クレーンオペレーターの1日。
クレーンの竿って長いから
遠くからでも結構目立つんですよね。
工事現場の囲いの中からだったり、
工場の中からだったり。
でも、実際動いてるトコ見たことあります?
もちろんずーっと観察してればいつかは必ず動くんですが、
あれ?クレーン全然動いてなくね?
ってことがかなり多いんじゃないかな?
と思います。
なんでそんなに動かないのか?
そんな時クレーンオペレーターはどこで何をしてるのか?
理由はズバリ!
待機の時間が長いから!!(現場による)
その時、オペレーターは冷暖房完備の運転席に座って
寝てたりスマホいじったり、読書してたり。
いわゆる手待ち時間ですね。
私もあまりにも退屈なのでこうして文章を書いてみたりしているわけです。仕事中に(笑)
みなさんの感覚で
「ちょっと待ってて!」
のちょっとってどれぐらいの時間ですか?
5分?10分??30分???
クレーンオペレーターの場合、
職人さんから
「ちょっとまってて、待機でー。吊る時にまた声かけるわー。」
と言われると
2~3時間放置されることもザラです。
ひどい場合だと朝8時の朝礼でラジオ体操にて身体をほぐし、
監督「オペさん、トラック昼過ぎに来るから午前中の作業は何もないわー。」
なんてことも。
なんで朝から呼んだん??って言いたくなります。(笑)
せっかくラジオ体操でほぐした身体が運転席で凝り固まっていくのです。(笑)
では逆に忙しい現場ってどんなの?
どれぐらいの頻度であるの?
ズバリ!忙しい現場はクレーンの順番待ちが発生する現場です。
どゆことー?
と思われるかもですが、解説します。
その日は小学校の外壁改修工事の現場でした。
校舎の外壁に足場を組まなければならないので
足場鳶さんの相伴作業でした。
トラックから足場を吊り、
校舎脇や屋上、組上がっていく足場の上に材料をどんどん吊って運びます。
ほどなくして10時になり30分の休憩に入ります。
私もクレーン操作しっぱなしで神経使って疲れてます。
鳶さんが休憩行くのを見計らって
屋根屋さんが声をかけてきます。
「オペさん、ごめん、屋根の防水シートを屋上に上げたいんやけど、いいかなー?」
私は休憩中です。
でも断りにくいじゃないですか。
肉体労働でもないし、冷暖房完備の運転席に座ってるだけなのだから。
(座ってるだけではないのだが。)
吊人「わかりました、いいですよー。」
っと快諾し屋上へ防水シートを上げてあげる。
屋根屋さん「ありがとー!」
と言われて作業が終わります。
感謝の言葉を貰うのは悪い気はしません。
さて、短くなってしまったけれど休憩を再開しようか!
と思ってると突然現れる監督さん。
監督「オペさんごめん、ちょっと屋上にたまってるゴミを下ろしたいんやけど、いいかな?」
屋根屋さんに快諾した手前監督さんだけ断れません。
ゴミをおろしてあげます。
その瞬間!
休憩に行ってた鳶さんたちが戻ってきて作業再開します。
あれー?休憩なかったんですけどー???
ってのが忙しい現場の具体例ですね。
あと、
今日は朝から夕方までクレーンの操作しっぱなしやったなー。疲れたー!!(もちろん休憩はある)
って現場の頻度は月に5回あるか、ないか
ぐらいですかね。
クレーンオペレーターは工事現場で一番ヒマをしている職業かもしれません。
最後は職人さんが頭の上か胸の前あたりで両腕を使って✕印を作ったら
「今日の作業は終了です。」の合図。
速やかにクレーンを畳んで、片付けて
監督さんに作業証明伝票にサインをしてもらって
速やかに現場を出て、帰庫すれば
1日の業務は終了となります。