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優しい嘘
2021年12月6日
違和感。
私という存在自体が間違っている。そういう思考に陥ってしまうのはなぜだろう。
毎日が楽しい。学校で友達と話して、放課後は部活でバレーボールをして、彼氏と帰る。充実した毎日を送っている。それなのに何か足りない。何か間違っている。そんな気がしてならない。
朝起きると、いつも涙が出ている。毎朝、ある夢を見るのに忘れてしまう。自分でもこの感情がよくわからない。
違和感の正体を突き止めようとすると、頭が痛くなる。
私の彼氏、和哉は私の違和感の原因を知っているようだった。というより、前の彼の行動そのものが違和感だった。
今は何かを隠しているようだけど、ちょっと前までは私の知らないことをたくさん言っていた。でも、何を言っていたのか? それも思い出せないでいる。
わからないことだらけでむず痒い。隠し事をされるとなんだか仲間はずれみたいで嫌だ。
でも、1つだけわかることがある。彼は私の為に嘘をついているのだ。彼の表情を見ればすぐにわかる。
彼のその優しい嘘に騙されている方が楽なのかもしれない。もうずっと甘えていたい。私の脳は洗脳されたかのごとく、一方向しか見ていないのだ。




