女子三つ巴
さてさて東條さんまで絡んできて和樹どうなる?のような話です
「ど どういうこと? 東條さん」
いきなり東條さんから応援団をやると言い出しさらに俺に衣装係をお願いって……
「今言った通りだよ? 私応援団に立候補したの で、応援団の衣装を一ノ瀬くんに作ってほしいんだ」
いやいやいやいやいやいや
待ってくれよ東條さんまで
只でさえ委員長からは実行委員
深雪からも衣装係
二人から指名されてるのに、なんで東條さんの衣装まで勘弁…
「今 東條さんにまで頼まれるなんて勘弁してくれよって思いそうになった? 酷いよ一ノ瀬くん……」
いやいやいやいやいやいや
どうみたって勘弁してくれよだよ
これ以上面倒事には関わりたくないんだが
とは言わず
「ま まぁ話を聞くだけなら……」
「本当? さすが一ノ瀬くん優しいな」
と東條さんに笑顔で言われたら聞くしかないだろ
とりあえず席に座って理由を聞いてみることした
「私今まで学校行事ってあまり積極的な方じゃなくて…… でも転校してきてから今の学校楽しいし友達もできて 一ノ瀬くんとも再会できて あぁ何が言いたいのかっていうとね そんな学校生活で一ノ瀬くんと思い出を作りたくて……それで今年は応援団に立候補してその衣装作りを一ノ瀬くんと一緒にやりたいって……」
席に座ってるとはいえ、そんな上目遣いで話さないでくれ気持ちが揺らいでしまう
とはいえ東條さんの頼み事まで引き受けてしまったらそれこそ俺のプライベート時間は皆無になってしまう
ここは心を鬼にして……
「私の衣装ちょっと考えてあるんだ これどうかな?」
と東條さんがスケッチブックを開いて俺に見せてくる
まあ一応見るだけ見るけどさ
え? これ? 本当にこの衣装を東條さんが着るのか?
「と と と 東條さん ほ 本当にこれを着る気なの?
」
相変わらず上目遣いの東條さんがちょっと顔を赤らめ(たぶん)ながらコクンと頷く
マジかよ!
この衣装作りを俺と一緒にやりたいと?
似合うだろうなぁ みんなの注目独り占めだろうなぁ
いかん いかん
妄想してどうする
心を鬼にして断るんじゃなかったのか俺!
意を決して俺は言うことにした
「あのさ…… 東條さんの衣装は凄く素敵な衣装だと思うけどやっぱり俺なんかじゃ……」
ここまで言ったところで東條さんをチラ見すると
な 涙? 目に涙が溜まって今にも流れてきそうになっている
「そ そうだよね 只でさえ実行委員とあの子の衣装作りで大変なのに私の衣装まで手伝ってほしいなんて言われたら迷惑だよね…… じゃあ他の男の子に頼んでみるね そして私は肌を見られて押し倒されて……そしてその獣の子孫を残して……」
「わ わかった! わかった! 手伝うよ 手伝わせてもらいます!!」
「本当! さすが一ノ瀬くん 優しいなぁ じゃあ私応援団の人たちに衣装係決まったって伝えて来るね」
ケロっとした表情でそれだけ言い残し教室を出ていく東條さん
や やられた……
東條さんのやつ最初から泣き落としで俺に手伝わせる気だったに違いない
深雪が付けた異名「化け猫彩香」は伊達じゃなかったか…
これから大丈夫か俺?
実行委員に深雪と東條さんの衣装作り
どうやってタイムスケジュール組んだらよいのやら…
さっきのスケッチブック見る限り結構凝った衣装だったしな……時間かかりそう
あーと俺は机に突っ伏していると
「ちょっとかずちゃん どういうこと!」
ドカドカと足音をたてながら近づいてくる女子一名
「ちょっと聞いてる?かずちゃん! 説明してよ!」
俺の耳元でギャーギャーうるさいやつだな
突っ伏したまま顔だけ向けて
「なんだよ深雪 今の俺にかまうな……」
それだけ言って俺はまた顔を伏せる
今は誰とも話す気分じゃないんだよ
せめて束の間のこの時間だけ一人にさせてくれ
「一ノ瀬くんどういうことですか? 説明を求めます」
と今度は深雪と反対側から声をかけてくる女子一名
俺は相変わらず突っ伏したまま今度は反対側に顔だけ向けて
「委員長 今の俺にかまわないでくれ」
といい再び顔を伏せる俺
と同時に
「桜井さんどういうことですか? 一ノ瀬くんがあなたの衣装係になったって話を今さっき応援団の人から聞いたんですが? 一ノ瀬くんは私と実行委員会をやるのであなたの衣装なんて作ってる暇なんてありません!」
と委員長が言えば
「毎日実行委員の仕事なんてないよね? かずちゃんには私の衣装を作ってもらうんですーー それに今他の応援団の子から聞いたんだけど、あの化け猫の衣装も作るってどういうことなの? かずちゃん!」
と言い返しながら俺に事情説明を求める深雪
どいつもこいつもうるさいなぁと思いつつもしゃべるのが面倒なのでそのまま聞いてないフリを続ける俺
「あれ? 神崎さんに痴れ者まで一ノ瀬くんを囲んで何話してるの?」
と戻ってきた東條さんまで俺の周りに集まってきた
「ちょっと化け猫彩香 どういうことなの? 先に衣装係にかずちゃんを指名したのは私なんだけど!」
「ちょっと待ってください桜井さん そんなことを言うなら私の方が先に一ノ瀬くんを実行委員に指名してますわ」
「はん! 痴れ者め お前にばかりいい思いはさせんぞ! 神崎さんも同じです! それに一ノ瀬くんだって私の衣装作り手伝ってくれるって約束してくれたし
ね? 一ノ瀬くんそうだよね?」
その後も三人で俺の机を囲み、あーだこーだと議論する女子三名
もうごちゃごちゃうるさいな…
と段々腹が立ってきた俺はついに立ち上がって
「三人ともうるさい! 静かにしてくれ」
どーだ俺が怒ったらちょっとは怖いんだぜ
と三人を見ると
「「「うるさい! あなたは黙ってて!!!」」」
三人同時に三倍の怒りが俺に返ってきた
腕を組んで睨みを効かせる姿は某ヤンキーマンガのレディースチームのようだ……
「はい……すいません 黙ります」
とすごすご座り直す俺
三人とも怖えぇ…
女子に言い返せない俺マジ情けねぇ……
その後も言い争っていた三人だが
「これでは埒があきません それではこうしましょう」
委員長の提案とは?
ブクマして頂いた方ありがとうございます!
ちょっと立ち寄って頂いた方もありがとうございます!
いよいよ盛り上がる(そうか?)体育祭編
番宣みたいだな…
ちょっとでも気に入って頂けたら幸いです




