入社。そして練習!フックの揺れの制御!!
いよいよ、クレーンオペレーターとしてデビューです。
作中には色んな物の名前や、
合図、言葉が出てきます。
分かりやすく書こうとは思っていますが、
「それ、なに??」
ってなったら一度Google先生に聞いてみてください。
物の名前なら画像検索が良いかもです。
街中や工事現場で見たことあるアレ、こんな名前だったんだー。
って新たな発見があるかも知れませんよ?
また、クレーン会社へ転職した経緯を書いたものもありますので
よろしければそちらもご覧いただけると幸いです。
(4話で完結済み)
「吊人」で検索してみてください。
いよいよ入社当日。
8時に会社に着くため7時に自宅を出る。
配送会社の時は6時までには出勤だったから
定時出勤だと1時間以上遅い出発で良いんだ!
とか思ったけど、
その分通勤時間帯で車が多い!
まぁ、田舎なんで
所要時間もそれほど変わらず到着。
早速新品の作業服を貰い、
着替えて
胸に刺繍で会社の名前が入ってます。
「おぉ。私も今日からクレーンオペレーターかぁ。」
とか思いながら、
早速専務が駐車場でラフターの説明をしてくれます。
まずはミニと呼ばれる12トン吊りのラフターから。
ゆくゆくは運転、操作の技量を見ながら
16トン吊り
25トン吊り
50トン吊り
70トン吊り
とステップアップしていくみたいです。
タダノというメーカーの12tラフター。
運転席に座り、そこにあるボタンやレバーやペダルを確認。
さながらコックピットです。
左側に旋回と起伏のレバー。
右側に伸縮と
シングルトップというワイヤー1本で吊られたフックのウィンチレバー。
重い物を吊る時に使う親フックのウィンチレバー。
足元右側はアクセルとブレーキ。
左足のあたりに伸縮と起伏が操作可能なペダルがあります。
伸縮と起伏はレバーでもペダルでもどちらでも操作可能です。
クレーンを据えたら
右手で両方のフックを下ろしながら足で竿を伸ばす。
左手で旋回レバー
右手でウィンチレバー
左足で起伏
右足でアクセル
両手両足を使って操作するのが基本だそうで
軽く頭が混乱しそうです。
駐車場の広めの場所へ移動し、
アウトリガーという足を全て出し
車内の水平器で機体を水平にします。
クレーンは水平状態でないと
100%の能力が発揮できません。
あと、倒れる危険性が増します。
最初からフルブーム(23.8mまで伸びます)は
難しいだろうということで
程々の長さにまで竿を伸ばし
最初は何も掛けないまま
フックが揺れないように操作の練習の開始です。
揺れないように。
揺れないように。。
揺れないように。。。
めっちゃ思ってる以上に揺れてます!!(笑)
クレーンはカッコいいから
子供らに見せたいがために写真やら動画やら
今でもかなりの数残ってるのですが、
練習初日のだらしないフックの揺れ方ときたらもう。(笑)
いつか現場に出て一人前と言われるようになった頃
この初日の動画を見て笑えるようになるぞ!
と決意をしたものです。
(ちゃんとなれたと思うのですが。)
あと、休憩が多い。
よくある現場のタイムスケジュールと同じなのですが、
8時〜練習開始。
10時〜30分休憩。
12時〜昼休憩1時間。
15時〜30分休憩。
一番最初は
え。こんな計2時間も休憩していいの???
って感じで戸惑ってました。
コンビニ配送ドライバー特有の奴隷根性みたいなのが
育ってたみたいです。(笑)
初日は結局これといったコツのようなものも掴めないまま
17時定時で退勤。
18時そのまま帰宅したら、
嫁「もう帰ってきたん!?!?
まだご飯もできてないし、お風呂も沸いてないで!!」
と驚かれました。(笑)
ドライバーの時は問答無用で毎日14時間拘束でしたからねー。
そこで、拘束時間の差をざっと計算してみることにしました。
通勤時間に差があるので
朝家を出てから帰宅までの時間ですね。
ドライバー
朝5時30分頃出発
夜19時30分頃帰宅
拘束時間14時間
休日、完全シフト制で月に7日
祝日はおろか年末年始も盆も関係ナシ
オペレーター(定時の場合)
朝7時頃出発
夜18時頃帰宅
拘束時間11時間
休日、カレンダー通り。
土曜日は出勤あり。(月に1回は休める)
GW、盆、年末年始に休暇あり。
1日あたり3時間も自由に使える時間が増えました。
休みは少し減りましたが
祝日と年3回の休暇は大きいですね。
日曜の子供の行事事も参加しやすそうです。
ドライバーの時は
運動会とかの行事事の開催日が重なったりすると
休日希望者が殺到して
最終的にあみだクジとかで当たりハズレ決めて
ハズレのドライバーは問答無用で出勤させられたりしました。