#お題ガチャ #こんな二人がいればいい
心緒より、フィデーリタース×ナハト・ジェニングス(現パロ)。
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281.ナハトの手料理は意地でも全部食べるフィデーリタース。うっ、裏面全部焦げてる…お、お、美味しい、よ…。
#お題ガチャ #こんな二人がいればいい
「だからあいつにあれほど和食以外作らせるなっつったろ」
アールツトは腹を押さえながら横たわるフィデーリタースに向かって言った。ほれ水飲んどけ、と渡せば、ありがとうございます、とフィデーリタースは言って、起き上がるなり急いでそれを飲み込んだ。
「まさかホットケーキでああなるとはな。まあ、あいつケーキ凍らせた前科あるし」
「 ……冷凍庫を使用して?」
「いいや、使ってない」
「……なぜ?」
「さあな、俺のそばにいなかったしわかんねえわ」
そうですか、と再び横になるフィデーリタース。
ナハトがホットケーキを作った。いったい何を入れたらそんな色になるんだ、という色をさせて、裏面は全て焦げていて。味ははっきり言って不味いの一言に尽きた。だが、フィデーリタースはそれを全部食べた。
ナハトが作ったものは残せない、と言って。
「ま、今は休んどけよ。うまく言っといてやるからよ」
「……感謝します。アールツト」
なんだかんだで惚れてんな、アールツトは思う。
ナハトがこの男を連れて帰ってきた時は驚いたし、惚れたと聞いた時にはもっと驚いた。しかし紆余曲折あって二人が恋仲になって、ナハトがそれで幸せならとアールツトは二人の仲を認めた。
「ま、今度からあいつの失敗した飯はお前が食う係な」
「……少しは手伝ってください」
フィデーリタースは深く息を吐く。アールツトはそんなフィデーリタースを見ながら大きく笑った。