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ハーレムなんかほしくない  作者: シャドウ
俺のうんざり休日 〜 其々の女の子たちの場合〜
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サンドウィッチ!!

ついに夏姉の料理を作る日が来ました。


してその結果は?みたいな話です。

今回は絶対、委員長と朝の登校の様子を書いてんだろーと思っていた読者様がいたらごめんなさい。

確かに、委員長との朝登校はちょっとしたことがあったにはあったんだが……。

その話はまた今度に譲るとするか。


朝からは時間が経って、今は夕方。おれは学校帰りに玉子とサンドウィッチ用の材料を買ってきて帰宅すると、夏姉が玄関で待っていた。随分と早い帰宅だな。


「待っていたぞ、我が弟よ。早速今朝の続きをしようじゃないか!」


「はいはい。慌てるなって。ほら、ちゃんと食材も買ってきたから先にリビングで待っててくれ」


俺は荷物と着替えをして、リビングに行くと、夏姉はスマホでキッチンの様子を動画で撮っていた。


「今から、夏希特製サンドウィッチを作りま〜す❤️ 上手に出来るといいな〜❤️」


お前、達也さんだけでなく会社でもそのキャラなのかよ……。よく他のやつにバレないよな。



「最初のカットはよしと。 和樹、準備出来たか?」


「ああ。準備出来たぞ。じゃあ始めるか!夏姉、これが、今回のレシピだ」


俺は夏姉でも出来る(ここがポイントな!)レシピを学校の休み時間に作っておいた。


「おお!さすが我が弟。手際がいいじゃないか。これなら私でも十分理解できるぞ」


さようか。まあ小学生向けのレシピに直して作ったからな。これで立派な大人が出来なかったらそれはそれで問題だと思うな。

ちなみに、今回は包丁は極力使わないようにしてある。基本は手で千切る系の簡単レシピだ。


「じゃあ、早速この野菜を洗って、作る順番に並べていって終わったら調理しようか」


「和樹は撮影係な! 私のカッコイイ姿をちゃんと撮れよ」


わかった、わかった。そういや自分が弁当作っているところを動画で提出するんだったな。アホらしい。


「じゃあ、早速この野菜達から洗って順番に調理していきま〜す❤️」


早速動画を撮り始めた。俺のセリフそのまんまだな、おい。まあいいけど。

ん? 待て待て待て、夏姉!


「おい夏姉! 何してんだよ!」


「なんだ? 見ての通り野菜を洗っているんだが?」


「洗ってるのは見りゃわかるが、なんで洗剤つけてんだよ!」


こいつ、マジか? マジでやってんのか? これは先が思いやられるな……。


「夏姉!野菜は水洗いだけだ!洗剤なんか必要ない!」


「なに? 洗剤を使わずに水洗いだけで大丈夫なのか?腹壊したりしないか?」


ダ ダメだこの人……。しかしまだ始まったばかり、ここで挫けてはいけない。

俺は夏姉から野菜をぶん取り、俺が洗ってやった。


「はい、出来ました。次の工程読んでから声かけてくれ。動画撮るから」


俺は呆れたように言ったが、夏姉はそんな俺をそっちのけでレシピを見ている。


「よし、次はこの野菜たちをそれぞれカットしていく、下ごしらえの工程だな。準備いいぞ!」


俺はスマホを録画に切り替え、夏姉を撮り始める。

次に夏姉は、きゅうりさんをまな板の上に乗せて、切る工程だ。うん、うん。此処は包丁を使わないとな、均等に斜めに切るんだぞ……って、 えーー!?

夏姉は気合い一閃、手刀できゅうりさんを叩き始めた。


「ハァァァ。 ヤァ! トリャ!セイヤ! 」


ダン! ダン! ダン! と手刀が三回きゅうりさんに叩きこまれる。

こいつ何やってんだ!! バカだよね。完っ全にバカだよね!


「おい、夏姉! なんで手刀切りなんだよ! ここは包丁で切る工程だろうが!!!」


哀れ、きゅうりさんは夏姉の手刀により、散々な姿になっている。


「ハァァァ。 よし!」


よしじゃねーよ! 全然よろしくないから!


「くっ。夏姉がここまでバカだったとは、計算違いだ。仕方ない。おい夏姉、これ持って、『今からきゅうりを切ります』ってだけ言え」


俺は不思議がる夏姉に包丁ときゅうりを持たせて、顔だけで合図する。


「えっ と。 今からきゅうりを切りまーす❤️」


言った所で録画を止めて、夏姉からきゅうりと包丁を取り上げ俺が均等に切りそろえて皿に乗せる。


「次、これだけ持って『今からレタスを千切ります』ってだけ言え」


「い、今から レ レタスをち 千切りまーす❤️」


そしてまたしても俺はここで録画を止めて、レタスを一口サイズに千切って皿に乗せる。


そして次々と同じ事を繰り返して、野菜や他の下準備を終える。


「ちょっと和樹!これじゃ私喋ってるだけじゃねーか!」


「うるさい。夏姉に任せるだけ時間のムダだ。夏姉は俺の言う通りに喋れ」


俺は冷やかな目で夏姉に告げる。こいつに構っていたらいつまで経っても先に進んし、完成しないだろ。

夏姉は珍しく黙り、刻々と頷いた。


カクカクシカジカと時間は過ぎて行き。ここまでに来るのに数時間が経過している。もう夜の11時だし。

ここまでの下ごしらえからほとんど俺が準備した。途中夏姉が邪魔してきてかなり時間ロスしたが。


「よし、夏姉。最後の見せ場だ。練習した玉子焼きを作るところだ。今回はスクランブルエッグにするレシピだ。最初俺が見本を見せるから同じ様にやるんだぞ」


夏姉に見本を見せる為に俺が最初に作ってやる。基本の作り方だよ本当に。


「よし、これと同じ様に作ってくれ。本番だからな、しっかり頼むぞ」


「わ わかった。和樹と同じ様に作ればいいんだな」


俺は再度スマホを録画に切り替えて映し始める。

そうそう。いい感じ。そのまま、そう。いいぞ焼き加減も問題ない。よし、あとは一旦皿に乗せるだけ。


「よし! 夏姉成功だ! ちゃんとまともに出来てるぞ」


「や やった……。できた。出来たぞーー」


夏姉も嬉しそうにその場でピョンピョン跳ねる。大人気ないからやめてほしいが、まあ今回は仕方ない、黙っているとするか。


「さて、後はパンに挟んでパンを切るだけだ。ちょっと俺トイレに行ってくるから切るのは任せたぞ。ちゃんと包丁で切るんだぞ!」


「わ わかってるって! さっさと行ってこい」


ふぅ。なんとかかんとか出来たな。これで明日は大丈夫だろう。夏姉も嬉しそうだったし、明日はみんなに後ろ指刺されないで済みそうだな。一安心、一安心と。

俺はトイレから戻ってきてみると、夏姉が丁度パンを切り終わったところだった。

あれ? こんなの使ったかな? 出しっ放しだったか。後でしまっておかないとな。


「おお、いい感じじゃん夏姉。これで完成だな。動画もちゃんと編集したし、課題も完了と。明日は会社のイベントとはいえ、楽しんでこいよ」


「お、おお。わかった。我が弟よ、礼を言うぞ。ありがとな!」


俺と夏姉は硬い握手をするのだった。



今回のオチ。


当日朝夏姉は俺たち兄弟に見送られて笑顔でピクニックに行った……が。


帰ってきた時は別人の様にげんなりしていた。

俺、柚季、瑞希はリビングに揃って理由を聞いてみると、夏姉は黙ってスマホを差し出してきた。

今日のピクニックの様子を動画に撮ってきたのだと言う。

俺達は今日の一日の動画を見始めた。


会社の同僚たちと楽しそうに電車に乗り込む様子や現地の山の様子、道中の様子がありありと動画で撮られている。ここまでは本当にピクニックの楽しい様子しか映ってないんだが。


「夏姉。何か問題があるのか?みんな楽しそうにピクニックしているじゃないか」


夏姉はスマホの動画をクリックして再度俺達に渡す。


「おお、夏希くん、普段仕事をバリバリ頑張っている君が今日は参加してくれて私も嬉しいよ」


これが会長さんだろうか?温和な感じで社員にも慕われていそうな人だな。


「どれ? 夏希くんは何をつくってきたのかな? おお!サンドウィッチか? 女性らしくて大変いい。ちょっと一つもらってもいいかね?」


「はい会長どうぞ❤️ 今日は頑張って作ってきんですよ❤️」


「そうか、そうか。私もサンドウィッチは大好きでね。では、いただきます」


会長は夏姉からサンドウィッチを受け取り一口食べる。

今回は俺にとっても会心の出来だったはずだからな。当然、おお!美味いってなるはずだ。

はずだったんだが?なんだ?様子がおかしいな?


「ん、んんん……。 ぐえぇぇ」


なんだ? 会長さんがいきなり苦しみだしたぞ。


「「会長! 会長、どうなされました?」」


取り巻きのお偉いさんたちが会長さんを囲っていくところで、動画が終わった……。


俺たちはスマホから視線を夏姉に向ける。


「会長さん、どうしちゃったんだ?」


夏希は、カバンから例の弁当箱を開ける。あれ?全然減ってないどころか、会長さんが食べた一つしか減ってないじゃないか。どうしたんだ?


夏姉はポツリポツリと真相を語り始めた。


「これを作り終わってから和樹がトイレに行った時にこっそり味見をしてみたんだ。ちょっと味が薄いかなと思って、これを入れた」


夏姉が見せたものは、ハバネロ入りタバスコって書いてある。

あの時俺が気になったやつだ。ま、まさか?


「これをいっぱい入れた。赤くなったし、美味しそうに仕上がったと思ったんだが……」


バカかこいつは!!!! こんなものをいっぱい入れただと?

そんなことしたら?


「で? その後はどうなったのよ?」


「会長さん食べたらお顔真っ赤だったね♪」


「まさか?会長さんはこのハバネロ入りタバスコが大量に入ったサンドウィッチを食べて……」



「救急車で運ばれて、ピクニックはそこで打ち切りになった……」


「「「えーーーーーーーーーーー!!」」」



夏姉はその後会社で散々お偉いさんから説教をされたそうだ。


夏姉に料理はやらせないようにしようと再度決心した俺だった。

「「「こんにちはーーーー」」」


柚「ちょっとみんな聞いて!」


夏「どうしたんだ 柚季?」


柚「あたし達が後書きに登場した会でブクマを数件もらったのよ!」


瑞「すごーい♪」


夏「やっぱり作者をふん縛って正解だったな。ちなみに今回は木に吊るしてきたから安心しろ!」


柚「さすが夏姉ね!用意周到だわ! 読者のみんな!これからもいっぱいブクマくりなさい!!」


瑞「柚季お姉ちゃん、そのお願いの仕方は……」


柚「いーのよ!このくらい言っておかないと、この作品人気ないんだから目立たないわ!」


夏「そーだな!柚季の言うとおりだ。 読者のみなさんよろしくね〜❤️」


瑞「さて、次回は」


夏 柚「「待ちなさいよ瑞季!!」」


===ドタバタ、ガヤガヤ===



柚「次回! 『ゼロから始まる美少女柚季の異世界冒険譚!』 みんな期待してなさい!!」


夏 瑞「「違ーーーーーーーう!!」」

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