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第2話 崖にある小さなお部屋

 崖にある小さなお部屋


 さあ、ここが新しい私たちのお家だよ。


 ぽろの姉妹のお名前はあんずとびわと言った。

「よいしょつと」

 と言ってお姉ちゃんのあんずは大きな荷物をとってもせまいお部屋の中にある一つだけのベットの上に置いた。

「ここが今日からの私たちのお家ですか? お姉たま!」

 とってもわくわくしながらせまいお部屋の中をきょろきょろと見渡して妹のびわは言った。

「うん。そうだよ。今日はお部屋のお掃除からだね」

 とあんずはびわを見てから(掃除をするために服の腕まくりをして)埃だらけのお部屋をぐるりと見渡して、言った。

 二人の新しいお家は崖にあった。

 大きな街のはじっこにある『崖』と呼ばれている地区にある小さな集合住宅の中の地下にあるお部屋。(本当に崖みたいな危ないところにあるわけじゃなくて、呼ばれてる名前が崖というだけだった)

 お部屋は小さいけど、キッチンとお風呂とトイレはあったし、なによりも家賃がとっても安かった。

 姉妹は大掃除をしてお部屋をとっても綺麗にした。(大変だったけど、小さなお部屋だったから、一日で掃除を終わらせることができた)

 綺麗になったお風呂に二人で一緒に入って、ぴかぴかに磨いたキッチンで簡単な料理をして、(お買ものにも行ってないから、荷物の中にあった食品で作った本当に簡単な食事だった)ご飯を食べて、一つのベットに姉妹で一緒に入って眠りについた。

 わくわくして興奮していたから眠れないかなって思っていたけど、疲れていたからなのか、いつのまにか二人ともぐっすりと眠ることができた。(がたんがたんって路面電車の走る音が聞こえたりしたけど、あまり気にならなかった)

「お姉たま大好き」

 びわがそんな寝言を言った。

「お母さん。ただいま。今帰ったよ」

 そんな寝言をあんずは言った。

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