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上限解放で至れる最強  作者: 真のユウ
プロローグ
2/69

№2

どこかの屋上で男女が話をしている。


ただ、話していると言っても楽しそうだとか、和気あいあいといった雰囲気ではない。

女のほうは縁のギリギリに立っており、その女から離れた所で男は女に向かって叫んでいる。

何処か見覚えのある光景ではあるがよく思い出せない。いや、思い出したくないと言ったほうが正しいのかもしれない。


そんな事を考えている中でも状況は変化していく。


今度は女が男に対して何かを言い始めた。


それを聞いた男は一瞬、女が何を言ってるのか理解できていないようで不思議そうな顔をしたが、すぐにまた叫びだし、加えて焦りも出てきている。

そんな男を見て女は何を思ったのか嬉しそうな笑みを浮かべ...




コンコン...

「お兄ちゃん起きてる?朝ごはん出来てるよ!」


そんな声で俺は目が覚めた。何か懐かしく、そして悲しい光景を見ていたような気がしたがよく思い出せない。そんな風に夢の内容を思い出そうとしていると


「お兄ちゃん!?起きてる!!??」


妹の大きな声が聞こえ、俺は我に返った。


「ごめん。起きているから」

そう俺が答えるとと妹は何も言わずに階段を下りていく。


こうして今までと何ら変わらない日を今日も過ごすのだとこの時の俺は思っていた。



何時ものように登校して教室に入り自分の机に座る。そして堅持と何時ものようにしょうもない話をする。そして授業を受ける。

ただただいつもと何ら変わらない日々


そんな日の放課後、ほかのクラスメイトは部活動にいき教室で一人帰りの支度していると急に成瀬凛が教室に入ってきた。


「ねぇ、最近あなた陽葵に何かした?」


今まで一度も話したことがないため急に話しかけられた事に驚き、また何のことを聞いているのか分からかったため、正直に答える


「...何もしていないし、知らない」


そして俺は、関わりたくないためすぐに教室を出ていこうとするが、扉の前に立たれ出れないようにされる。


「本当のことを言って。ここ最近ずっと暗い顔をしていたから何か悩んでいるか聞いたら、陽葵はあなたとのことで悩んでるって言ってたけど?」


「妹とは家でも一切話さないし関りもしないからそれはあり得ない」


実際に、俺が高校に上がる前から妹とは一切関わることはなくなった。なぜそうなったかはよく思い出せないが。


(もしかしたら関わらなくなった原因で最近悩んでいるのか?でも、今更過ぎないか?)


「そう...まぁいいわ。何か思い出したら教えて」


そういって、成瀬凛は走ってどこかに行った。



___ザザ、ザザザ、ザーーー____


あの音だ。昨日は聞き間違えだと思ったが今日はハッキリ聞こえた。どこから聞こえてくるのか全く分からないし何の音かもわからない。




朝の夢や妹のことそして謎の音。

今までの生活では起こり得ることがなかったことが、急激に起こり始めた。




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