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そしてぼくは…

多分僕はその嘘をつくべきではなかったと思う…


それは帰り道だった…

偶然だった。

僕はそれを知らない方が良かったのかも知れない。


僕は帰宅中に事故に合った。


駐輪場に止めてあった原付に乗り僕は猛スピードで

帰宅していた。


そして事故にあった。


それはよかった、その事故が元で…


僕はその事故で病院に搬送された…

そこで僕は命には何ら別状ないと医師から知らされた

もう一つのことも同時に…


白血病…ですね…

多分ですが…もう少し調べてみる必要はありますが

5割の可能性でその疑いがあります。



僕は真っ白になった。

でも同時に安心した。


何でだろう?


あたかも死を予感していた?

そうではない。


死ぬということを兄弟の様に思っていた僕だけに、

それはごく自然なおしまいの様に感じ取れた。


でも少しだけ安心したのにも理由があった。


死ぬということをある意味絶対的な最後の答えに据えていたからだし

死ぬと言うことが分かっているだけまだ突然死ぬよりもマシだと

思えたからだ。


何かやりの越すことを免れ多様に僕は安心した。


そして僕は死に向かって徐々に歩き始めた…


とりきち…


ごめん、このことを言わずに君とは別れるべきだろうと僕は

とりきちに心で謝った。


僕はそれから病院に入院した。


母は看病に来てくれた。


母は言った。とりきちさんから電話が来てるけど、言わなくてもいいのね?

本当に…

彼女は泣いていたよ…


僕は母に僕は彼女のことを嫌いになったと言ってくれと伝えておいた。



僕が入院してから幾日か過ぎ僕は…

ベットの上でボケーッと瞑想していた。


どうしてだろうか?


小学校の時の幼なじみのことも思い出された。

僕はいっぱい悪いことをしてきた様な感じを覚えた…


う~ん何だろう…

僕は目を閉じた…そして凄く長い時間が流れている様に感じて

ふと目を開けると5分もたっていなかった。

時間って奴はいい加減だな?


あの時はあんなに早かったのに…


僕はある意味彼女と過ごした1日をとても懐かしく思った。

2000年になろうとしていた…


僕はびょういんで、ミレニアムを過ごした…


テレビのブラウン管には、たくさんの歓声が聞こえた…

桜の季節まであと4ヶ月か…

それまで生きられるのかな…

時間と空間と言うものが僕の中で何だかふいに…


こう何ていうか、飛び越えられる様な気がしてきていたのもその頃だったろう。


彼女に会いたかった。


彼女も僕に会いたいと思っているはずだし…

そして、僕は彼女との東京での記憶をたどっていた…


僕は…記憶を丹念に遡り始めた…

それは最初とても辛い作業だった。

とてもとてもしんどい作業だった。


しかしこれしか病院ですることはなかったので、僕はその作業を延々と繰り替えした。

始めて出会った時の会話…

始めて出会った時のお互い見合わせた表情…


彼女が見てきたもの…

僕には見えない彼女の記憶…


彼女と僕の記憶…


そして会いたいと言う気持ち…


そして…そして…

あふれる涙に僕はむかっ腹が立った。


涙の野郎!恥ずかしいじゃないか…


都庁前のあの時のたわいもない会話…

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