表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サンカク。  作者: 時計
3/22

「なっ・・・なんでバス席となりなのよ―――!!」

「えーではこの学活の時間は、修学旅行のことについて決めます。今日は、バス席を決めるよ」


「バス席って、修学旅行中のバス移動は全部その席ですか?」

夢羽は尋ねた。

「はい、そうです。じゃあ・・・まあもうくじ引きで行きます?」

「ええー・・・」

「じゃあ自由にしましょう。ただし、男女は隣になること。いいですね?あ、あと酔いやすい人は前のほうにおいで」


「「「わぁーい!!」」」

みんな子供みたいに喜んだ。


夢羽たち6年は、修学旅行で○○島へいく。いよいよちゃんと準備が始まった!と、夢羽も喜んでいたのだ。

ちなみに部屋は、栞奈と七海と春香と一緒だ。


「俺と俺一緒な」「俺ら通路はさんで隣だから!!」「何言ってんのよ、私たちもそうだし」「酔いやすいから前行くから!」


男女いろいろな声が聞こえる中。


「俺らとなりな。ねっ♡ねっ♡」

「絶対拒否だよ?」

「じゃあ黒板書いてくるー」

「話聞いてた?聞いてるわけないか」


夢羽の冷たい態度に晴斗はぶうたれた。


「なんでだよー。だって俺、夢羽のこと愛してるもん」

「きもい」

「一緒にすわろーぜー」

「きもい」

「さっきからきもいしか言ってなくない?」

「きもい」

「ひどいよぉ、ぐすんぐす~ん」

「きもい」


夢羽の言葉に晴斗はあきれた。


「まあいいし。だってあれ見てみ?」

「は?」


ちらりと黒板を見ると・・・ほかのペアが次々に決まっていっている。


「あのままだと俺らしかいなくなるべ!」


「・・・やだやだやだやだやだやだやだやだやだや――――――――」

「夢羽、うちら通路はさんで隣にしといたよ!」


七海が言う。


七海の通路はさんで隣は、私。

その隣は・・・



「じゃあ俺らよろしくねっ!うれちー」


「いやぁぁぁ!!!」

夢羽は叫んだ。


「なっ・・・なんでバス席となりなのよーーー!!」





ちなみに。

そのあと色々決めた。


「食事の席は、バスの席と同じでいいですよね?めんどくさいので」


「・・・先生めんどくさがらないでぇ・・・」


夢羽は泣きそうになった。


「いやそんなこと言われてもめんどくさいもんはめんどくさいんだからしょうがなくないですか?」


「教師がめんどくさいとか言っちゃだめじゃないですかね」

「いいじゃないですか」



キーンコーンカーンコーン・・・


「はい、じゃあ号令ーーー」


きりーつ、気を付け。ありがとうございましたぁー・・・


みんなの声が聞こえたとこで、夢生はズカズカと晴斗の机に向かっていった。





「あんた、ちょっと体育館裏こいや」

「えっ?体育館裏って、告る場所だよ?えっ、俺ら両想い?え、うそっ、えぇーーー!!いやん、超うれし――――――――」


「じゃあここでいいや」




ボコン!!!

すっごい音した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ