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1層のボスを倒しちゃいますよ!!

 目の前のドラゴンは私達を明確に敵と認めたようで、どっしりと構えて油断なく私達の方を見てきています。


 適当な魔法では意味がなさそうですね。ちくちく攻撃していくのであれば別にいいんですが、今回の趣旨とは違いそうです。そしてアイスランスでもダメとなると、使える魔法は限られてきますね。


「……サンダーニードル・クアドラ。それにアイスニードル・クアドラ。」


 広げた両手の手のひらの上にそれぞれ雷と氷の槍が浮かんでいます。そして


――トルネード


無詠唱で発動させた風属性魔法で私自身をまっすぐ前に吹き飛ばします。8本の魔法の槍を置いて私は飛びます。まさか魔法使いが飛んでくるとは思わなかったのか、それともただ単純に敵が突然飛んできたのに驚いたのか、ドラゴンは右足を持ち上げて迎え撃ってきます。


「サンダーソード!!」


 その声と共に私の左手の前に雷の剣が浮かび上がりました。そして左手を振り払うと、雷の剣とドラゴンの足が衝突しました。


 雷の剣はドラゴンの足に弾かれて消えてしまいましたが、それでも懐にもぐりこむ時間は稼げました。……やはりサンダーニードルの方が消えていますね。同じ属性を同時発動させるのはやはり難しいです。


 それはともかく私の左手がドラゴンの体に触れましたよ。


「サンダーボルト!!」


 ドラゴンに触れた左手から雷が放射状に放たれました。それはすぐにドラゴン全身に流れきり、地面にまで達しました。


「グオオオ……!!」


「ここっ!!」


 ドラゴンが雷に打たれて動きを止めたところに事前に準備していた氷の槍が飛んできます。この槍はさすがに当たりますね。目を狙っているつもりですが、初めてやるのでしっかり当たるかどうか分かりませんね。


「グオオオアアア!!!!」


 魔法がぶつかった感触と同時にドラゴンが大声を上げました。うまく当たりましたかね?


「ッ!!アイスウォール・オクタ!!」


 即興で考えた作戦が上手くいって若干心に余裕ができたからでしょうか、ドラゴンが暴れだしたのに気付くのに少し遅れてしまいました!咄嗟に一回に使える最大の数の防御魔法を展開しましたが、これで耐えきれるでしょうか……?


 いいえ!そんな考えじゃだめです!今も魔法が砕かれていっていますが、そこからドラゴンの動きを掴むんです!そして最後の魔法が砕かれるその時にカウンターで魔法を撃てれば……!


 右、上、右、上、……っていうことは最後は上からですか。魔法の準備をしましょうか。手のひらに魔力を集めて少しづつ魔法陣を作り上げていきます。


 ……今です!!


「雷属性上級魔法 ライトニングフォール!!」


 最後の氷の防壁が壊れると同時に魔法陣が完成し、魔法が発動しました。


「グオオアア……!!?」


 私が作った魔法陣に部屋の天井から太い雷がまっすぐ落ちて、ドラゴンの体を貫きました。鈍い音を立ててゆっくりとドラゴンが倒れていきます。


「……くっ!やっぱり私も少し焼けますか……。ヒール」


 ジュッという音と共に手にやけどが広がっていきます。上級魔法は使えないわけじゃないですが、気軽に使えるほどではないということですか。

 まあすぐに傷は治るんですが。


 さて、ドラゴンはまだ消えていないので戦闘は続いていますね。


「サンダーソード・ダブル。」


 両手に雷の剣を浮かべてドラゴンに近づいていきます。その途中で片方の剣を空中に投げて、真下にいるドラゴンに突き立てます。


 ……反応がありませんね。なら少し大振りに振ってみましょうか。剣に魔力を少しづつ込めていって大きくしていきます。


 ……ふう、これくらいでいいでしょう。手を振り下ろして剣を振り下ろします。その剣は確実にドラゴンの首に吸い込まれていって、斬り裂きました。それと同時にドラゴンの姿が消滅して、奥の扉がゆっくりと開かれていきます。


「……倒しましたね。」


「ルナちゃん、お疲れ様。思ったよりも速かったな。」


「ああ、まあいいんじゃないか?魔法使いなのに距離を詰めたのも面白かったしな。」


 おやお二人は思ったよりも反応が淡白ですね。もっと褒めてもらえるのかとか思っていましたけど。


「いやいやいや!二人ともちょっと落ち着こうか。ルナちゃんはまだCランクだよ?しかもなりたて。それなのに下位とはいえたった一人で竜に勝てるの自体がおかしいし、何より弱点を突かずにあのスピードで勝ったんだよ?」


 そうそう、一人で竜に勝ったんですよ。それに弱点もつかないで……。え?弱点?初めて聞きましたね、その単語。


「え?そういえばそうだったか……。え?ちょっと待て、Cランク?」


「Cランク?そういえばそうだったか?……は?Cランク?」


 そうなんですよ、私Cランクなんですよ。Cランク1日目です。


「下位竜って脅威度Cだったか?っていうことはルナちゃんは一人でCランクのパーティーレベルの実力があるっていうことか。さすがだな。」


「俺の時はどうだったか。もう覚えてねぇが、まあ俺の方が強かったな。」


「「それはない。」」


「お前ら、口をそろえて否定すんな!」


 仲いいですねー。

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