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霊能少女 麗奈 ―霊と対面する少女―  作者: 矢間カオル


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5話 春子 五

新学期が始まってしばらくたつと、クラスの中で仲良しグループが形成される。


同じクラスの内部進学者の中には、私のことを知っている生徒もいる。


その生徒は、私のことを友人とつるむよりも、一人でいる方が好きなのだと理解しているから、仲良しグループに私を誘うことはない。


私も自分からグループに入ろうとしないので、一週間後には、ボッチの私が出来上がるつもりでいた。


だけど、春子は私と仲良くなりたいようで、教室移動の際はいつも私と一緒に移動する。


昼食のお弁当を食べる際も、後ろを向いて、私の机にお弁当を広げて一緒に食べる。


だから、一週間後には、私と春子の二人グループが形成されていた。




その二日後の朝、私が登校して教室に入ろうとしたら、なんとなくよろしくない雰囲気を感じて足を止めた。


女子三人が、春子を囲んでいる。


「ねえ、日向さん。緋ノ江さんと一緒にいても面白くないでしょ。彼女、一人の方がいいみたいだし・・・。私たちのグループに入らない?」


「緋ノ江さん、中学校のときから、ずっと一人なのよ。その方が楽みたいよ。」


まあ、誘う方は悪気のないおせっかいのようだけど、私がいないところで私の話題を出されるのは、あまり良い気はしない。


どうしたものかと思って教室に入るのを躊躇していたら、春子の声が聞こえた。


「緋ノ江さん、とっても優しいのよ。困っている私のこと助けてくれたし。それにね。私っておっちょこちょいで頼りないから、時々、私のことを、すっごく心配そうに見てくれるのよ。とってもいいお友達だわ。」


「まあ、日向さんがそう言うなら、もう誘わないけど・・・。」


三人グループの女子たちは、春子から離れた。


私が春子のことを心配そうに見ていたのは、彼女の頭や肩に、よく霊が乗っているからなんだけど、私はそのことを彼女に言ってない。


言えば不安がるだろうし、たいていの場合は、霊が勝手に彼女から降りて行くから。


でも、しつこい場合は、私が魂を飛ばして離れるように説得するんだけど・・・。


この一件は、私の気持ちを少し変えた。


友人を持つのも、悪くはないと思った。


仲良くなった私たちは、「麗奈」「春子」とお互いに名前で呼び合うことにした。


こういうことは初めてだったから、なんとなく新鮮で、気恥ずかしく思ったけど、ちょっぴり嬉しかったのも事実だ。



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