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パートナーX  作者: 蓮浦 氷華
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祈り

それはある日の昼下がりのことだった。

テレビから性別に関する話が出てくる。

やれ、男だからどうだとか、女だからどうだとか。

「テレビ、切りましょうか」

「そうだね。どうやらこの人たち視野はまだ開けてないようだからね」

「視野……ですか?」

「あぁ、そうだね。この人達はもしかすると、性別による固定観念もあるだろうが、こういう性別の人には、こうあって欲しい、というもはや妄信的なまでの願望によって産み出された虚像を追っているのかもしれないね。」

「理想をその人の性別に重ねてみている、ということですか?」

「そうかもしれない。まぁ、あくまでも私の一個人の考えに過ぎない訳だけど」

「世の中には、たくさんの考え方が溢れていますからね」

「そうだね。理想というフィルターを簡単に外せたら良かったんだが」

「難しい話ですね……」

「人は一朝一夕では変われないのかも知れないな。私達が過ごしやすい世界になるまで、一体あと何世紀かかることやら」

「百年後ぐらいにはそうなってると良いんですけどね」

「それでも百年、先は長いね」

願わくは、近い将来、互いの良さを認めあえる世界が生まれますように。

そう願わずにはいられなかった。

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