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081 番外編 グリムクエスト

 私はこのエッセイのほかハイファンを二作ほど連載中にしているが、すっかり更新が滞っている。


 例によって、スマホのソシャゲにハマっているためだ。遊び終わって、あるいは合わずにアンストしたものもあれば、試しにやってみたら気に入ったものもあり、小説のスコップに似てる気がしなくもない。


 さて今回紹介するタイトルは「グリムクエスト」だ。グリムサーガシリーズなる作品郡のひとつで、海外のインディーズゲーム作家さんが個人製作したものらしい。


 舞台は中世ヨーロッパ的ファンタジー世界。プレイヤーは辺境都市アッシュボーンを拠点とする冒険者となり、複数あるダンジョンを踏破してボスを倒し、はるか南にある旧帝国の都を目指す。

 各種クエストやアイテム合成などお馴染みの要素も充実しており、終始ソロプレイでパーティ編成こそできないものの、RPGの基本は揃ってる。また、難易度やレベルアップに必要な経験値なども設定でき、ヌルゲーから無理ゲーまでお好みで遊べるのも魅力。


 キャラメイクも細かい。特に、冒険者になる前の経歴で特殊能力が変わるのが面白い。狩人なら獣系の敵に強いとか。でも正直、補給品(水や食料のこと。これが尽きると歩くごとに体力が減っていく)ペナルティのない逃亡奴隷がめっちゃ有利。逆に貴族は最初にお金が追加されるだけなので長い目で見たら不利。

 貴族が不利とかなろうの対極ですな。あ、残念だけど転生した社畜とかはないです。


 ストーリー関連の評価は、まだクリアしていないので保留。だが序盤だけでもプレイして感じたが、本作の魅力は古典的ダークファンタジーな世界観にある。


 あなたはゲームブックを知っているだろうか? 16話や28話でも紹介した、今から四十年ほど前に流行ったアドベンチャーゲーム仕立てのライトノベルだ。

 本作はその雰囲気を色濃く受け継いでいる。「ファイティング・ファンタジー」シリーズに代表される、古きよき英語圏ゲームブックの雰囲気を。実際テキストも英文の自動翻訳って感じで、それがまた独特の味があるのよ。


 昔の作品は、世界があってそこに主人公がいた。主人公のために世界がある今の作品とは違う。


 本作のプレイヤーはチートを貰ってない。選ばれた勇者でもない。装備も神話級とかは出てこず、汚れた(おそらくは)中古品だらけ。美少女がピカピカ衣装でお気楽極楽能天気、ゆる~く気ままに冒険する世界ではない。ステータスは表示できるけど。

 冒険者をやっているのは一攫千金と名声、要するにカネのためだし、一切れのカビたパンを巡って血が流れる、殺伐とした陰鬱な世界だ。正直、一般的ななろう作品が好きな人向きかと言うと疑問符がつく。


 スケールも小さい。ボスは盗賊の親玉やオークの族長だし、主人公も魔法一発で山を消し飛ばしたりはできない。設定した難易度次第だがモブすら一撃で倒せないのだ。チート勇者の無双は当たり前、敵は世界を滅ぼす魔王とかに慣れちゃった人には、ザコの小競り合いにしか見えないんじゃなかろうか?


 でも、昔のゲームブックってこんなだったのよ。主人公はゴブリンに苦戦するし、マンパンの大魔王も地方豪族レベルの勢力にすぎないし。ていうか今時の作品はインフレしすぎ、いくら魔法のある世界でも、一人で世界滅ぼせるとかはもう同種の生物の個体差じゃないわ。


 本作は報酬をもらう時に広告動画を見ないとならず、これはウザいし没入感も損ねるので、広告削除だけは760円課金した方が快適にプレイできるが、他は無料だ。キラキラ美少女だらけのライトなファンタジーに飽きた人、かつて火吹山やポート・ブラックサンドで戦った人は、とりあえずチェックしてみてはいかがだろうか。

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