: 柴咲心桜


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4/11

疑惑

「ねぇ、石見さん。最近、お昼ご飯の時に教室で見かけないけど、どこに行ってるの?」

同じクラスの南武さんが、私にじっと目を向けながら尋ねてきた。


「先輩にお昼ご飯誘われてるから、一緒に食べてるの」

そう答えると、彼女の表情が少し険しくなる。


「あのねぇ、先輩は人気者なの!だから、あなた一人が独占していいようなお方じゃないのよ!分かる?」

どうやら、この女子生徒は先輩の熱狂的なファンらしい。


「ごめん、気を付けるね」

そう言うことしか、私にはできなかった。


先輩はアイドルじゃない。誰と仲良くするかくらい、先輩自身が決める権利はある。そう言いたかったけれど、私が言ったところで、火に油を注ぐだけのような気がして黙っていた。


「ほんと、気を付けてよ?」

そう何度も釘を刺される声が、心のどこかで重く響いた。


どうしたら、誰にも邪魔されずに先輩と一緒にいられるんだろう──。


考え込んでいると、外では突然の大雨が窓を叩きつけていた。


「あ、今日も傘持ってきてないな」

なんでこんな時に限って、予報が外れるんだろう。私は本当に運が悪い。


この日は、雨が止むまで学校にいることにした。


放課後になっても、雨は止む気配を見せない。


「課題でもしますか」

そう自分に言い聞かせながら、18時頃、仕方なく帰ることにした。


濡れるかもしれないけれど、こればかりは仕方がない。


帰宅すると、玄関からママの声が聞こえた。


「ただいま!」


「舞!こんな雨の中で風邪ひかなかった?」


「大丈夫だよ」

どうやらママは、雨の様子を見て早めに帰宅していたらしい。


「お風呂沸いてるから、入ってきなさい!」


「分かった」

入浴を済ませ、夕食を食べたら、早めにベッドへ。


学校で課題を終わらせてきたおかげで、明日の朝はいつもより長く眠れる。


9時15分頃、私はようやく布団の中で目を閉じた。


雨の音が窓を打つ中、静かに眠りに落ちていく。

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