(*ノωノ)
ととぅ~
また、俺の人生は一日増えた。
俺の残りの人生が一日減った。
夢の奥底を彷徨っている俺を掬い上げるように目覚まし時計が鳴り響く。
寝ぼけ眼を擦り現実へと帰還する俺は、普段の日常を始めることにした。
「太陽サンサンオハヨウサン!」
「小鳥さんオハヨウ!今日も羽ばたいてるね!」
「樹木さんオハヨウ!今日も森森しいね!」
「雲さんオハヨウ!今日も飛んでるね!」
「みんなオハヨウ!オハヨウ〜!」
俺はいつも通りそう叫び、ドタドタと足音を立てて1階へと降りた。
「ご飯バグバグ!美味しいな!お水ゴクゴク!美味しいな!」
「どっひゃー!今日も顔を洗う時間だ!どどどっひゃー!今日も歯を磨く時間だ!」
俺は朝食の食器を床に置き、洗面台まで駆け抜けた。
「ばしゃばしゃ!!!うーん!きもチイイ!」
「ぐしゃぐしゃ!!!うーん!きんもチイイ!」
俺は顔のパーツに水を塗りたくり、歯の間を指でこすり続けた。
ここで俺は致命的なことに気づいた。
「あっ!まずい!」
俺はバタバタと足音を立てて2階へと上がり、ベッドへ入って瞼を閉じた。
そして瞼を開きこう叫んだ。
「太陽サンサンオハヨウサン!」
「虫さんオハヨウ!今日も近寄らないでね!」
(天晴!俺サンは見事に日常を遂行した!)
俺はその調子のまま服を全て脱ぎ捨て、会社へと走り込んだ。
俺は逮捕された。
ぽぅふふぇ