子狐のご挨拶
コンコンコンと窓叩く
子狐ひょっこりこんにちは
「春のたよりのおとどけです」
窓の外は春の世界
梅の花と春を待つ
桃の花広がる楽園を夢に見る
桜ふんわり、羊と空を泳ぐ
菜の花畑を飛び交うちょうちょたち
光のどかな青空に花畑が広がって、子狐ぴょんと飛び跳ねる
コンコンコンと窓叩く
子狐ひょっこりこんにちは
「夏のたよりのおとどけです」
窓の外は夏の世界
雨化粧の紫陽花と虹の橋
セミと一緒に大合唱
向日葵畑を駆け抜けて
もくもく雲に手を伸ばせ
光眩しい青空はにぎわって、子狐ぴょんと飛び跳ねる
コンコンコンと窓叩く
子狐ひょっこりこんにちは
「秋のたよりのおとどけです」
窓の外は秋の世界
赤とんぼを追いかける
稲穂の真似っこゆっくり一礼
紅葉の服でおしゃれする
栗を拾ってご飯楽しみ
光高い青空にくもりなく、子狐ぴょんと飛び跳ねる
コンコンコンと窓叩く
子狐ひょっこりこんにちは
「冬のたよりのおとどけです」
窓の外は冬の世界
ふわりと布団かぶって山眠る
年の瀬、年越え、年迎え
吐く息白く、龍昇る
雪の花を身体に浴びる
光寂しい青空にダイヤがキラリと輝いて、子狐ぴょんと飛び跳ねる
コンコンコンと窓叩く
子狐ひょっこりこんにちは
「また遊んでね、約束だよ」
小さなおててとお約束
子狐ぴょんと飛び跳ね、ぺこりと一礼
「ぼくから季節のご挨拶」
「今度はお外で遊ぼうね」




