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1層ボスがどうやら出てきたようです

「はあ、そろそろ飽きてきましたね。こんなにもボス部屋って出てこないものなんですか?」


 雷属性の魔法でモンスターを焼き払ったところで、これまでと変わらず扉が開きました。

 もうそろそろ50回くらい部屋を攻略したような気がするんですが。魔物を倒すのにも飽きてきますよ。最初こそいろんな属性の魔法を使っていましたが、もう途中から氷属性と雷属性しか使っていませんからね。


 あ、ちなみにダンジョン内に出るのはモンスター、ダンジョン外に出るのは魔物と呼ぶそうです。


「そうだね。そろそろ出てきてもおかしくないくらいか。まあ焦らなくてもどうせ来るのにはかわりないんだからしっかり準備しておいてね。来るときは突然だからね。」


「突然、ですか?」


「そう。ボス部屋が出てくるときはこれまでみたいにただ扉が開くわけじゃないんだ。逆に扉が開かずに突然ボスモンスターが現れるんだ。だから当然だけど休憩もできないし準備もできない。だからモンスターを全部倒しきった後は気を付けてね。」


「分かりました。……それはともかく、あの二人を止めなくてもいいんですか?ずっと競走してますけど。」


 目の前では毎回秒数を競っている二人がいます。最初こそアカリさんが早すぎて勝負にならない(まあ私からしたら二人とも早すぎるんですけどね……)感じでしたが、途中からイゾウさんもイゾウさん自身の言葉通り速くなりました。今では正直私にはどちらが速いかわかりません。


 ですが、どうにもアカリさんの方がまだ速いらしく。全然勝負が終わりません。一体いつまでやるつもりなんでしょうか……?


「まあ二人はいつもこんな感じだから。もしもの時は大丈夫だよ。アカリの代わりに僕が守ってあげるから。」


 え……?!まさか、それはもしかしなくても……!


 ってなるのかもしれませんが、私はなりませんね。だって私ですから。もしこんなところで運命を感じられるほどの感受性を持っていたらもっと友達がいてもおかしくないでしょう。……友達いませんからね、私! 


「ありがとうございます。」


 さて、じゃあ我先にと次の部屋に向かって行った二人を追うとしますか。


「今度は私の番だったな!イゾウ、スピードだけは絶対に負けんぞ!」


「言ってろ!絶対に追いついてやる!」


 再びモンスターが大量に現れましたが、心なしか気が引けているようです。


「はっはっは!行くぞ!」


 それと同時に再びアカリさんが消えてそれと同時にモンスターの姿が消えました。もう驚きませんけどね。まったく動きは見えませんが……。


「今のは何秒でした?」


「0.5秒って言った感じかな。どんどん速くなってるね。」


 まったく、人が出せるスピードではないのでは?魔法を全力で使っても、その時間じゃこの距離を移動するのも難しいですね。


「次は俺だ!今度こそ勝つ!」


 まだ開いていないドアをめがけてイゾウさんが走って向かっています。その扉の前ではアカリさんが刀をしまっています。


 ……おかしいですね。なぜ扉が開かないんでしょうか?これまでであれば開きかけていてもおかしくないでしょうに。

 するとリュウマさんが大声を上げました。


「ッ!!お頭!ボスだ!!」


 突然部屋の中央に巨大な魔法陣が浮かび上がりました。これは……転移魔法陣に似ていますがちょっと違います。まさか……!!


「グオオオ!!!」


 翼を広げながら咆哮を上げている竜が現れました。……これはおそらく下位竜でしょう。スタンピードの時に見たドラゴンに似ています。色合いも淡く、大きさもそこまで大きくないですね。とりあえず足止めでもしておきましょう。


「アイススピアー・クアドラ!」


 4本ある足すべてに地面から生えた氷の槍が地面に縫い付けるように突き刺さります。これで動きを止められたらいいんですが……。


「グオオオアア!!」


 まあダメでしょうね。この程度の魔法では足止めには使えませんか。しかも氷の槍を壊したドラゴンの視線まで私に向くという特典付き。ドラゴンが大きく口を開いていますよ。その奥からちらりと炎が見えます。


「何俺たちのことを無視してやがる!」

「ルナちゃんに近づくな、下郎!!」


 ドラゴンの後方から二人がこれまたとんでもない勢いで飛び出してきて、その途中でドラゴンの足4本を斬り落としています。

 私の隣あたりで二人は止まりました。壁にぶつからなくてよかったです。


 ……これは勝ったのでは?


「油断しない!ダンジョンのボスモンスターは勝手に回復してくるから、しっかり消滅するまで気を抜いちゃダメだよ!!」


 リュウマさんに言われた通りにドラゴンを見ると斬られた足は既に再生していてしっかり4本の足で立っています。


「ここからが本番だな。」


「そうだな。だが、今日はあくまでもルナちゃんメインだ。そこを忘れるなよ。」


「あん?ここでもルナにやらせるのか?」


「そのために私達が全員いるんだろう、リュウマ?」


「そうだね。この層はルナちゃんに頑張ってもらおうと思ってたよ。その代わり次の層は僕達でやるよ。」


 え?そうなんですか?まあ多分いける、かなぁ?でも血属性魔法と月属性魔法抜きだとちょっと心配です。

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