北条時宗のやり直し!!目指すは大往生!
処女作です
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Wikipedia[てつはう]より引用しています。
写真もあるので表示設定を表示にしてお楽しみください
北条時宗が平行世界でやり直し!
Wikipedia閲覧で目指すは元寇大勝利!
北条時宗が死んだ。享年34歳。若かった。だが、後悔があった。それは、自分の決断で多くの武士達が死んだことである。
兵たちは、毒矢や集団戦術などで次々と殺された。次は、石塁を築き、前回の仇を少々取った。
そして、暴風雨により、蒙古は撤退した。そして、平和が訪れた・・・様に思えた。が、しかし。恩賞問題が残っていたのだ。戦いが終わり、武士達は御恩を求めた。
そう、褒美の土地である。だが、今回は防衛戦争。得た土地などない。一度は逆に高麗に侵攻することも考えたが、費用対効果が見込めるとは思えないので断念した。
ああ、ここで死ぬとは・・・私は輪廻転生で来世は何になるのだろうか?
「おい、お主が北条時宗か?」どこからか声がする。その声は続ける。
「わしは八百万の神の一柱、死に際の神である。わしは、他人を思い後悔するものに、やり直させておる。まあ、過去に戻すわけではないが、平行世界に記憶を持ったまま転生させられるのだ。」
そこで少々分からなくなる。平行世界とは?過去に戻すわけではない?
神(?)が言う。
「ふむ、わからぬのも無理はない。そうだな、仏教とやらの教えでは世界は無数の三千大千世界からなると言うことだな。その一つの世界のお主に、そなたの魂を入れるのだ」
うん?私は疑問を口に出したか?
神が少し嘲る様に言う。
「わしは、後悔を読み取り、その者の元へ行くのだ、思考ぐらい読めるわ。」
なるほど。ちなみにその別の世界(?)に行くとき記憶の他にはなにかないのだろうか。
おう、と神が思考を読んで答える。
「お主には、主が死んだ後の世の情報を知る力を与えよう。疑問に思えば、自然と解がわかるであろう。されど、お主が死んで738年後までに分かっているものだけだが」
神が尋ねる。
「他になにかあるか?」
特にはないな。
「それでは送ろう、達者でな。」
魂が体から抜け、亡骸を見下ろしている。そして、魂が上へ上へと登り、富士の頂きを下に見る。すると加速し、どんどん下界が離れてゆく。自然と目を閉じ自らを引き寄せる力に身を任せた。
どれほどたったであろう、目を開けると遥か下に離れる時見た富士が見える。そうして今度は下へ下へと降り、母から生まれた赤ん坊が見え、自然と体に入った。
体は、ひたすらに泣いている。だが思考は回る。まずはあの蒙古のことを知らねば。
この世では、武士達と共に、別の世界の武士達の仇を取るのだ。蒙古には、集団戦法と毒矢で苦しめられた。また、てつはう、震天雷のことも気になる。
早速、震天雷について尋ねよう、震天雷とは何だ?
すると、脳内に文が浮かんだ。
[てつはう]
文永の役に蒙古軍の炸裂兵器として「てつはう(鉄炮)」が描かれている。「震天雷」とも呼ばれるもので、長崎県松浦市の鷹島海底遺跡から元寇当時の遺物が引き上げられており、外部は土器と陶器の中間の質で直径約20センチの球状で、内部には鉄片や青銅片を火薬や硫黄とともに詰めた、手榴弾に近い兵器であったとされる。従来は威嚇的な音響効果を狙ったものとするのが一般的な説であったが、近年では相応の殺傷能力を期待した武具であったものと考えられている。
「てつはう」については八幡愚童訓に記述があり、「日本の大将には少弐入道覚恵が孫・・・箭合の為とて小鏑を射たりしに蒙古一度にドッと咲ふ。太鼓を叩銅鑼を打ち、紙砲鉄砲を放し時を作る・・・」とある。
てつはう 長崎県松浦市鷹島神崎沖出土。東京国立博物館展示。
・・・何やら、精巧に描かれた絵も頭に入ってきた。
うむ、これなら元軍に勝利し、あわよくば恩賞問題を解決出来るかもしれない。いや、勝利しなくてはいけない。神は、強大な力をお与えになった。ならば、一騎打ちを果たせず屈辱で死んだ者たちも心を休めるだろうか。
いざ、襲来まで23年。迎え討ってくれようぞ!
お読みいただきありがとうございます。
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追記 8月5日諸々の表現を訂正し、写真を2点載せました。②Wikipediaをそのまま載せていたため、(中国版)を削除いたしました。
評価していただけますと幸いです。