「なっ・・・なんでバス席となりなのよ―――!!」
「えーではこの学活の時間は、修学旅行のことについて決めます。今日は、バス席を決めるよ」
「バス席って、修学旅行中のバス移動は全部その席ですか?」
夢羽は尋ねた。
「はい、そうです。じゃあ・・・まあもうくじ引きで行きます?」
「ええー・・・」
「じゃあ自由にしましょう。ただし、男女は隣になること。いいですね?あ、あと酔いやすい人は前のほうにおいで」
「「「わぁーい!!」」」
みんな子供みたいに喜んだ。
夢羽たち6年は、修学旅行で○○島へいく。いよいよちゃんと準備が始まった!と、夢羽も喜んでいたのだ。
ちなみに部屋は、栞奈と七海と春香と一緒だ。
「俺と俺一緒な」「俺ら通路はさんで隣だから!!」「何言ってんのよ、私たちもそうだし」「酔いやすいから前行くから!」
男女いろいろな声が聞こえる中。
「俺らとなりな。ねっ♡ねっ♡」
「絶対拒否だよ?」
「じゃあ黒板書いてくるー」
「話聞いてた?聞いてるわけないか」
夢羽の冷たい態度に晴斗はぶうたれた。
「なんでだよー。だって俺、夢羽のこと愛してるもん」
「きもい」
「一緒にすわろーぜー」
「きもい」
「さっきからきもいしか言ってなくない?」
「きもい」
「ひどいよぉ、ぐすんぐす~ん」
「きもい」
夢羽の言葉に晴斗はあきれた。
「まあいいし。だってあれ見てみ?」
「は?」
ちらりと黒板を見ると・・・ほかのペアが次々に決まっていっている。
「あのままだと俺らしかいなくなるべ!」
「・・・やだやだやだやだやだやだやだやだやだや――――――――」
「夢羽、うちら通路はさんで隣にしといたよ!」
七海が言う。
七海の通路はさんで隣は、私。
その隣は・・・
「じゃあ俺らよろしくねっ!うれちー」
「いやぁぁぁ!!!」
夢羽は叫んだ。
「なっ・・・なんでバス席となりなのよーーー!!」
ちなみに。
そのあと色々決めた。
「食事の席は、バスの席と同じでいいですよね?めんどくさいので」
「・・・先生めんどくさがらないでぇ・・・」
夢羽は泣きそうになった。
「いやそんなこと言われてもめんどくさいもんはめんどくさいんだからしょうがなくないですか?」
「教師がめんどくさいとか言っちゃだめじゃないですかね」
「いいじゃないですか」
キーンコーンカーンコーン・・・
「はい、じゃあ号令ーーー」
きりーつ、気を付け。ありがとうございましたぁー・・・
みんなの声が聞こえたとこで、夢生はズカズカと晴斗の机に向かっていった。
「あんた、ちょっと体育館裏こいや」
「えっ?体育館裏って、告る場所だよ?えっ、俺ら両想い?え、うそっ、えぇーーー!!いやん、超うれし――――――――」
「じゃあここでいいや」
ボコン!!!
すっごい音した。