№3
男女がどこかの屋上で話をしている。
男の方の形相はどこか必至そうで、縁に立っている女に向かって何かを叫んでいる。
「何で$%&#する!!まだ$%&#だろ!!!」
所々上手く聞き取れない部分があるが、男の言ったことに対して女は
「#$$#%はよく頑張ったわ。でももういいの。」
といい彼女は笑う。そして...
コンコン...
「いつまで寝てるの?早く起きなさい」
という母の言葉で目を覚ました。いつもは妹なんだが今日は珍しく母のようだ。
「起きたから大丈夫」
そういうと母は階段を下りていき、俺はベットから起き上がる。
一階に降りていき母に妹のことを聞くと、もう朝練に行ったと答えた。
登校中いつもと何かが違うように感じる。なにか大切なことを忘れているように思えるんだがそれが何なのか思い出せない。夢でみたことが関係しているのだろうと、そんな風に思ってしまってしょうがない。
結局は、あれが何なのか思い出せないままおれは教室についてしまった
自分の席につき鞄から荷物をだそうとした時に、突如成瀬凛がこちらに向かってきた。
正直クラスメイトの殆どがいるこの朝の時間に来ないでほしい。だが、そう思っていても相手に伝わることはなく近づいてくる。そして
「昨日の放課後のことの返事は変わらない?」
その発言を成瀬凛がしたとたん、教室中の空気が凍ったように静まり返った。
なんで皆が勘違いするような言い方をするのだろうか。まったく。だが、答えないわけにも行かず
「変わらない」
俺の返事を聞いて成瀬凛は
「そうか...」
といい暗い表情をしながら湊、慶、結愛の元に戻っていった。他の三人は何のことかを知っているのか、そんな凛にいつもと変わらない様子で話かけていた。
俺と凛の会話を見ていたクラスメイト達はこそこそと話し始めた。きっと変な風に誤解していると思うが
「お前、まさか嘘だよな!!」
ほら、ここに一人誤解してるやつが。
「堅持、凛は俺に用があるんじゃなくて、俺の妹に用があったんだよ」
そう答えると、堅持は安心したように
「だよなー、凛がお前に告白してそれをお前が振ったのかと思ったよ」
と笑いながら言ってきた。
その日は学校にいるとき、朝の出来事が誤解されたまま広まってしまったからなのか、常に色々なひとから憎悪の目で見られていた。どんなに誤解を解こうと俺が努力したところで無意味だから気にはしなかったが、直接何かをしてくるというのが無くてよかったとは思った
その日の学校帰りは自分で知らずのうちに今日のことでストレスを感じていたのかわからないが、気づいたときには家の前にいた。
どのように家に帰ってきたのか一切記憶がないため休んだほうがいいと思いすぐに自分のベットの上に横になる。その時何か聞こえたような気がしたがすぐに視界が闇に覆われた。
____ザザザ、ザザザザザー、ザザー_____
???「私のことを$%#してはダメ。そうしないとあなたは...」