それぞれの理由
前回の話はまったく僕は関係ありませんでしたね。そういえばギンとか会長とかって一体どんな人物なんだろう?あなたもきになりますか?前回、ファーリングの日常は話したよね?今回は他のキャラの日常的なお話です。
まずは一美ちゃん視点から。
「ほら、休みだからっていつまでも寝てないでおきなよ。」とお兄ちゃんははあたしの体をゆすっていた。
「ん?おはようお兄ちゃん。」と寝ぼけ眼でお兄ちゃんの姿を捉えた。
「うん。おはよ。それじゃあ、顔洗って朝ご飯食べよ。葵ちゃんはもう来てるよ。」
「葵おねえちゃんも?」
「うむ、おはよう一美ちゃん。」と葵お姉ちゃんが言った。
「おはよう。」
私の名前は影守 一美。お兄ちゃんの家に居候させてもらっている従妹です。性格は暢気でハイテンションかな?特にこれといって特徴はないよ。あ、あるとするなら、好きな物を見つけると見境無く騒いじゃう事かな?神上学園に通ってる中学一年生。よろしく。
「ところで、お兄ちゃんと葵お姉ちゃんって付き合ってるの?」とあたしは聞いた。はたから見ればそう見える。
「な!?」と葵お姉ちゃんは顔を赤くした。
「葵ちゃんはただの幼馴染だよ。僕の親友かな?ね?」
「え?あ、あぁ、そうだな。」
「まぁ、僕からして見れば。姉のような存在だけどね。」とお兄ちゃんが言った。この鈍感なお兄ちゃんは・・・。
「そっか、ただの幼馴染。か。」
もしかしたら、私にもチャンスがあるかもしれないね。フフフ。
「さぁ、朝ご飯食べよう。」
何日か省略して学園から帰ってきました。
「お兄ちゃん。今日の晩御飯はなに?」
「う~ん。チャーハンでも作ろうかな?」
「やった!一美、チャーハン大好き!」とあたしは騒いだ。
「それじゃあ、着替えて買い物行かなくちゃね。ちょっと待って。」
「了解なのですよ。」とあたしは敬礼のポーズをとった。
その夜、あたしはお兄ちゃんの作ってくれたチャーハンはとっても美味しかった。
「僕、お風呂は入ってくるね。」
「は~い」と言ってテレビに顔を向けた。
『そうだ。お兄ちゃんをビックリさせてやろう。』とあたしはよからぬ事を企み始めた。
お兄ちゃんがお風呂で頭を洗っている時のあたしはいきなりお風呂のドアを開けた。眼鏡を外しているお兄ちゃんは何が起こっているのかわからないようだった。あたしは声をだして笑ってしまった。
「な、何しに来の?!」と驚くお兄ちゃん。
「背中流しに来たんだよ。」とからかって言ってみた。
「け、結構です!」と声が裏返っているお兄ちゃん。あたしはわらった。
「まぁ。いいから。」と強引に勧めて、洗う事にした。
「ほかに洗い足りないところありますか?」
あたしは聞いた。お兄ちゃんは首を横に振った。
「いえ、もう結構です。」
「ほんじゃ、シャワーで・・・・キャ!」
「一美ちゃん?」
あたしは水浸しになった。どうやらシャワーが暴発したらしい。服が濡れて、体のラインがくっきりわかる。
「早く出て着替えてください!」とお兄ちゃんが言った。
「背中流し終了~!」と言って出ようとするが、ガタンとなにかが倒れた音がした。
「あれ?」
ドアをガチャガチャやっているけどドアは開かない。
「どうした?」
「ドアが・・・・開かないんだ。」
「え?」
お兄ちゃんがドアをガチャガチャやっても動かない。
「どうしよう。」
こんな時にファーリングさんは空に飛んでいっちゃったし。
「一美ちゃんは湯船の中にはいっていてくれない?」
「そうする。このままだとお風呂に居て湯冷めしそうだから。あ、でもお兄ちゃんは?」
「大丈夫、僕はシャワーを浴びてるから。」
「わかった。」と言ってあたしは服を脱ぎ始めた。
「ちょあ、ちょっと待て!なんで脱ぐ必要があるの?」
「服を着たまま入るのは嫌だから。」と平然と答えた。お兄ちゃんは顔を赤くしている。「それに、お兄ちゃん、昔はよくあたしと葵おねえちゃんと一緒に入ってたじゃない。」
ため息をついているお兄ちゃん。なにがどうしたのだろう?
「一か八かで呼んでみたら?」とあたしは言った。
「そうだね。ファーリング?」とお兄ちゃんが言うとファーリングさんがやって来た。
「マスター、どうかされましたか?」
「実はドアが開かないんだ。」
「あぁ、この洗濯籠が倒れて出口を塞いでいるようですね。今退かしますね。」
ドアが開いた。お兄ちゃんは嬉しさのあまりかファーリングさんに抱きついた。
「マスター?」
「ありがと。ありがと。」
「えっと、お役に立ててよかったです。」
あたしの日常はそんな感じです。
今度は葵ちゃん視点。
日付が変わって学園にて。
授業の始まりのチャイムと同時に、先生が入ってきた。
「起立、礼」
号令がかかった。そして、先生が黒板に書き始める。ボクはノートを取りながら先生の話を聞いていた。
「今日は、元素についてやるぞ。」
先生が黒板に文書を書き始めた。
「元素の性質は、化学変化でそれ以上分けることができない。種類によって質量や重さは決まっている。化学変化でもかの種類の原子に変わったりしないしなくなったり新しくできたりしない。」と教科書を読んでいた。ゆかちゃんはなんだか退屈そうだった。もう、予習、復習でやってあるのだろう。まぁ、寝たらボクがたたき起こしてあげるけどね。
『大丈夫だろうけど。』
授業の事を書くのは面倒なので端折って最後に先生が。
「じゃ、誰かに、糖の化学式を答えてもらおうかな?汐宮わかるか?」
ボクは指名されたが生憎教科書に書いてないのでわからない。困り果てたボクを見かねたのか前の席にゆかちゃんがノートに大きく書いたのをボクに向けて見せてくれた。
「え、あ、C12H22O11です」
「正解。よくできたな。」
その時、チャイムが鳴った。
「本日の授業はここまで。」
「起立、礼」
そんな感じで今日の午前の授業は終了した。
ボクはゆかちゃんからお弁当を受け取ってから中庭へと向かった。今日はそこで食べる事にしていた。ゆかちゃんと行くと先に一美ちゃんがきていた。
「やぁ、またせてしまったか?」とボクが聞くと一美ちゃんは首を横に振った。
「それじゃあ食べるとしよ。」
ボクらは雑談をしながらお弁当を食べた。
最後の授業は体育だった。しかし、うちのクラスだけは進んでいるため特にすることも無いので生徒と先生による議論の結果。
「何で、ドッチボール?」と不思議がっているゆかちゃん。
「眼鏡割れたら危ないからはずしなよ。」
「でも、外したらボールが見えないよ。」
「大丈夫、ボクがゆかちゃんに来るボールは全部とってあげるから。ゆかちゃんはボクが護る。」
「それって、男である僕が言うべきなんだろうね?」
「まぁね。理想はそうだな。」
そんなわけで試合開始だ。
面倒なので試合経過は省略してラストシーンから。残っているのは二人ギンとクラスメート。こちらもゆかちゃんとボクの2人だ。
しかしながら、この決着はつく前に雨が降ってしまった。いきなりの豪雨だった為、生徒は全員ずぶぬれで先生が風邪をひいてはいけないとシャワールームの使用が許可されたのだ。しかしシャワールームは一つ。(中等部のみ)よって女子が先に入る事になった。
「で、なんで、僕が見張り役?」とゆかちゃんが言った。なにがどうしたかと言うと。
「男子!覗くんじゃないわよ。水樹君、見張りよろしく。水樹君はそんなことしないだろうから。」とクラスメートの人が言った。だから、ゆかちゃんはドアの前で見張りをやっている。まぁ、確かにゆかちゃんはそんな度胸ないだろうからね。
その頃、シャワールームの中ではこんな事があった。
「あ、その線、それ以上か近づけないでね。それ以上近づけると縮んじゃうから」とバスケット部の部員の清水が言う。
「了解。」
彼女達は雨の為、体育着だけではなく下着も濡れてしまった為、シャワー室の片隅にあるヒーターで乾かしている所だ。
「そういえば、相変わらず七海の胸はでっかいね。」と清水が言った。
「へっへん!そうでしょ、清水もがんばりなよ」。と色っぽいしぐさをする七海。
「分かってはいるんだけど。どうしたらあんたみたいにでっかくなんのかな~?」
「さぁ?」とお手上げのポーズ。ちなみにこのシャワールームはシャワーとシャワーの間に仕切りが無い為隣だけではなくほぼ全員の顔などが確認できる。
「ちょっと触らせて~。」
「ちょ、ま!ちょっと、やめ。あ、やめなさい。」と胸をもまれる七海。
「く~うらやまし~、私もこのくらいあったら男子にもてるんだろうな~。」
「そんなに大きいほうがいいの?」と霧島が聞いた。
「そりゃそうよ。男子なんて殆ど、顔と胸が目当てなんだから。まぁ、水樹君みたいな人間はどうかわからないけど。」
「胸のサイズとかきにしなさそうだしね。」と七海が言った。
一番端でボクはその会話を聞いていた。ボクは自分の胸に手を当てた。
『ゆかちゃんもそうなのか?』
ボクはゆかちゃんの事が多分好き・・・だと思う。今までずっと一緒に居たせいで好きとかよく解らないのだ。でもボクは怖いのだ。告白してこの関係が崩れることが。ボクといままでみたいな話ができなくなる事が。
『ふ。ボクも随分と情けないな。いつもゆかちゃんに男らしくしろ。みたいな事を言いながら実は自分のほうが臆病なのかもしれないな。』とボクは心の中で自分の意見に苦笑していた。
『逆にボクは女らしくなるべきなのか?』
ゆかちゃんはドッチがすきなのだろうか?
ボクの日常はそんなかんじです。
柊 銀視点。
今度は俺の番か。特にこれといって話すことは無いんだが、な。俺自身はごく普通の中学二年生だ。彼女は史上最強の女性だが。それくらいだと思うぞ。
(じゃぁ、飛ばそうか?)と作者の声が聞こえた。
まぁ、俺を書いているのはお前だからそれはお前の好きにして構わないぞ。だた、こう言う事でページをあまり増やさない事をお勧めする。
(これは手厳しい。)
暇なら俺と天音先輩のデートの話でもかいてくれ。
(了解。)
そんなわけで、俺の日常は天音先輩のデートの話らしい。まぁ、デートが日常かどうかは別だけどな。
先に断っておくが今回のデートは初デートの話ではないからな。まぁ、あれはデートと呼べるか解らないけどな。え?なにがあったかって?そうだな、読者の今まで失敗したもっとも恥ずかしい物を倍にした感じだ。まぁ、そのぐらい恥ずかしかったって事だな。それじゃあ、始めるぞ。
「それじゃあギン君。日曜日。一時に噴水のある丘公園で。場所は時計台の下。忘れないでね。」
「おう、任せてください。」
俺は電話を切った。日曜日はデートだ。
そして、ドキドキの日曜日。
『あぁ、緊張する。』
待ち合わせ時間よりも前に来てしまった。先ほどから時計をちらちら見ているけど、ちっとも針が進まない。十五分とはこんなにも永いモノなのだろうか?なんだか、そわそわしていて落ち着かない。
「あ、ギン君。随分と早いんだね。」と天音先輩が言った。ワンピースがよく似合っていた。
「それじゃあ、何処行こうか?」と俺は聞いた。
「そうね。まずは散歩でもしましょう。今日は天気もいいし。この公園は散歩道があるから。」と天音先輩が言った。
「はい。よろこんで。」
しばらく、俺達は歩いていた。なんだか手を握るのもドキドキする。
「そういえば、前に私の事を呼び捨てにしなかった?」と天音先輩が言った。
「え?」
「ほら、前に学校に妖怪のテロリストが来た時の事。」
「あ、あの時はとっさで。ごめんなさい。」
俺は頭を下げた。
「別にいいよ。恋人同士だ者。いつまでも苗字で呼び合うのも変でしょ?」
「え?」
「だから、私の事は交喙で構わないわ。」
「えっと、交喙・・・さん。」
「まぁ、今はそれでいいか。あ、学校に居るときはちゃんと先輩をつけなきゃだめよ。公と私はしっかりと区別しないと。」
「はい。」
「よろしい。」
しばらして喉が渇いたので俺はジュースを買ってくると行って交喙さんを待たせた。
(ギンには申し訳ないがその間になにが起こったかを書いておく)
「よう。お姉ちゃん。誰かと待ち合わせ?暇なら俺達と遊んでくれない?」
私は無視した。でも、肩を掴まれた。
「この!」
その瞬間その男が射殺された。(勿論、死んでません。)勿論、仲間も。
「まさか!?」
私は草陰に向かって男達を投げた。気絶してるからいいでしょ?
『やっぱり家の護衛兵。お父様の命令ね。』
私は草陰に飛び込んだ。。
「例えお父様の命令であっても邪魔するんじゃないわよ。いいわね。」
って、もう気絶してる。そんな時、ギン君の声が聞こえた。
時は数時間前に遡ります。旦那様に脅迫状が届いたのは。
「柳沢!娘は今何処に?」
「はい、柊様とデートに出かけておられますが。」
「なんと。娘が危ない。至急護衛を。」
脅迫状の内容はお嬢様を誘拐すると言うものでした。お嬢様に限ってそれは無いと思いましたが柊様が一緒でしたので柊様を人質にとられた場合の事を考えるとやはり邪魔をせざるを得ませんな。
『柊様には少々護身術を身につけて頂いた方がいいかもしれませんな。』と考えながら司令室に向かった。
「はい、柳沢です。」
お嬢様からの電話だった。
「柳沢!憲兵をよこしたでしょ?余計な事をして。」
「しかし、旦那様のご命令でしたから。」
その瞬間回線が切れた。旦那様あたりで切れました。
『まさか!?お嬢様の身になにか!?』
「至急第一警備体制をとれ!薫さん。私と一緒にお嬢様の下へ!」
「はい。」
こうして、波乱万丈のデートが始まった。らしいです。俺はその時、交喙さんが携帯を壊した所を目撃していた。あぁ、携帯壊しちゃった。
「ギン君、行こうか。」
「う、うん。」
交喙さんは俺の手を掴んだ。そしてダッシュでその場から離れる。
「何処行くんです?てか、そんなに焦らなくても。」
「だって、時間は有効活用したいじゃない。ギン君と楽しい時間作りたいし。」
俺は顔を赤くした。でも、交喙さんのこういう所はすごく可愛い。やっぱり俺は交喙さんの事が大好き。
「あ、クレープ売ってる。ギン君、ちょっと買ってきて。私、イチゴ、バナナチョコクリームがいいな。その間に私は席確保しておくからさ。」と言って俺の手を放した。あぁ、放したくなかったな。
また会長視点。
「とや!」
ジャンプして回し蹴りを食らわして三人ほど飛ばした。(物理的にすごい。)
「ふう。これでよし。」
私は席を確保した。
戻って俺。
俺は交喙さんを発見した。
「はい、どうぞ。」
「ありがと。ん~やっぱり美味しい。」
気のせいか?交喙さん少し汗をかいてるような?デートで緊張して冷や汗とか?
「この後どうします?」
「そうね。ゲームセンターにでも行こうかしら。すこし騒がしい所に行きたいな。私はゲームセンターに行った事が無いから色々と教えてね。」と笑顔で行った。あぁ、俺は貴女の笑顔でクラクラです。
そんなわけでゲームセンターへやってきた。
「へぇ、ゲームセンターってこんなに電子音が鳴ってるんだ。」と交喙さんが言った。本当に初めてみたいだ。俺は定番ではあるがUFOキャッチャーへ行く事にした。
「これがUFOキャッチャー?」と交喙さんが機械を指す。
「そうだよ。」
「このアームであの景品を取るのね。」
「そう。でも、アームの力が弱いから取るのが難しいんだ。」
「それじゃあ、やってみましょう。」
あ、また落ちた。
「う~ん、確かに難しいわね。でも、このぬいぐるみ欲しいのよね。」
「次は俺がやってみるよ。」と俺はお金を入れた。
「もう少し右よ。」と言って俺の手の上からボタンを押す。必然的に手が触れ合う。
「あ。」
俺は思わず手を放してしまった。
「ん?どうしたの?」と普通の顔をしている交喙さん。どうやら意識過剰なのは俺だけらしい。
「いや。それよりも続きを。」
そして、上手く引っかかったのか落ちていった。
「やった!」
「すごいね。ギン君。」
ぬいぐるみを渡されてとっても嬉しそうに抱きしめる交喙さん。あぁ、可愛いな。と思いながら交喙さんの顔を眺めていた。
「ん?私の顔に何かついてる?」
「い、いや。なんでもないです。俺、飲み物買ってきます。」
「お願い。私、午後ティーがいいな。」
「了解です。」
さて、私視点。
『結局、振り払っても今だけ居るんだ。まったく、これだけ兵が居ると家ってまるで国だわね。と自分の家の財力に寒心(字的にはこっちだと思う。)しつつも兵を倒して行った。まったく、おかげでハードなデートだわね。まぁ、ギン君が居るなら楽しいけどね。
『これじゃあ、薫ちゃんに車を頼んでも本家に連れ戻されそう。』
「ギン君、ぬいぐるみも取ったし、そろそろ次に行こう。」
「あ、うん。で?何処に行くの?」と言いながら外に出た。
「空中散歩なんてどう?」と私は言った。
「へ?」とギン君は不思議そうな顔をした。
私はギン君をお姫様抱っこして地面を強く蹴って跳んだ。いや、飛んだかな?あぁ、本当なら私がお姫様なんだけどなぁ。と不満を思いつつ空を飛んだ。屋根から屋根へ跳んで行く。これなら地上部隊も手我出せないでしょしね。
「えっと、交喙さん?」
「ん?どうしたの?」
「なんか後ろからヘリコプターが追いかけてくるんだけど。これってなんかのゲーム?」
ヘリまで出動してきたか。まったく。
「いえ、現実よ。」
襲ってくる兵士を私はけり倒していった。
「えっとね。お父様の命令でね。テロリストがどうのって言ってこんな事をしているの。ごめんね。」
こちら柳沢視点。
「第八部隊壊滅。」
「了解。」
私は無線を切った。
『む~。第一から第八部隊を全滅させるほどの腕。お嬢様どうか御無事で。』
「お嬢様は?」と私は薫さんに聞いた。
「情報が飛び交っていて正確な情報がつかめていません。携帯も持っておられないので電波を利用したGPSも効きません。」
「む~。まさか、21世紀にもなって人海戦術を使うことになるとはな。」
私はボタンを押して全員に知らせた。
「なんとしてもお嬢様を見つけ出すのだ。」
返事が返ってきた。信頼しているぞ。
戻って俺視点。
何時の間にか学校に着いていた。
俺は目が回っていた。
「大丈夫?」
「うん。なんとか。」
いつのまにか交喙さんのワンピースは汚れていた。
「それにしても休みの日に学校に来るなんてね。」と俺は言った。
「あぁ、そうね。何時の間にかこんな所に来ちゃったのね。でも、今日は誰も居ないみたいね。よかった。やっと2人きりになれたわね。」と交喙さんが言った。
「ん?さっきから2人きりだとおもいますけど?ずっとくっついてましたし。でも、まさか、こんなスリルあるデートをするとは思ってなかったけど。」
「あぁ、ごめん。」と謝る交喙さん。
「いえ、これはこれで結構楽しいですよ。」と俺は言った。
しかし、何時までも学校に居る訳にも行かない。
「!」
交喙さんは何処に装備していたのか妖刀・遮那を抜いていた。そして、銃弾が弾かれた。
校門前に巨大な男とダークスーツをきたマフィアらしき人達。
「おい!お前、天音 交喙だな。お前を拉致って、金を頂くんだ。大人しくこっちへ。」
「ちょっと待ってて、すぐ片付けるから。」
「了解。」と俺は数歩退く。
「ありがと。ごめんね。せっかくのデートなのに。」
「いいよ。交喙さんの彼氏になった時点で普通は期待してないよ。こういうイレギラーな日常を覚悟してるから。」
「あら、格好いい事言うのね。」
私視点。
私は刀を構えた。
「手加減してあげるよ。」
でも、デートを邪魔した罰は受けてもらうけどね。
「うおお!」
一人一人かかってくる何と馬鹿みたい。時代劇じゃあるまいし。人情とか義理とかのつもり。らな、最初からテロリストになるな!
銃は撃たれる前に遮那で斬っておいた。
「この!」となぐってくる男。
私は半身になって攻撃を避ける。そのまま前に出ていた足に右足を引っ掛け右腕を喉にはめる。そのまま左足で地面を蹴って宙返り。途中で放してやれば地面に背中からドンだ。私はそのまま着地した。
「所詮雑魚は雑魚ね。家の親衛隊のほうが上ね。」
確かに彼らは弱い。でも、今はそんな事をしたいんじゃない。私はギン君とデートしたいのに。
「うぅ。」
「あれ?まだ意識があるのね。随分と撃たれ強いこと。でも、動かないほうが身のためだと思うな。」と上から指で押さえてあげた。
「死にたくないでしょ?私、今はちょっと怒ってるんだ。色々事情があってね。」
「い、交喙さん?そろそろ行かない?」
「そうね。そうしましょう。」
でも、そこにヘリが飛んできた。
「もう、居場所が解ったのね。」
さすがね柳沢。それに、薫ちゃん。
「ギン君、空中散歩したから空中浮遊でもしましょうか。」
そう言って、私はボタンを押した。すると校庭が割れて中から自家用ジェットが上がってくる。これは、いざと言うときの為に備え付けさせた物だ。
「乗って。」と私は言った。
「いいの?」
「勿論。」
ちなみに私、操縦できるんだ。
柳沢視点。
「なんと。お嬢様のジェット機を使って逃げるとは。もはやお嬢様は敵の手に。くうう、我らがついていながら何たる不覚。私も出るぞ。」
私は司令室を出た。そして、滑走路までやって来た。
「まさか、今一度これに乗る事になろうとはな。」
真っ赤な機体。そして、隣には黒い機体。どちらも彗星(早いものに送られる称号)として名を連ねた機体。そう、私はこの赤い機体から降りたのだ。あの、白い機体にまけてから。そう、それがお嬢様のあの白い機体。それ以来私の機体は黒へと変わった。そう、何にも染まらぬ黒に。そして、白と共にある黒に。しかし、あの機体に勝つにはこの機体しかない。
「もう一度、私を飛ばせてくれるか?」
私は赤い機体に搭乗した。
「I have control。発進します!」
エンジンが火を噴いた。
視点は俺に戻る。
「あの赤い機体。間違いないわ。柳沢ね。」と交喙さんが言った。
「なんと、あの機体をあそこまで扱えるとはな。さすが、お嬢様を誘拐するだけの事はある。懐かしいな。この感覚。だが、私なら勝てるはずだ。なぜなら、お嬢様に対する奉公心は誰にも負けることはないからだ!」
しばらく空中戦が続くんだが俺は気持ち悪くなってこれ以上の実況は厳しいな。
「あの機体は確か二人乗り。ということは、お嬢様と犯人か。または、犯人のみか。」
通信が入ってきた。もう、この際面倒だ。
「柳沢にこの怒りをぶつけてやるわ。」
急上昇してそのまま落ちて行く。これぞまさに自由落下。
「交喙さん!?これて特攻って言うんじゃ!?」
「ガ○ダムだって最終回はMSを捨てて剣で戦ってたんだ。なら!?」
「意味がわからん!」と敬語も忘れて突っ込みを入れた。そして、機体がぶつかる刹那、中の顔が見えた。その瞬間、柳沢さんの顔が青ざめた。
「お嬢様!?」
緊急脱出装置を起動して逃げた。機体はぶつかり合って炎上しながら落ちていった。
「・・・。」
「・・・。」
お互い沈黙。
「なあ、今度はちゃんとしたデートしようと思うんですけど。どうですか?」と俺は言った。交喙さんは笑顔で頷いた。
「お嬢様!」と叫びながら落ちてくる柳沢さん。パラシュートが開けていない。
「開けよ!」と俺は叫んだ。
「故障です~。」
「なに!?」
その瞬間ファーリングが柳沢さんを抱えて行った。
「天使?まさか、私は死んだのですか?」と柳沢さんが言っている。
「まぁ、普通はそうなるわね。」
「貴方は死んでいませんよ。」とファーリングが言った。
「そうですか。これでまた、お嬢様を護る事が出来ます。」
「貴方は会長さんが好きなのですね。」
「えぇ、好きですとも。お嬢様を見守るのが私の生きる存在理由ですから。」
「・・・そうでうすか。」
ふう、助かった。まったく、色々と面倒に巻き込まれた。
「これで、一件落着ね。」と交喙さんが言った。これが俺の日常的デートだ。かなりハードだろ?
あら?今度は私の番なのね。と言う事は私で最後なのかしら?縁君とファーリングの日常はしってるものね。それじゃあ、私の日常を教えてあげるわ。と言いたいんだけど。ごめんなさい、色々人には言えないような施設とかもあるから今回はギン君と一緒でとある日の出来事でゆるしてね。それじゃあ、始めるわね。
私はお父様と話をしていた。
「お父様。それは、私とギン君、もとい、柊銀の仲を知ってのご発言と取ってよろしいのですか?」
「うむ。これまで、娘の為と思って甘やかしてきたが今回ばかりは・・・な。」とお父様は少し濁した言い方をした。
「解りました。お父様がそう仰るのであれば私にも私なりの意思と意地があります。」
「・・・。」
「・・・。」
互いに沈黙が続く。どちらもあくまで譲らない気でいる。
「解った。ならば、交喙よ。天音家に代々伝わる儀にて決めるとしよう。」
「この私が負けるとでも思いですか?」
「全力で当たって来い。こちらも全力で受け止めよう。その時、決める事とする。」
私は一礼して部屋に戻った。
「さて、ちょっと面倒な事になったな。ギン君、ごめん。ちょっと面倒な事に巻き込んだみたいね。」
私はみんな(主流メンバー)を別荘に来るように呼んだ。
「どうしたんですか?」とギン君が聞いた。
「うん。ちょっと面倒な事が起こってしまってね。みんな、お願いがあるの。明日一日だけでいいから私を護ってくれないかしら?」
頭を下げる私。彼らは目の前の事態が信じられないという顔をしていた。
「えっと、まずは事情説明からしてもらっていいですか?」と縁君が言った。
「うん。実はね・・・。」
カクカクシカジカと私は説明した。
「えぇーー、お父さんと喧嘩した?!」と一同が驚く。
「うん。ギン君の事を話したらお父様が完全に認めてくれなくてね。私には私に見合うべき身分の殿方と付き合うべきだ。とか言ってね。だから言ったの。身分なんか関係ない大事なのはその人を本当に大切に思う心だ。って、でも、お父様は決してそれを認めようとはしなかった。私は半分、後継者として育てられてきたようなもんだからお父様的にはそれが許せなかったんでしょうね。でも、自分の人生って自分で決めたいじゃない?恋愛も友達も。だから、私はお父様に反発して天音家代々の戦い儀でソレを証明するの。」
私は少し力んだ声で言った。みんなも事情を理解したようだった。
「で、その戦いの儀って、何をするんだ?」
葵ちゃんが聞いた。
「サバイバルよ。」
「サバイバル?」
葵ちゃんは少しかしげた。
「えぇ、戦いの儀は天音家に代々伝わる決め事で互いの首者が主。そして、主をもっとも近くで護る身辺兵士が2人。そして、前線が3人のサバイバルゲーム。会場はここ。そして決戦は明日。ルールは簡単。敵の首者に攻撃が当たれば勝ち。使用武器はこちらで用意したわ。ルールに則った武器しか用意できないけど我慢して。メンバーは葵ちゃんと天使さん。それにギン君に縁君。そして、一美ちゃんよ。今回、柳沢はジャッジで使えないし薫ちゃんもモニターでダメだからあなた達だけが頼りよ。」
みんなは頷いた。少し弱気なのが縁君。彼はしかたないか。本当に眼鏡がないと女の子に見えるものね。
「使用する弾は全てペイント弾だから。家を汚しても構わないわ。ともかくお父様に勝てればいいの。」
「ボク、ライフルでいいかな?」と葵ちゃんがライフルを取った。スナイパーって事ね。
「一人が持てる武器は全部で二つに手榴弾が二つ。それだけだから。弾は屋敷内にいくつも箱に詰めて柳沢達がもうばら撒いてくれているの。だから、弾切れしても意外と平気かもね。でも、被弾したらそこで終わりだから気を付けてね。」
「刀とかナイフはないよな?」とギン君が言った。
「接近戦はこれを使ってね。ペイントスティック。ある程度相手に色が着くと光るようになってるの。でも、これは武器に入るから注意してね。」
そんなわけで決戦当日。その日はどんより雨が降っていた。
「いい、ギン君。負けたら私達に未来は無いんだからね。」
「なんとしてでも勝つであります!」
前線は一美ちゃん、縁君、天使の三人で中間に葵ちゃん。最終防衛がギン君よ。開始時間は針が重なるとき。つまり、正午。大広間の時計が鳴ったら開始。
「・・・。」
「・・・。」
鐘が鳴った。みんなは散会して周る。敵を潰すことも大事だが目的は首者ただ一人。
初めまして。わしは天音 総一郎天音 交喙のお爺ちゃんにあたる者じゃ。今はこうして幽霊となって孫の成長をみまもっておる。今回はわしがなかのようすをお伝えしよう。
「中々面白そうな事をしているな。さすがわしの孫じゃ。どれ、どんな風になっているかちょいと見てみるか。」
わしは屋敷の中に入った。壁をすり抜けられるとは随分と便利じゃ。ほう、戦いの儀をしておるようじゃ。これは、中々面白い戦いになりそうじゃ。
『こちら縁、今だ敵本陣に近づけず。砦からのライフル狙撃で近づけないよ。』と無線を入れた。葵ちゃんが返して来た。
『こちら葵。了解。今、何処?』
『中庭の大きな銅像の手前』
『なるほどね。そこからなら、近くに茂みがるはずよ。ライフルの場合そこなら狙いにくいから。そこから城内に侵入してくれ。』
『了解。』
緊急回避行動と取って茂みの中にダイブして行った。ライフルの銃弾は下をかすめて行った。なるほど、当たりにくい訳だ。此処は、生い茂る木が邪魔で狙いずらい。
「それじゃあ、次に行くかの。」
わしは移動を開始した。そして一人の少女を見つけた。
ちなみに名前は作者から教えてもらっているので知っているよ。
「なんだ?このあからさまなトラップは」と警備兵が言った。目の前には釣り糸のようなものが張られている。
「これはダミーで本命は別にあるのか?」と疑う。
「見切った!このトラップは見せかけ。見えないところがトラップとみた。つまり、あそここそ本当の安全地帯!」
『大当たりだよ。確かにその糸はトラップじゃない。つまり、安全地帯さ。そこだけ。』
「!?」
糸をまたいだ先に赤外線があった。つまりトラップ作動!上から鉄格子が降ってくる。そして、上から大量のペイント弾が降り注いで行った。しかも、全部割った物だから液体。
『ちょっと、量が多かったかな?』
「よし、これで、まずは一人!」と和美ちゃんは高らかに声をあげた。
「なかなか上手いではなかいか。」とわしは関心の声を上げた。だが、聞こえてはいないだろう。
『お嬢様?一人片付けましたよ。』と報告した。
『やったね。頑張って。』
「さて、頑張るかな。しかし、サブマシンガンとマシンピストルを選択したのは良いけど弾の消費が早いなぁ。頑張って集めないと。やっぱり殲滅線の基本は敵から武器の回収だよね。あれ?」
さきほどまでトラップにださく引っかかっていた兵士がいない。なんかこじ開けられた跡がある。
『お嬢様、やられた奴らって?』
『あぁ、柳沢が回収してくれるから。あ、もしかして武器を調達しようとか考えてた?するなら素早くやらないと。モンハンみたいに長時間亡骸は残ってないからね。』
『なるほど。それじゃあ、頑張ります。』
「それじゃあ、次へ行くかの。」と見てみると今度は天使を見かけた。わしもついに天国へ行くのか?
「な、なんで弾が当たらないんだ?!」と不思議がる兵士。天使は弾をかわしていた。
「天使だから、でしょうか?」と天使が言った。
そして、徐々に距離は縮まる。兵士は壁に追い詰められた。ちょうど弾も切れてカチカチと鳴っている。新しく銃を取り出そうとする。
「は!」
銃弾が放たれてGAMEOVERとなった兵士は柳沢に回収されていった。あいかわらず仕事が速いな。
「貴方は?」と天使がこちらを向いた。どうやらわしの姿がみえているらしい。誰かと話すなんて何年ぶりかの。
「わしか?わしは交喙のお爺さんじゃ。」
「会長さんのお爺さん?」
「あぁ、随分と楽しそうなことをしておるの。」
「私はマスターに言われた事をしているだけですが。これが楽しいという感情なのでしょうか?」
「楽しいというのは明るく愉快な気分である事をいうんじゃが、まぁ幸せとも言うな。」
「“幸せ“ですか。なら、私は楽しいのかもしれません。マスターのお役にたっているのですから。」
「ところでお前さんのマスターと言うのは誰の事じゃ?察するに孫娘の事ではないようじゃが。」
「えぇ、私のマスターは水樹 縁です。」
「そうか。彼なら頑張っているよ。」
「そうですか。」
「しかしこの勝負は葵ちゃんと孫娘がいる時点でもう勝ちだと思うのじゃが。」
「会長さん曰く、まあ、親の意地ってやつじゃなかしら。だそうです。」
「なるほど。しかし、孫娘の知り合いには本当に興味深い人物達が多いの。まさか天使に会うとは思ってもみなかったぞ。」
「私も幽霊は想定外でした。」
わしは笑った。そうだろうな。
「しかし、君はあまり銃の扱いが上手くないようじゃ。」
「えぇ、エアガンとかも持ってませんし。」
「まあ、仕方あるまい。ならば、ちょいと話を聞かせてくれないか?孫娘の話を。」
しばらく私視点。
「どうやら、前線は2人撃墜したみたいね。こっちは無傷。さすが、天使と葵ちゃんね。この分だとギン君の出番は無いかな?」
「まあ、そのほうが楽でいいんだけどな。」
「私としてはクィーンを護るナイトが見たい気もするけど。」
「まあ、ナイトになれるかどうかは別だけど頑張って守り抜く気はある。」
「ちょっと照れくさいな~。でも、ギン君がそこまで思ってくれているのは嬉しな。やっぱり私の人生、お父様の好きになんかさせないんだから!」
「はいはい。のろけるのは良いけど現状を考えようね。」と葵ちゃんが言った。どうやら弾を回収しにきたらしい。すっかり忘れてしまってた。
「わり。」とギン君が言った。
「それとも、お邪魔だったかしら?残念?」
「えっと、その・・・。」
「それじゃあ、お邪魔みたいだから出るね。とりあえずごゆっくり。」と一礼して出て行った。
「・・・」
「・・・」
お互い沈黙。いざ2人きりにされると何を話していいか解らない。
「あ、あのさ。」
「ん?」
私はちょっと裏返った声で答えた。
「よく考えたら俺、交喙さんの事殆ど知らないんだよね。」
「あぁ、私があんまり家族の事言わないからね。」
「でもさ、彼氏としてはもう少し彼女の事を知っておいた方が言いかと思ってさ。」
「私の事知りたいの?」と少し首をかしげた。でも、ギン君はあたしをじっと見て真剣な声で言った。
「知りたい。」
「そう。ギン君がそれを望むなら。」
私は話し始めた。自分の過去や家族の事。勿論全てではないけれど。人には人に言いたくない事、知られたくない事がいくつもある。でも、それて自然な事なんだと思う。全部を知ってもらってもその中には決して全てではないと思う。正直、少し、私の事を嫌いになるかと不安だったけどギン君は真剣に聞いてくれた。
「なるほど。交喙は随分と友達に恵まれているようじゃ。そのギンって子はわしも一度会って見たいの。」
「会えますよ。ギンならあの部屋で会長を護っていますから。」と天使は孫娘の居る部屋を指さした。
「ありがと。中々楽しかったぞ。」
そう言って部屋を飛び出した。
「話の礼じゃ。一つ良い事を教えてあげようか。この下に息子(主者)が居るぞ。」
「ありがとうございます。」
天使は羽を生やして窓から突入した。
そして私は主者の首元に刀を当てた。
「これまでか。」
試合終了数分前の出来事。
『大変だ!さっき兵が来て一人は狙撃に成功したけど一人城内に入られた。このままだと会長が!』
葵ちゃんが無線で叫んでいる。
葵ちゃんの狙撃を掻い潜るとはさすが天音家の兵士。と言った所か。
そのころ天使はわしの息子を色づけしているところだった。あぁ、息子が跡形もなくショッキングミンクに染まっていく。ケーキにクリームをつけるみたいに丁寧に塗っていく。その刀はバターナイフじゃないよ。
ギン視点。
「ふう。これで任務完了ね。」
なんで、俺じゃなくて交喙さんが銃を持っているのはなぜかかというと。敵が城内に侵入してきた時交喙さんが銃を俺から奪い取って扉の横に隠れた。そして、相手が正面突破してきた時に俺が囮になって全身にペイント団を浴びた。そして、交喙さんから背後から射撃したわけ。まったく、おかげでピンクだらけだ。
「ギン君も避けなさいよね。」と交喙さんは言った。
「無茶を言わないで下さい。手榴弾を左右に投げられてど真ん中をハンドガンで打たれたらこうなります!」と突っ込みを入れた。そして、交喙さんが笑った。そう、俺の大好きな交喙さんが。この笑顔が見れるのは幸せだと思う。
さて、余談ではあるけれど、戦いの儀が終了して、みごと勝利を収めた私天音 交喙は親公認でギン君と付き合っていい事になりました。まあ、色々と波乱がありそうだけど。そんな感じよ。これでよかったかしら?と私は作者に聞いてみた。
(いいんじゃない?)
なら、これが私の日常よ。