三女は天使じゃないの?
三女は天使のはずが……
静かな足音はまたしても俺の部屋の前で止まる
「和樹兄さん♪ 朝から大変だね♪」
「おはよう、瑞希 まったく朝からうるさいのなんのって……」
瑞希はマジ天使の笑顔を浮かべて、朝からため息をつく俺を見ながら言った
「それはそれとして和樹兄さん♪ 朝ご飯早く作って欲しいんだけど♪」
そう、三女は小悪魔……ぐふ
「今和樹兄さん、私のこと悪魔みたいな三女って思ったでしょ?」
三女はマジ天使の笑顔で俺に容赦なくボディブローをかます
こいつは三女の……
「自己紹介、お任せします」
俺は腹を抑えながら、三女に促す だって絶対前の奴らと同じ結末だもん また殴られるのヤダもん
「え? 自己紹介?しょうがないな和樹兄さんは♪」
◇一ノ瀬 瑞希(13) 中一 スリーサイズ?何だろう?エッチなことは聞かないで♪
とっても美人な長女と超可愛い次女とクズな長男の下に生まれた兄弟の中では一番癒し系の三女です♪
特技は癒しを与えることです♪
成績は、ん〜多分普通かな♪
彼氏は……えへへ♪
将来の夢は白衣の天使、ナースさんになって病人さんみんなを癒してあげることです♪
瑞希 お前だけは違うと兄さんは思ってたけど、やっぱりお前も同類姉妹だよ!
姉二人はベタ褒めなのに、クズな長男って何?最初の登場シーンでいきなりボディブローかますやつが癒し系?
♪多すぎ!成績普通って言ってるけど、絶対バカだよね? ♪つけるやつって大抵バカって相場が決まってるし瑞希も同じじゃね?彼氏がえへへ♪って何?答えになってないからね しかも、将来の夢がナースだって?絶対病人にとどめ刺すタイプだよお前!やめて、治すどころか死人増えるから!
「和樹兄さん、今また頭の中で言ってはいけないことを考えてたよね?」
俺はぶんぶんと頭を振って否定する
もうこのやり取りやめな もし万が一読んでくれている読者様がいたら、もうええわ!って120%突っ込みいれられてるもん
「そんなことより、早く朝ご飯作って欲しいな♪ ホントにグズなんだから和樹兄さんは♪」
瑞希はマジ天使の笑顔で最低な捨てゼリフを残して部屋から出ていった
俺は瑞希の渾身の笑顔で言った捨てゼリフに心底うんざりしながら、再度時計を見ると
時計の針が7時30分を指していた
「マジでやべぇし! ああ!もう!」
俺は高速で学校の仕度を済まして、リビングに向かい、朝食の準備に取り掛かる
ホントにこの家族朝からマジでウザい!
妹にボディーブローくらう兄貴っていますよね?
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ここまで読んで頂きありがとうございます!
この話までで兄弟が出揃いました
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