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バーチャルシティ・メロディアス  作者: 月影晶
始まりの町?何かが違う気がするどころか絶対に違う
3/7

なんか妙なことになってきた

               

冬野吹雪が消えて一週間がたった。信吾は何度も刃からカードのことや吹雪のことを聞き出そうとしたが、『さあな。いつか分かる日が来るよ。』の一点張りでどうしようもない。取り付く島がないということはこのことだろうと思っていた。


「あ〜、何かどうでもよくなってきた。」

「よー、シン。元気無さそうだな。なんか考え事か。」

 

いきなり後ろから話しかけられたので信吾はびっくりしたが「何だ。光さんか。」と残念そうに言った。光さんとは桜場光(さくらばこう)のことである。一応信吾と同じクラスであるが何故か同年代のような感じがせず、クラスメイトから尊敬されている生徒なのでみんな光さんと呼ぶ。


「おい、人に対してその態度は無いだろう。せっかく相談に乗ってやろうと思ったのに。」

「相談に乗ってくれる?光さんが?遠慮しとくよ。」

「テメエ、絶対俺のことをなめているだろう。いいか。こういう時は絶対役に立たないと思っていても相談しておくものだ。もしかしたら、意外に知っているかもしれないだろう。」


信吾は確かにそうだと思った。どんなことでも意外とはあるものだ。だから、もう自棄気味で光さんに聞いてみることにした。知っていたら儲けみたいな気持ちで。


「はあ、しょうがない。聞いてみるとでもするか。」

「おう、何だ。何でも答えてやるぞ。俺の知らないこと以外なら。」

 

光はど〜んと来いという感じで胸を張った。


「じゃあ聞くけど、冬野吹雪のこと知らない?まあ、知っているとは思わないけどね。」

「は?吹雪?そうか。お前もプレイヤーだったのか。確かに吹雪のことは残念だったがしょうがない事だよ。負けちゃったのだからな。」

「何言っていんだよ。意味分からねえよ。お前は何を知っていんだよ。」

「知らないのか?ああ、そういうこと。お前はカード手に入れただけのもどきか。そっか、知らないわけだよな。」

「いったい何を知っているんだ。桜場光。」


突然信吾は光のむなぐらを掴み上げた。そして、怒っていることが誰にでも分かるような怖い顔になっていた。


「まあ、話してやるから離せ。離さないと喋らないぞ。」

 

信吾はしぶしぶ離すことにした。そうしたら、光はやれやれという感じで話し始めた。


「しょうがねえな。話すとするか。まず、念のために聞くがカードは持っているよな?」

「ああ、これだろ。兄貴からもらったのだ。これで冬野のことは忘れないって言われて。」


信吾はポケットからカードを取り出して光に見せた。


「そう、カードを手に入れる方法は2つあるんだ。まず、君のようにカードをもらうこと。2つ目は試練を受けることだ。2つ目の方はへたしたら存在が消えるからな。」

「じゃあ、冬野もそれで消えてしまったのか?」

「いや、違う。話すから急ぐな。」

 

光は順序よく大体のことを分かりやすく話してくれた。ブランクカードとはサイトにアクセスするための鍵だと言うこと。そして、そのサイトの中にはこの世界とは異なる異世界が存在すること。ランクを上げるためにはプレイヤー同士のバトルに勝ってポイントをためなければならないこと。それと、大会というのが月に一度開催され、その大会で優勝すると大量のポイントが手に入るということ。その世界でプレイヤーは存在を消されないが、ランク5以上になると現実世界でのバトルが可能になること。現実世界での勝負に負けると存在が消され、勝つと相手のバトル用カードを1枚とプレイヤーカードが手には入ることだった。最後はランク10でその中から王と呼ばれる者を決めること。その決め方はその王を倒すことだった。王はそれぞれの属性の中で一番強いものがなり、全部で7種類の属性がある。それは赤・青・黄色・茶色・緑・白・黒だ。ランク7から2つの属性を持つことが出来るので、王の座を2つ冠することもまれにある。王を目指す理由は特権が欲しいからである。その特権とは現実世界で好きなだけ力が使えることだ。だから、逆に王の特権を使われるのを阻止しようとして王となる者もいる。ただ単に戦いたい場合の奴もいる。


「ちょっと待て。今ランク5以上は現実世界で戦えるって言ってたじゃねえか。なんで王の特権なんているんだ?」

「ランク5以上の普通のバトルではとあるフィールドカードを使うんだ。その中では周囲と空間的に切り離されて時間が止まるし、物もどれだけ破壊してもフィールドカードをといたら元通りだ。」

「なるほどね。結構単純だな。つまり王とは好きなだけこの世界で異能の力が使えるってわけか、面白いな。」

「だろ。言っとくけど、ブランクカードを手に入れてから2週間以内に入らないと存在が消える。正直お前はやばかったかもな。登録した後は1ヶ月に1度入らなければ消えるよ。」

 

信吾はその事を聞いて怒っていた。顔は笑顔のままだけど、負のオーラが完全に出ていた。『兄貴の野郎。2週間以内に入らなきゃいけないって、あと1週間じゃん。』と言う感じだった。まぁ、ぎりぎりになったら教えるつもりだったという可能性もなくはないが。


「そのサイトの・・・いや、ゲームの名前は?」

「バーチャルシティ・メロディアス。ブルタリィ・メロディアスだ。」

「メロディアスか。おもしれぇじゃねぇか。上等だ、やるからにはその世界の王になってやるよ。」


光は大声で笑い出した。まるで腹がねじ切れるかのような感じの大笑いだった。


「はっはっは。面白い奴だよお前は。目指してみろよ王の座を。」

「まぁ、分かったから帰るわ。気分晴れて助かったよ。何かあったらよろしく。」

「おう。じゃあな、シン。」

 

信吾は家に向かって走っていった。たぶん途中で息切れするだろうと思った光だった。


「はぁ・・・。これで良かったんですよね、ヤイバさん。」


-----------------------------------森野の家------------------------------------------


信吾は家に帰ってすぐに兄(刃)の部屋に行った。


「兄貴いるか?てめぇに今すぐ文句を言ってやりたいところなんだが。」

 

そう言いながら信吾は刃水の部屋に入っていった。しかし、部屋の主の刃水はいなく、代わりにゴスロリの服を着た12、3歳くらいの女の子が部屋にいた。


「うわ、兄貴の部屋に女の子が・・・。ってか明らかにおかしいよね。こんな小学生くらいの女の子を部屋に入れて、誘拐してきたのかな?」

 

これでも信吾は状況をまじめに検討してみた。刃水は小さいときから女の子を部屋に入れたことが無く、それどころか男友達すら家に呼んだことがない。


「あなた、勝手に自分のお兄さんを変な方向へ妄想するのは自由だけど、私と1回だけ会ったことがあるでしょ。」

 

信吾は冷静に過去を振り返ってみた。心の中でそういえば学校で会ったことがあった、と思った。だが、何故ここにいるのかという説明にはならない。


「あのときの不法侵入者で痛い女の子か。」

「違うわよ。私はあなたから生み出された存在。そして、今後あなたをサポートするのが役目のサポーターよ。名前はアリスだからよろしく。」

 

信吾はいきなり何言ってるんだろうこの人と心の中で思ったが、あえて言わなかった。何故か言ったら危ない気がしたからだ。ただ、目がかわいそうな子を見るような目になっていただけだ。


「何を考えているのかは知らないけど、私はあなたか心の中で思い描いた存在なのよ。」

「えっ・・・。えぇーーーーー。知らなかった。俺がロリコンだったとは。確かに俺は年上より年下のほうが好きだし、何より・・・・。」

「うるさい。そんなことどうでもいいのよ。そんなことより、このパソコンがバーチャルシティ・メロディアスに繋がっているからさっさと入りなさい。」

「えぇー。何故命令口調?俺自己紹介もしてないのに。」

「あなたのことならだいたい知ってるはわ。年齢16歳5月17日生まれAB型好きな食べ物はデザート系嫌いな食べ物は生クリームでしょ。小学二年生までおねしょが治らなかったんですってね。好きだった女の子は全部年下だったというロリコンでしょ。」


 信吾は全部当たっていたのでびっくりしていた。そして信吾は侵入者で痛い子からかなり頭がやばいストーカーを見るような目に変わった。


「ストーカー。変態。」

「何でそうなるのよ。違うわよ。」

「まぁいいか。他の説明をして欲しいのだけど。」

「後でね。入ってからするわ。」

「今言っても変わらないんじゃ。」

「うるさい、うるさい、うるさい、うるさーい。さっさと入れ。」

「そういう危ないネタは止めたほうがいいよ。仕方ない、入るか。」


案外簡単な性格をしているらしい信吾はパソコンに向かった。そして、信吾はEnterキーを押した。すると体が光の粒に変わりパソコンの中に入ってしまった。

吹「この話ではまだ出ているよね、俺。」

作「うん。次から出てこないから。」

吹「ひどい。まあ、あとがきに出てるからいいか。」

作「番外編とか作るかもしれないからそのときに出すよ。」

吹「期待しないで待ってるよ。」

作「感想くださいね。それでは、さらば。」

吹「じゃーねー。俺の存在忘れないでね。」

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