第7話 ダンジョンへ③
「いよいよ、ボス部屋に突入だな」
「開けるぞ」
ミスリアは大きな扉に手を掛け、扉を開いた。俺とミスリア達は扉の中に入るとそこには大きなドラゴンがたたずんで、こちらを威嚇していた。
「ドラゴン……」
俺はそう呟くと直ぐ様、鑑定した。
フロストアイスドラゴン
性別:オス
種族:ドラゴン
スキル
気配感知Lv9
魔力操作EX Lv1
魔力感知LvMax
体術LvMax
氷魔法EX Lv2
氷耐性EX Lv2
寒さ耐性EX Lv2
空中軌道LvMax
「フロストアイスドラゴン……」「フロストドラゴンの上位個体だ」
ミスリアは俺のその言葉に、汗を流しながら冷静に答えたが、内心では少し恐怖していた。
「事前に聞いていた情報と違うな」「厳しいな、しかし行くしかないだろう」「打ち合わせ道理で行く」
打ち合わせとは、ボス部屋に入る前、装備点検の時に話した内容だ。侍で回復役である俺がドラゴンの注意を引き付け、イシスがその支援をしながら攻撃、その間ミスリアとユエリアはドラゴンに飛行させないよう、翼を攻撃すると言うものだ。俺とミスリア達は散開して俺は走りながら攻撃を放った。
「こっちに来い」「火魔法 ファイヤーアロー」
俺は数本の火の矢を生成して、ドラゴンの頭に向けて火の矢を放った。ドラゴンはその火の矢の攻撃を咆哮でかきけした。
「グォォォォーーー」
ドラゴンは俺の方にすごい速さで突進して来る、ドラゴンは爪に冷気を纏い、爪で斬りかかった。
「結界魔法 フィジカルシールド」「結界魔法 マジックシールド」
「あっぶな」
俺はイシスの結界魔法のおかげで、ドラゴンの攻撃を防いだ。ドラゴンが爪を振り下ろした場所は、冷気を纏った斬撃が地面をえぐり、地面が凍りついた。地面には氷柱が出来ていた。ミスリアはドラゴンの後ろから翼を斬り落とそうと、ドラゴンに接近していた。
「その翼落とさせてもらうぞ」
ミスリアは火を纏った剣で翼を斬り落とそうと跳躍して、振り被った瞬間だった。ドラゴンは尻尾で薙ぎ払い地面から無数の氷柱を出した。ミスリアはギリギリのところで縮地をして、後ろに下がり回避した。
「やはり、一筋縄では行かないか。」
俺は刀を鞘から抜き、左逆袈裟斬りから両手で刀を振り下ろし、ニ連撃の斬撃を飛ばした。斬撃は空を斬る様な音を立てて飛んだ。ドラゴンは回避しようと飛び上がったが、俺の斬撃はドラゴンの腕に命中した。そう、これが俺の最も優れているスキル、空斬、魔力の斬撃を飛ばすスキル。
「グォォォォーーー」
ドラゴンは飛び上がり、雄叫びを上げながら無数の氷の礫を飛ばした。俺とミスリア達はその礫の数に避けきれずに当たって吹っ飛ばされた。
「くっ、油断した……」
俺は体勢を立て直しながら、氷の礫の痛みを感じた。
「イシス、ユエリア、シン、大丈夫か?」
ミスリアは仲間の状況を確認するために声をかけた。俺とミスリア達はそれぞれ別々に、落下してきた氷の後ろに隠れた。
「大丈夫……」
イシスはマジックバッグから回復ポーションを取り出し飲んだ。
「私も大丈夫」
「俺もだ」
俺はそう言うと、ミスリアは冷静に言った。
「やはりあのドラゴンに有効的な攻撃を入れられるのは、遠距離魔法が使えるイシスと先程、斬撃を飛ばしたシンだけだ。」「私とユエリアが注意を引くからその隙に」
「それなら、私が少し大きな魔法を使う」「詠唱が長いから時間を稼いで」
俺は氷の横から出るイシスの真剣な目を見た。
「わかった、俺がなんとかする」
俺はそう言うと、俺、ミスリア、ユエリアの三人は隠れていた氷から飛び出した。イシスは杖を構えて長い詠唱を始めた。
「雷よ、…………」
ドラゴンは滑空しながら降下して、前足の爪に冷気を纏い、上から俺に切りかかった。俺はその攻撃を刀の棟に手を添えて、両手で防ぎ、ドラゴンの手を跳ね上げた。ドラゴンはバランスを崩した、俺はその隙を見逃さず、刀を振り下ろし斬撃を飛ばした。
「浅いな」
斬撃がドラゴンに命中した、ドラゴンは飛び上がり、ブレスを放とうと息を吸い、俺はそれを見て急いでイシスの元へ向かった。
「火魔法 ファイヤーウォール」
ドラゴンが冷気と氷礫のブレスで俺達を薙ぎ払った。俺は魔法の詠唱をしているイシスを炎の壁で、ドラゴンのブレスから守った。ミスリアとユエリアはドラゴンブレスを上手く交わした。ドラゴンはミスリアの方に滑空して降りてくると、ミスリアの足を凍らせた。ドラゴンは前足でミスリアを潰そうとしたが、ミスリアはその攻撃を身体強化しながら剣で防いだ、しかしドラゴンは至近距離からミスリアにブレスを放とうとした。
「させるかーー」
俺は刀を振り下ろし、斬撃を飛ばし、斬撃はドラゴンの首に命中すると、ブレスの軌道がズレた。その隙にユエリアはドラゴンの背中に乗り、翼を切り落とそうとした。しかしドラゴンはユエリアを振り落とそうと、しながら飛んだ、ユエリアは落ちないように、ドラゴンに一生懸命しがみついた。
「闇魔法 シャドウスラッシュ」
ユエリアはありったけの魔力を使いドラゴンの翼を切り落とし、翼を切り落とされたドラゴンは飛べなくなりユエリアとともに落下した。俺は空中で、落下しているユエリアをお姫様抱っこでつかんだ。
「大丈夫か?」
俺がそう聞くと、ユエリアはお姫様抱っこされるのが初めての経験なのか、顔を真っ赤にしながら、恥ずかしそうにした。
「あ、あ、ありがと……」
俺はユエリアを下ろし、アイテムボックスから魔力回復ポーションを取り出してユエリアに渡した。
「魔力を使い果たして動けないだろから、これでも飲んで休んでくれ」「あとは俺達に任せろ」
「うん……」
一方でドラゴンは地面に落ちると、すぐに立ち上がろうとしたがミスリアが炎を纏わせた剣をドラゴンの首に突き立てた。
「ゴァァァーーーー」
ドラゴンは苦痛の雄叫びを上げて、ミスリアを振り落とそうと暴れ回り、壁に打ち付けた。
「ぐはっ」
ミスリアは壁に勢いよく打ち付けられ、地面に落ちた。ドラゴンは前足を振り上げ、ミスリアを攻撃しようとした、しかし俺はその前足の攻撃を横に受け流し、ドラゴンの胸に斬撃を飛ばした。ドラゴンの胸に斬撃が命中し、深い傷を負わせた。
「ゴァァァ」
ドラゴンは苦痛の叫びを上げながら後退し、地面から氷柱を当たり一面に作り出した。俺は斬撃で氷柱を斬り、攻撃を防いだ。だがドラゴンはすぐに爪に冷気を纏い、突進してきた。俺もドラゴンへ突進し、俺の刀とドラゴンの冷気を纏った爪がかち合った。俺は身体強化していたがギリギリの接戦だった。俺は攻撃を左に受け流しながら前足を斬り、懐に入った。しかしドラゴンは宙返りしながら後ろに跳び、尻尾で俺を後ろにふっとばした。俺は地面に叩きつけられるも、直ぐ様体制を立て直した。
「ぐっ」「やるな、上手く考えたもんだ」
俺がそう呟くと、丁度イシスの魔法の長い詠唱が完了した。
「雷魔法、永遠なる雷鳴の嵐」
魔法が発動した瞬間、物凄い雷鳴とともに数え切れないほどの無数の雷がボス部屋中に落ちた。ドラゴンは無数の雷に当たり物凄い苦痛の叫びがボス部屋中に響き渡り、その叫びは凄まじいものだった。しばらく経ち雷が鳴り終わると、ドラゴンは横に倒れた。俺は倒れたドラゴンに近づくと、まだかすかに息があり、薄く目を開けていて俺にとどめを刺せと言いたげだった。
「ナイスな戦いだった」
俺はそう言って、フロストアイスドラゴンの首を切った。ドラゴンは満足そうに目を閉じた。
「つ……」「疲れた~~~~~」
俺はその場に倒れ込んだ、するとボス部屋の中心に、光りに包まれながら一張りの弓が現れた。
「なんだ……」
俺は起き上がり、弓に近づいた。その弓は氷のような鮮やかな水色で、弓には二頭の龍が彫り込んであった。
俺はすぐに鑑定した。
永久凍氷バリアブルフロスト
クラス:聖遺物級/レリック
魔導回路︰所有者判断、武器成長、武器形状変化(弓、剣)、魔法付与(二つまで)
スキル
氷魔法Lv5
氷耐性Lv5
説明
所有者を選ぶ武器、剣と弓に変化し、成長する武器。
「なかなかの性能だな」「こいつは後で分配だな」
俺はそう言って、弓を回収した。
名前:シン 上谷 真司<かみや しんじ>
性別:男
年齢:381歳
種族:??人間????
ユニークスキル:箱庭世界Lv5 ???
スキル
鑑定LvMax
アイテムボックスLvMax
変身LvMax
脳内記録LvMax
脳内記録転写LvMax
言語理解LvMax
気配感知Lv8
気配遮断Lv5
魔力操作Lv9
魔力感知Lv8
鍛冶EX Lv3
料理Lv8
刀術Lv7
空斬EX Lv2
身体強化Lv5
火魔法Lv7
闇魔法Lv7
回復魔法Lv9
称号:第三皇女の執事 ????
ミスリア
性別:女
年齢:?
種族:人間
スキル
剣術Lv9
体術Lv9
投擲Lv5
身体強化Lv8
縮地Lv8
気配感知Lv8
緊急回避Lv4
カウンターLv9
起死回生Lv6
乗馬Lv5
寒さ耐性Lv6
暑さ耐性Lv6
毒耐性Lv4
火魔法Lv4
風魔法Lv4
称号:Sランク冒険者、剣士
イシス
性別:女
年齢:?
種族:人間
スキル
杖術Lv7
気配感知Lv4
念動力Lv5
飛行Lv4
詠唱短縮Lv8
乗馬Lv5
暑さ耐性Lv6
寒さ耐性Lv4
火耐性Lv4
水耐性Lv3
氷耐性Lv4
雷耐性Lv4
水魔法Lv9
土魔法Lv9
雷魔法LvMax
結界魔法Lv9
称号:Sランク冒険者、魔法使い
ユエリア
性別:女
年齢:?
種族:狼人
スキル
短剣術Lv8
体術Lv8
身体強化Lv5
緊急回避Lv9
カウンターLv8
気配感知Lv9
気配遮断Lv8
無音動作Lv5
罠探知Lv9
罠解錠Lv9
解錠Lv9
加速Lv8
乗馬Lv5
料理Lv2
詠唱短縮Lv5
寒さ耐性Lv6
暑さ耐性Lv5
闇魔法Lv5
称号:Sランク冒険者、斥候
スキル
Lv1 - 初心者: スキルを習得したばかり。
Lv2 - 初級者: スキルをある程度使いこなせる。
Lv3 - 中級者: 一部のスキルを効果的に使用でき
る。
Lv4 - 上級者: スキルを使いこなせる。
Lv5 - 熟練者: スキルの応用ができる。
Lv6 - 専門家: スキルにおいて高い専門性を持つ。
Lv7 - 達人: スキルを自在に操ることができる。
Lv8 - 名手: スキルの使用が非常に洗練されている。
Lv9 - 大師: スキルの極意を理解し、他者に教えることができる。
Lv10=LvMax - 超一流: この領域に到れるのはごく一部の者のみ。スキルを極めた使い手
スキルEX
スキルLvMaxを極めた者の中でも、さらに一握りが到達できる
Lv1、複数の戦いに影響を与える事が出来る
Lv2、一つの戦争に影響を与える事が出来る
Lv3、国一つに影響を与える事が出来る
Lv4、大陸一つに影響を与える事が出来る
Lv5=LvMax、世界に影響を与える事が出来る
???