表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/163

エピローグですよ。

「ふふふ。やはりこの魔法は体になじみますね。」


 ドラゴンを消し飛ばしてから魔法陣に使った血を体に戻していきます。あまりこの姿を見られたくありませんからね。

 ……って、言っている側から何かが猛烈な速さで近づいてきていますね。お、でもこの気配は……。


「お姉さま。お久しぶりです。とうとう目覚めたんですね。」


「久しぶりですね、エル。準備はどうなっていますか?」


「しっかりできています。いつでもお望みの時に。」


「ふふふ。そう慌てるものでもないですよ。私の方もこれから準備をしていかないといけませんから。」


「……その器で私達の使命を果たせそうですか?」


「分かりません。ですが、悲観する必要はありません。もしかしたらもしかするかもしれませんよ?」


「というと?」


「そうですね。私ですらこの器の底が見えない、という感じでしょうか。」


「!?お姉さまでもですか?」


「不思議ですよね。私ですら見えないとなると、一体誰が見えるんでしょうかね?


「まさか、神々が干渉してきた、ということでしょうか?」


「さて、どうでしょう?分かりませんが、とにかく楽しくなってましたよ。」


 神々がとうとうこの世界が正体不明の何かに脅かされていると気づいたということなら悪いことではありません。というか、これまで気づいていなかったのかと若干呆れ気味でしたからね。


 でも、だとするとタイミングが最悪です。もしかしたら私達の目標は達成できないかもしれません。


「さて、そろそろ行きなさい。私も血を回収したらまたしばしの眠りにつきます。」


「そうですね。私がここにいるとばれたら、この世界の立場的にも危ういので帰るとします。ではまたいつかゆっくりと話せる時を楽しみに待っています。」


「それは私もですよ。」


 エルの気配がまたとてつもない速さで離れていきました。


「ふう、まったくせわしない子ですね。もうちょっとゆっくりしていてもいいのに。」


 エルが消えた方向を眺めながらそんなことをつぶやきます。……なんか感傷的になりそうですね。まあなりませんが。

 さて、血の回収も終わりましたね。そろそろ私も眠るとしましょう。器の方も眠ってしまっていますが、きっとドラゴンを倒されたということでこちらにあのギルマスという女性が来るでしょう。だから大丈夫です。


 ゆっくりと地面に降り立ちました。……地面に横になるのは嫌ですね。今はまだ月が出ているので椅子くらいは作りましょうか。


 パチン、と指を鳴らすと、指から血が少しだけ出てきてそれが空中で膨張し、背もたれ付きの椅子に早変わりしました。


 ……ふむ、これなら別にいいでしょう。座り心地も悪くなさそうです。

 ここで寝るとしましょう。





 ……。


 …………。


 ………………うん?ここはどこでしょうか?


「ルナ様?目が覚めましたか?」


「……アロエ?なんでアロエが……?」


「ルナ様、ここはブラレスト家のルナ様の部屋ですよ。」


「……え?いつの間に……?っていうより、スタンピードは……?」


「ルナ様がドラゴンを討伐してくださったおかげでスタンピードの鎮静化に成功しましたよ。」


 え?ちょっとよくわからないです。いえ、ここが私の部屋っていうのは分かります。おそらく大怪我をしていたので誰かに家に送ってもらったのでしょう。


 でも私がドラゴンを倒した?いえいえ、そんなことはありませんよ、私はドラゴンにこっぴどくやられて、もう立ち上がれるかどうかの所だったはずです。


「っていう話は一週間くらい前のことなんだけどね!」


 誰でしょう?アロエはこんな話し方をしませんが……。あっ、こういうちょっとふざけたような話し方をする人が一人だけ知り合いにいますよ。


「ルナちゃん、おはよう!あたしちゃんが来てやったぜー!」


「エウロペさん、ですか……。」


「あれっ!?そんなに喜ばれてない!?お姉さんショックだわー。」


 うるさいですねー。これでも病み上がり(?)なんですけど。


「エウロペさん、ルナ様は先ほど起き上がったばかりです。もう少しお静かにお願いします。」


「おっと、怒られちまった。でもそれもそうだね。なら長居もなんだから要件だけを伝えようかな。」


 そう言うと、どこからともなく手紙のようなものを取り出してきました。……え?まさか空間魔法ですか?……そういえば、前回も帰る時使ってましたね。


「これソフィアちゃんから。元気になったら会いに行ってあげてね。」


 ソフィアさんからですか!?よかった、無事だったんですね。そう私も思っていましたが、それでもやっぱり安心しますね。


 ……よかった、本当によかった。


「ルナちゃん、あとこれも渡しておこう!ギルマスから渡されたよ。」


 そう言うとまた手紙同様、何かはがきのようなものを取り出してきました。


 そこには、



 ――冒険者 ルナ ランクCの資格ありと認める。


   魔都本部ギルド ギルドマスター アニマ――


と大きく書かれていました。

1章完結です。この機会に是非、ブクマ登録や感想をお願いします。


2章は明後日か明々後日から投稿開始する予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ