073 乱世平定伝
前回に続きオススメのソシャゲを紹介してみたい。
今回挙げるのは「乱世平定伝」というSLG。プレイヤーは1467年の応仁の乱から1614年の大阪冬の陣まで多数用意されたシナリオの中から一人の戦国大名を選び、タイトルどおり乱世を平定する戦いに臨むというもので、簡単にいうと「信長の野望」の初期の作品に近い。
本作の特徴は、シンプルなゲームシステムゆえにサクサク進むテンポのよさにある。選んだ大名にもよるが、大雑把にプレイするならクリアまで二時間でお釣りがくるだろう。まあ、1571年の尼子なんかは毛利に滅ぼされるまで10分かからないが……
ありゃ無理ゲーよ。寿命をオンにすれば一年後に元就が死ぬからワンチャンあるのか?
ともあれ、このスピード感に寄与している大きなポイントは、合戦が完全オートなことだ。
味方が自動で動くとかではない。画面が切り替わることなく、両軍の兵力や大名の能力などを考慮して判定が行われ、勝敗と損耗が決まるのである。
部隊を将棋の駒のように動かすボードゲーム的な楽しみを捨て、テンポよく進行させることに特化したシステムといえるだろう。実際のところ、信長の野望だと慣れたら合戦もパターン化して作業と化すので、操作しなくてよくすぐ終わるのは割とありがたい。
印象的なのはこの簡略化がスピードだけでなく、バランス調整にもひと役買っていることだ。なにせプレイヤーは操作できないので、コーエーだと三国志2なんかでよくあった、兵1で攻め込んでひたすら逃げ回る兵糧攻めといった、システムの抜け道をつく戦法が不可能なのだから。
したがって能力の高い大名でも数の差を覆すのは限界があり、弱小国は外交を駆使したり大国の傘下に入ったりして生き残らねばならない。本作のリアル志向の現れといえる。
信長の野望だと金と兵糧は別々だが、本作では当時は貨幣もあったにせよ基本的に米がお金の代わりだったことを反映して、兵糧のみとなっているのも特徴だ。国力を現すパラメータも開墾とか治水とか細分化されてはおらず、毎年の兵糧収入を示す石高のみ。
プレイヤーは細かいことを考えず、内政とか募兵とかコマンドを入力するだけでよい。ゲームバランスには若干改善の余地がある気もするが、運営の対応は良心的なので今後のアプデに期待したい。
そして本作のもうひとつの楽しみが、オリジナルの武将を育成するモード。スポーツゲームによくある、訓練とか学習とかのコマンドを選び、パラメータを上げていくアレですな。
イベントの発生条件を把握し、長期的な育成プランを立て、確実にスキルを獲得してパラメータ上昇率を上げ、能力値100を目指す。パワ○ロのサク○スモードとかが好きな人なら、むしろこっちにハマるのではなかろうか? あと、政治力を上げる学習コマンドの4択クイズは日本史の勉強にもなる。
そういやこのモード、人物の顔グラがなぜか乙女ゲー風なのよね。リアル志向の作品だけにちょっと意外。いわゆる歴女や刀剣女子の皆さんにもプレイしてほしいのだろう。
もちろん育てた武将でのプレイも可能。また、大名の領地や兵士数、同盟関係などを任意に設定できるカスタムシナリオ機能もあり、まったく史実と違う勢力図を構築することも自由自在。プレイヤーの想像力と工夫しだいでオリジナルの架空戦記として楽しむことも、なんなら小説のネタにすることもできる。
これだけ遊べて歴史も学べるゲームを無料でダウンロードできるとは、いい時代になったものだ。もし興味がわいたなら、あなたもスマホ片手に激動の乱世にタイムスリップしてはいかがだろうか。




