少女と世界
心優しい少女は、心も体もぼろぼろになっていた。
暴力を振り、嘲笑う同級生
見て見ぬ振りをするかつての友人たち
話を聞いてくれない教師に親
絶えず悲鳴をあげ続けていた心が何も言わなくなった頃、少女は現実の全てが冷たく、醜く見えるようになっていた。
テレビに映る幸せそうな家族、公園を走り回る子供たち、道端に咲く小さな花。
クラスメイトの笑顔、教師の語る夢物語。
何もかもが醜い。
この世界に美しいものなど何もない。
これ以上、こんな世界に居たくない。
少女は覚悟を決めた。
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