魔の手が迫って来てるようです
ただでさえいつも短めなのにさらに短めです。ごめんなさい。
持ってきてもらった本を読み終えた頃には日が暮れかけていた。
お昼ご飯はメイドさんが持ってきてくれてサンドウィッチ本を読みながら食べたが、時間も時間なのでお腹はすいていた。
「実際に見たわけじゃないからまだよくわからないけどすこしはこのせかいのことをしることができてよかった。
できればこっちのせかいのひとにもきいてみたいけど」
俺が本を読み終えたころドアが再びなった。
「修様お料理をお持ちしました。入ってもよろしいでしょうか」
「あっはい、どうぞ」
そう言うとはいってきたメイドさんは今回はシルヴィアさんだった。
「修様こちら本日の夕食になります。苦手なものなどございましたら遠慮せずにおっしゃってください」
夜ご飯はどこかのコース料理かと思うほどだった。
色とりどりの野菜やキノコなどを使った料理や、ポタージュのような何かのスープとパン。
それに加えて3種類の違う種類のステーキ。
朝出たものとはまた違う種類の果物に、それらの果物を使ったシフォンケーキのようなものが用意されていた。
俺が料理に手を付けようとしたときシルヴィアさんが話しかけてきた。
「修様お召し上がりになる前にひとつ王様より伝言を預かっております」
シルヴィアさんが申し訳なさそうに話しかけてきた。
「修様のスキルは本当に異世界言語理解と想像おふたつなのですね」
「はい、異世界言語理解と創造のスキルですけど」
これまでのスキルについてのやり取りの中でユニークスキルである創造を低ランクの想像のスキルではまちがえられてもしかたなかっただろう。
ただ創造スキルなどといったところで信じられはしなかっただろうが。
「そうですか。それでは引き続きお食事をお楽しみください」
俺が料理を食べている間シルヴィアさんは食べ終えた俺の食器を片付けるためだろうか、部屋の隅で立っていた。
食事を食べ終えると激しい睡魔が俺を襲った。。
「時差ぼけかなんかかな」
などと思いつつその時最後に見た光景は小さな声で
「申し訳ありません」
とつぶやくシルヴィアさんときれいな金髪の髪で隠された長い耳だった。
この世界にはエルフが本当にいるんだなどと思いながら俺は逆らい難い睡魔の波にのまれていった。
私の拙作をお読みいただきありがとうございます。