表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/25

序章

 英雄。それは、救世主。苦しむ人々を救う存在。

 英雄。それは、人々を惹き付ける者。彼の周りには常に優秀な人の姿が絶えない。

 英雄。それは、憧れの存在。多くの者がその存在になることを望む。

 英雄。それは――。


「先に断っておきます。これは夢ではありません。お告げです。本当ですよ?」


 目の前に立っている巫女服に身を包んだ女性が言った。

 この女性誌ついて説明すると、彼女は突然俺の前に現れた。

 遠くから走ってきたとか、横から滑り込んできたとかではなく、ろうそくに火が灯るように突然だ。

 それにしても、やたらと念を押すな、この人。


「直正。あなたに頼みがあります」


 女性は俺に頼みたいことがあると言った。

 話の展開的に頼みたいことと言うのは――。


「今、この月輪はあるモノたちによって滅亡の時を迎えようとしています。貴方にはそれを阻止していただきたいのです」


 ほらきた。国、または世界を救ってください。

 何でいつもしがない凡人にこんな一大事を頼むのだろうね。

 しかし、これが本当にお告げならついに来たのかな。

 俺の時代ってやつがさ。


「『龍のやしろ』で待っています。この月輪を救うにはあなたの力が必要なのです。最後に……本当に来てくださいね?」


 次の瞬間目に写ったのは小窓から差し込むお天道さまの光だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ