表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私とウイスキー

作者: YUUKA

私がアイデアに困ったとき、大抵お酒を呑む。


なんだ、ただの呑んべぇじゃん、と思ったそこのあなた。違い違う、違うんだって。

とりあえず最後まで読んでって。



私はどんなお酒でも、お気に入りのロックグラスに注ぐ。日本酒だろうがワインだろうが。

邪道(笑)


(ビールとチューハイはビアグラスかな…)


特に好んでいれるのが、ウイスキーのロック。

ガラスと氷のぶつかり合う清涼感のある響きと、追うように立ち上る濃厚な香り。

その一杯の価値を最大限に引き出すには、独りの、静かな時間が望ましい。


蒸留酒特有の、つんとした匂いが鼻を突く。

あの琥珀色は、いつ眺めても気持ちが安らぐ。


口に含んだ直後に飲み下してしまえば上品な香りだけが程よく残り、下手に舌で転がせば毒としての苦味が纏わりつく。

(なんか小説によく出てくる女みたいwww)



魅力は味や香りだけじゃない。

数分たってから徐々に身体の内側から温まり、緊張がほぐれていく。

(日頃ストレス強い系女子?)


んで、ここからが最大の魅力。


凝り固まった思考がほろほろとほつれていって、過去へ未来へと想いがめぐる。



「あの時、本当はあぁだったのかな……………このストーリーの本質って…………この特技をもっと伸ばせれば…………」



今を軸に、私を取り巻く出来事や環境、それに対する考えや感性を導き出すのは、これからを生きるうえでのアイデアになると思ってる。


(ドヤァ)




はい、ここからは真剣な話。


大人になるにつれて、年を重ねるにつれて、多くの人はあれが正しい、こうするべきだと自分の世界を狭めていく。


そんな生き方こそ、私は嫌い。


唯一正解と思えるのは、自信の心と向き合い、何を求め、何を排除すべきか、自分の価値はどこにあるのか、それを常に探求し、簡単に答えを出さないこと。


直ぐに答えを出したがるのは、流れに身を任せて楽をして、早く安心したいと思ってるから。


でもそれじゃあ、本当の自分の声を聴けてない。

上を向いても良い、下を向いても良い。ただ横を向いて他人と比べないこと。

ひとりひとり、別の人間なんだから。


どんな方法でもいい。

リラックスして、今までの事、これからの事、大切な人の事をゆっくり考える時間が、自分の人生を豊かにしてくれる。



ほら、段々氷が溶けて、ウイスキーの味も薄まってきた。

頭もシラフに近付いていく。


さっきまで、子供の頃の夏を思い出していた。


懐かしい音、匂い、大好きな味…。


あの記憶は、どんなエッセイになるのかな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ