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ハーレムなんかほしくない  作者: シャドウ
俺のうんざり休日 〜 其々の女の子たちの場合〜
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幕間 ある夜のこと

時刻は午後10時30分を過ぎた。


俺は一人机に向かって宿題と格闘中だったが、ようやくやりきったところだ。


「よーし 終わり! さて明日の準備してっと」


宿題やその他の準備を終えて俺はベッドに横たわる。


「はぁ〜今日も疲れたなぁ あいつらも手伝ってくれりゃもっと楽なのに……」


三女たちはいつぞやの『家事しない宣言』以来一度たりとも手伝ってくれたことはない。

まあ、それ以前も手伝ってくれたことはないがな。

俺だってたまにはこういう愚痴くらい言いたくなるときもあるのだ。


「まぁ あいつらが万が一手伝ってくれたとしても、その瞬間から余計な仕事が発生するだろうから、手を出してこないほうがいいけどな」


と、結局は一人でやったほうが早いとの結論が俺の中では規定事項な為、

三女たちに手伝ってくれとは決して言わないのだ。


「ふぁぁ……こうやってベッドの上でゴロゴロしてる時が一番至福な時間だ」




========



「はーい! 和樹さん起きてください!本番始まりますよーー!」


う うーん。 なんだ? 周りがやけに騒がしいな……。


「和樹さん。目が覚めましたか? ほら!もう本番ですよ」


「え? だ 誰ですか? って、ここどこですか?」


「なに寝ぼけてるんですか? もう始まりますから、ほら。背筋伸ばしてください!」


まったく知らないお姉さんが、俺の背中をバシっと叩く。


「はい!本番〜。3 2 1」


「はい。みなさんこんにちわ。始まりました『和樹の部屋』本日も宜しくお願いします。私は毎度お馴染み司会の斉木 透です」


「と 透? 何やってんだお前!」


「ちょっと、和樹さん。もう本番始まってますから。台本通りにお願いしますよ」


透は俺だけに聞こえるくらいの小さな声で釘を刺してくる。


な、なにが どうなってんだ? ここはどこなんだよ?透は何をしてるんだ?


「では早速最初のコーナーです。このコーナーはフリップに書かれている質問には全て答えて頂くコーナーです。では、和樹さん準備は宜しいですか? 最初の質問はこちらです。ジャジャン」


と透はいつの間にか持っていたフリップを俺に見せる。フリップにはこう書かれていた。


『和樹さんは三女たちの奴隷なのですか?』


なんだその質問はーー! つか奴隷ってなんだ! 奴隷なわけねぇだろ!


「はい。こちらの質問の答えを和樹さん、宜しくお願いします」


「え、えと。三女たちがだらしないから、し 仕方なくやってます」


し、しまった。この答えじゃ俺が三女たちの奴隷だと認めたようなものじゃないか!?


「なるほどね〜和樹さんは生粋のド⚫️だったんですね〜 納得しました」


違うーー! 違うから透さん! なんで納得しちゃったの?

しかも生粋のって……。


「続きまして、次の質問はこちら、ジャジャン」


『和樹さんはシスコンなんですよね?』


決めつけられてるーー! なんで? おかしいよね?

この質問、なんですでに決めつけ系なの?


「い、いや、シスコンってわけじゃなく……」


「わけじゃない。シスコンだと仰るんですね! 納得しました」


だからー! なんで納得するんだお前は! 否定だから否定!


「次の質問はみんなが気になってるはずです。ジャジャン」


「三女の中で一番大好きなのは夏希姉さんだ!」


いや。 おかしいよこの人。それお前だよね? お前が夏姉好きなんだよね?


「いいえ。三女たちは平等に好きじゃないです。むしろ家事の邪魔です。家においては百害あって一利なしです!!」


「ちょ ちょっと、和樹さん。台本通りに言ってくれないと……。夏希お姉様が百害のわけないでしょ」


おい、透。なんでそんなジト目で俺をみる。つか最初から台本なんて知らねぇし。

夏姉は百害で間違いないからね。

あ〜だんだんイライラしてきた……。


「ディレクターさん!今のシーンはカットしてCMで繋いで! たく。和樹さん!今のとこなしにしますから最後はきちんと答えてくださいよ。お願いしますね」


どうやら今の質問シーンはNGとしてカットされるらしい。納得いかん、本当のことなのに。


「はい、和樹さん。いよいよ最後の質問になりました。ジャジャン」


『一ノ瀬 和樹は、夏希お姉様を世界で一番愛しています!』



ブチ!


「んなわけねぇだろーーーーーーー!!」




======


「は? 夢か……。俺、疲れてんのかな……」



俺は最悪の夢を見てベッドから起き上がると。


「おい、早く朝飯作れってんだよ。この和樹め!」


いつの間にか俺の部屋にいた夏姉がいつものように俺を罵ってきた。


「はいはい。わかってるって。今からやるからちょっと待っててくれ」



ははっと笑いながら、俺はいつものようにいつもの朝を迎えたのだった。






次の話から三章に入ります。


引き続きよろしくお願い致します。

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