表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サンカク。  作者: 時計
9/22

「・・・夢羽は佐々木っちと結ばれれば?」

「晴斗また来たの・・・」

「俺夢羽LOVEだから♡ごめんみんな。二人っきりに♡」

「いっきまーす」


七海に春香、六華は行こうとしない栞奈を引っ張って出ていった。





「栞奈さ。もしかして、佐々木っちのこと、好きなの?」

「え・・・」


七海に言われ、栞奈は戸惑っていた。

「スキなの、というか、好きなんでしょ?なんだけどさ、佐々木っちは夢羽のことが好きだよ。本当にね。そして・・・多分だけど?」

七海は声をひそめた。

「・・・夢羽だって、今、好きになりかけてる」

「・・・!」

栞奈は大きく目を見開いた。

「だ、だって!夢羽は、私の恋を応援してくれるって。親友の恋を応援するのは、当然だって・・・」

「栞奈、あのね。人が人を好きになるのは、自由なの。夢羽は優しいから・・・多分、自分の気持ちを抑えてでも、栞奈の恋を応援してくれると思うよ。好きな人が被ったからって、崩壊するような、そんな軽い友情じゃないでしょ」

「う・・・うん。私と夢羽は・・・うん」


栞奈はうなずいた。

下を向いて、栞奈は考えていた。




「栞奈、七海、春香、六華!ごめんね。いつもいつも・・・もう入っていいよ」

「いーのいーの!大丈夫大丈夫、うちらは2人の恋を応援するよ♡だって、2人両思いだしっ♡」


「両想い!?・・・何それっ・・・わ、私は別に、好きじゃな・・・」

「夢羽は佐々木っちと結ばれれば?」




栞奈はそう、言葉を放った。

「・・・かん、な・・・?」

「・・・え?何?私なんか変なこと言った?」

「・・・栞奈はいつも、私の気持ちを分かってくれるんじゃないの?栞奈・・・」


「・・・だって、夢羽は。佐々木っちのこと、好きなんだもん!顔でばれっばれ!」


栞奈がそう叫んだので、夢羽はため息をつき、言った。

「そんなにそう見えるの・・・?それなら、私・・・」


夢羽はブンブン首を振った。

「ううん、ううん!もう寝よ!消灯時間きちゃうよ!」

「消灯時間よーーー!」


「やばっ、先生!」

慌ててみんなは布団の中にもぐりこんだ。



「夢羽・・・」

「栞奈、どうしたの?今日おかしいよ・・・?」

「・・・夢羽が、佐々木っちのこと好きなんだ、って知って。なら別に、あの・・・私に協力しなくたっていいから」

「栞奈。私、あいつ好きじゃないし!」


夢羽は栞奈にそう言うと、「おやすみ」と、反対側を向いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ