2/15
競争
2021年12月20日
気分転換に外に出てみた。
車が何台も走っていて、うるさいと感じた。でも、不思議と車が走っていく姿を見ていた。他に見るものが無かったからだろうか――
そこは3車線で車を抜いたり、車に抜かれたりしていた。
私はまるでレースだと思った。速い車はずっと速くて、遅い車はずっと遅いの。当たり前だけど、速い車のほうが当然速く道路を渡る。遅い車はどんどん抜かされて、なんだか惨めに見えた。
どうしてだろう? 私は人間と重ねてしまう。人間も毎日レースをしている。誰かを追い抜こうと必死で走る。前に進もうと必死に走る。疲れを知らないのだろうか?
いや、確実に疲れている。自分でもわかっているだろうに――
それでも人は走る。疲れや苦しさを良いものだと信じて、ゴールの見えない真っ暗な道を走る。
汗を流し、涙を流し、血を流し、心までも流して――
車だっていつかは壊れるのに、自分は壊れないって思ってるの。
何のために走ってるの? きっと聞いても、ありきたりな答えしか帰ってこない。
私はみんなと逆を走るの。だってそうすれば、私は一番になれるから。




