魔王な勇者～勘違いから始まる魔王たん～

　自他称共に男の娘な少年は某有名ＲＰＧゲームをしていた記憶を最後に気がつくと知らない森の中にいた。最初は困惑する少年、いや少女であったが現状を打破しようと色々と試してみるととある発見をする。

「システムメニュー？」

　知らぬ間に謎の能力を得ていたことで異世界に来てしまったのだと確信し落ち込む少女であったが、次第にその不思議な能力のズルさ（チートさ）に気がついていく。

『技能を覚えました』

　それは異世界に来る前に丁度遊んでいたゲームでＡボタンを押したときのような能力であり、しかも初心者（イージー）仕様も可能という誰もが羨む能力であった。

　そんな能力を躊躇いもなく行使し、人生をヌルゲーと化してでも少女は信念と共に歩みを進めていく。相棒を名乗る○○こと共に。

　勇者気取りで魔王？　な少女がイクッ！　ゆるゆる勘違いイージーバトルファンタジー。魔王な勇者～勘違いから始まる魔王たん～、略してまお○う。始まります。

『……まおたんでいいだろうに、相棒よ』

「何か子供みたいで嫌です」