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バーチャルシティ・メロディアス  作者: 月影晶
始まりの町?何かが違う気がするどころか絶対に違う
6/7

ボス戦なんて疲れるだけだ

更新が遅くなりました。

---------------------------------ボスの部屋------------------------------------------


「はぁ、はぁ、はぁ。まだか。」


シンは今ボスと戦っています。天井は無く星空が見えます。ヨーロッパの神殿が壊れたようなところなので崩れた柱がたくさんあります。今そこに隠れています。シンの体力はあと半分ですね。


「さすがにボス戦で技無しはきついわね。まだ、1割しか削れてないわね。」


ボスのHPバーを見るとまだ体力がたくさん残っていた。


「くそっ『フェアリーライフ』。」


『フェアリーライフ Lv2 属性・水 フェアリーライフが出現している時、自分の体力が少しずつ回復する。効果時間3分 回復時間10秒おき』


カードが光と共に拡散してその光が妖精を作り出した。透明な羽を持ち、身長5cm程の大きさだ。服は緑色のワンピースを着て髪は金髪。長さは身長を同じくらいの長さがある。なぜかポニーテイルだ。作者の趣味は関係ないぞ。その妖精が出てきたときシンの体が青い光に包まれた。そして妖精はシンの頭の上にいる。何故かは聞かないでくれ。何となくそうしなくちゃいけないような気がしたためだ。


「ふぅー。さて、どうするか考えないとな。」


「そうね。データは取ったわ。まず名前はソウルハンターで属性は大地ね。弱点は自然ね。」


「自然?俺7色しか知らないんだけど。」


「赤が炎、青が水、黄色が雷、茶色が大地、緑が自然、白が光、黒が闇よ。」


シンは少し考えてアリスに聞いた。


「自然って植物を操るの?」


「まぁ、そうだけどそれは1部ね。炎は普通は炎を操れるだけだけど上位に行けば熱が操れる。水は水が普通で上位は変化ね。氷や蒸気などのことよ。雷は雷が普通で上位は精密な人体操作ね。雷が当たらなきゃ意味無いけど。大地は土が普通で上位は硬度ね。自然は風が普通で上位が植物よ。光と闇は特別で光は光と時間、闇は闇と空間が普通なのよ。上位は光が反射や屈折で闇が重力よ。」


シンはふ〜んって思ってた。自分がこの状況を打開するためには自然がいいってことだけど都合よくいかないかなって思ったからだ。


「主人公補正があったらよかったのに」


「馬鹿なこといってないで逃げなさい。敵に気付かれたわよ」


その言葉を聞いて信吾は何かを堪えるように自分の体を抱いた。


「ごめん、楽しくなってきた。うん、楽しいよ。強敵が目の前にいる高揚感、超えるべき逆境。ぞくぞくするね。そう、こういうものを求めてきた。日々の日常もいいけど、こういう刺激が生きてるって感じするよね」


そういうこと言いながら信吾は覚悟を決めてソウルハンター前に姿を現した。刀の柄を右手で強く握り、峰を左手で抑え上に掲げる。そこにソウルハンターは鎌を振り下ろす。


カキンッ


ソウルハンターが振り下ろした鎌をシンは刀で受け止めた。多少ダメージを喰らってしまったが飛ばされはしなかった。普通こんなことをしたら刀が壊れるが壊れなかったのはゲームの仕様だろう。耐久値的なものがガリガリ削れている気がした……と信吾は考えていた。


ソウルハンターはそのまま押しつぶそうと力を加えてくる。そのため、少し信吾のHPが少しずつ削れていく。そんな中で不思議と心が澄んでいくように感じた。しかし、やる気や楽しいといった感じふつふつ心の中に煮え滾っている。2つの感じが違和感なく同居していることに信吾は何も疑問を持たなかった。


そんな心境の中自分が森の中にいるような気がした。そして、誰かが自分を見守っている。母のように慈しんでいるように感じられる。そんな環境の中で信吾は自分が自然といろいろなものから解放されていくように感じた。


信吾は今の自分なら何でもできるような気がした。体が軽く、体の中から力が湧き上がってくる。もう、誰にも止められない。止めることなんて出来やしない。目の前にいるソウルハンターだって敵じゃない。


「風刃爆破」


信吾は呟きながら刀に意識を集中させた。すると、青く光る1と0の羅列が信吾の周りを舞い、風が集まりだして空間が圧縮された。それが分かるのは空間が歪んでいるからだ。実際には本当に空間が歪んでいるわけではなく圧縮された風が光の屈折を歪めているだけだ。そして、圧縮された風はまるで爆発するかのように一気に開放された。その勢いが強すぎてシンは後ろに飛ばされ、ソウルハンターは右足が吹き飛ばされ根元の間接部分からなくなっていた。傷口は見えないが緑色の血が床に垂れている。すっごいリアル感のあるゲームだなと信吾は場違いに感心していた。だが、すぐに真剣な表情に戻った。


「風刃乱舞」


信吾はまた青く光る1と0の羅列を纏いながらは刀をがむしゃらに5回ほど振った。正確には右上から振り下ろし、左下から振り上げ、右から横薙ぎ、左上から振り下ろし、右下から振り上げだ。星を描くような剣筋だ。先程離れてしまったので斬撃は届かないがそれに合わせて見えない風の刃がソウルハンターを襲った。今まで傷が付かなかったソウルハンターの殻を突き破り中の肉まで傷をつけたので結構な威力だと判断できる。信吾は次に居合いの構えをして。


「飛刃一閃」


1と0の羅列が刀に集まっていく。そんなことを気にしないで刀を横薙ぎに振るった。左から右にだ。信吾は両利きなのでどっちでもよかったのだが鞘が左側についていたので左側からの斬撃になったのだ。先程の風刃乱舞と比べると飛刃一閃の方が威力が高いことが分かる。見えない斬撃ではなく透明だが光を歪めてしまってるため何処にあるか分かってしまう。しかし、ソウルハンターをその場から動けずにいたので当たってしまった。今度は左足が切られた。ドサッと言う音とともにソウルハンターの左足が床に落ちた。もう鎌で攻撃することは出来ないだろう。信吾は一気に間合いをつめて。


「旋風」


1と0の羅列を纏い信吾は体を回転させた。刀は鞘にしまってあったが信吾の体を中心に竜巻が起きてソウルハンターを空中へ投げ飛ばした。ソウルハンターは空中で「グオオオオ」という叫び声と共に光の粒となって消滅した。落ちていた足まで消滅したので倒したことは確実だろう。


「あったな、主人公補正」


信吾は堪えきれず、顔がにやけてしまっていることを自覚していた。そして、右手に握り拳をつくり空へと掲げる。信吾には雲が一つもない星空まで自分の勝利を祝っているように感じられた。勝利の雄たけびを上げるために腹の底から声を出した。


「勝ったーーーーーーーーーーーーーー」


その様子を見ていたアリスは少し寂しそうな、嬉しいような、悲しいような、呆れたような、いろいろな感情が混ざった表情をしていた。

吹「バトル状況分かりにくい。」


作「すいません。自分はバトル描写がにがてみたいです。」


吹「なら、何故書いた?」


作「楽しいから。」


吹「はぁ、そういうわけなんで作者のことは見逃してやってください。」


作「次話はほのぼのと行く予定です。」

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